2008年ショウ雑感(その2・続×十八 補足)
1998年5月に、AppleからiMacが発表になった。
翌日には、個人のウェブサイトでも、あちこちで取りあげられていて、
私がみたかぎりでは、すべて絶賛だった。
G3プロセッサーを搭載して、USBの、はじめての採用と同時に、SCSIやADBなどを廃止。
たしかに内容のわりには、価格は抑えられていた。
このことも高く評価されていたが、それ以上に、絶賛されていたのはiMacのデザインについてだった。
誰も、iMacのデザインに疑問をもっている人は、少なくともネット上ではみかけなかった。
でも発表された写真をみても、
360度回転して見ることができるQuickTime VRのファイルをダウンロードして、
いろんな角度からどう見ても、変なデザインにしか見えなかった。
なぜ、多くの人が、これを褒めるのか、まったく理解できなかった。
実物を見れば、印象も変るのかもと思い、
8月の発売前に、新宿の高島屋に、実物が展示されたのを見に行った。
ガラスケースに収められたiMacを見て、やっぱり変なデザインと確信した私は、
iMacの発売日前日に、PowerBook 2400Cを購入した。
iMacの登場のころから、「かわいい」ということばが使われはじめたような気もする。
とにかく液晶ディスプレイ以前のiMacのデザインを、すこしもいいとは思っていない私は、
あきらかに少数派なのだろうが、だからといって、オーディオ機器のデザインについて、
賛同をまったく得られなくても、変に感じるものについては、きっちりと書いていく。