Date: 12月 27th, 2010
Cate:

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audio sharingの主宰者、宮﨑勝己のブログ。


5 Comments

  1. ShigekiTakeuchiShigekiTakeuchi  
    3月 12th, 2011
    REPLY))

  2. 宮崎 様

    突然のMail失礼します、GermanPhisicsに関して書かれているので、思わずMailする事に・・・
    、御指摘の点を含め長年のユニコーン使用者としての思い出話を記を記した小生の拙い日記が
    ありますので、御参考まで・・・・長文ですが御同好の氏として御一読して頂ければ幸いです。

    竹内滋樹
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    小生のHNが現在使用中のSpeakerSystemに由来していることをMyMIXI
    さんの中で御存知の無い方がいらっしゃるので、簡単な由来を・・・・

    小生、中学生時代から近所の日本楽器(ヤマハ)のAudio売場に金もない
    のに、出入りして輸入製品のカタログを集めていた、御店にとっては
    迷惑な子供だっただろう。

    ちょうどその頃(1965-6年)日本は空前のAudioブームを迎える前の黎明
    期、日本のAudio専門メーカ(トリオ、山水、パイオニア)も注目され、
    地方にも支店を開きだした頃と一致する、その中でも小生の目と興味を
    引き付けたのが山水の綺麗な組格子BoxのSP-LE8T、後はGoodmanの
    AXIOM、両方ともシングルコーンと呼んで良い物、それ以来小生の体の中
    には<シンプル>なSpeakerに対する憧れにも似た気持ちがそのカタログ
    の説明文を穴が空くほど読んでいる内に形成されてしまったようだ!!

    6年程前に入手したユニコーンは、小生のこの40年来のシンプルさに対す
    る憧れが、更に理想的な形で従来の発声原理(ピストン運動)とは全く
    異なった原理に基ずき、現代の材料&解析技術と二人の人間の金銭面も
    含めた献身的な努力により、現代に誕生した奇跡的なSpeakerSystem・・
    と小生は勝手に思っています。

    小生その存在を6-7年前に知って以来、マスコミのReport記事内容(特定
    の分野では呆れるほど素晴らしいが、このSpeakerSystemでJazzを聴きた
    いと思う人は居ないだろう・・・)とは裏腹に、木と金属薄膜で形造られたModern
    な美術品のような、その姿を頭の中に思い浮かべる度に、その想いが
    時間の経過と共に巨大な山の様に膨らむことに!!

    その当時、輸入代理店(タイムロード)も販売店でも、ユニコーンを
    聴ける場所は皆無、仕方が無いので、ボーダランドと言うウ―ファ付
    システムに耳を近ずけ中高域の音だけ確認し、購入を決定!!

    実はそれから実際納入まで<聴くも涙、語るも涙?!>の話があるのだ
    が、ジャーマンフィジックス社社長(ドイツ)への直訴が功を奏し、世界
    で最後に製造されたシステム(それも世界に1台の特殊仕様)を入手。

    実は入手後このユニコーンは日本で13-4システムしか存在しないことを
    知ることに、本当にLuckyであった!!

    さてユニコーンの最大の特徴として良く言われているのが水平方向360度
    に音が均等(周波数特性を見ると寸分の狂いもない)に放射されるその
    無指向性!!

    過去幾多のメーカがそれを実現させようと製品を出したが、多数個の
    SpeakerUnitを多面的に配置させたもので、残念ながら<仮想>と言わざ
    るを得ない物理特性、出て来た音もムード感溢れる音で、とてもSpeaker
    と対等してシビアに音楽を聴くには程遠いレベルであった・・・と言う
    ことでSpeaker業界では360度の無指向性は音楽再生において重要だが
    さほどCriticalな要素とは捉えられていなかった、又、それとは逆に
    音像の定位が悪くなるのでは・・・!?と心配する人の方が多かった
    ようだ。

    小生も購入するまではその程度の認識だったので、ユニコーン購入の
    最大理由も、1本のUnitで40Hzから30,000Hz近くまでCoverされているそ
    の驚異的周波数特性でした、当然シングルUnitの隠れたメリットである
    位相特性の良さは+αのメリットとして捉えていた程度です。

    実はユニコーンが従来のSpeakerUnit(ピストン運動)による位相特性の
    追及とは別次元のレベルで、ほぼ完璧な位相特性を実現させていること
    と実はその再生音との間に微妙な関係があることを認識させてくれた
    きっかけは、我家を訪れたMyMIXIの方の<部屋の空間の狭さ(7畳ぐら
    い)をあまり意識させなかったよね!!>との発言、確かに小生もそう
    言われるまで、余りにも慣れていたせいもあり、<そう言われてみれば
    そうだよな!?>・・・と。

    さてその原因は何だろう?水平方向360度無指向だから?ベンディング
    Wave方式だから?・・・とMyMIXIの方のコメントが。

    それまで小生、過去その辺り、敢えて意識せず聴いていたのだが、ま
    てよ確かにそのとうりだな・・・逆に小生が何故だろうと考えこんで
    しまう羽目に!!;

     *水平方向360度に均一に放射される。
     *通常のピストン方式のSpeakerシステム(ホーンタイプだとその
      あたりは?)と較べると垂直方向へのエネルギー量が少ないの
      で天井からの反射の影響を受けにくい。
     *100Hz以上の音域で非常に位相差が少ない状態で放射される。

    またその頃訪問された方からの別の御指摘/感想;

     * “近接状態なのに空間情報をも見事に描く”

    以前から反射音の重要さはその材質による音質差、周波数特性等
    への影響が指摘されていたが、決してその反射音の位相差による
    再生音への影響に関して指摘されたことが無かったことにその時
    ふっと気がついた!!

    さてSpeakerシステムでの位相に関して、過去&現在を問わず、頻繁に
    話題として取り上げられていたのだが、メーカとしてこのパラメータを
    前面に押し出して製品開発&宣伝に利用し出したのはイギリスのKEF社
    (小生の思い違いがあれば、御指摘お願いいたします)。

    この会社、今から40年程前に測定方法を実現、高速立ち上がりパルスを
    SPに与え、全周 波数帯域の時間的減衰特性をFFT(高速フーリエ変換)解
    析し結果を3次元表示、この頃一般的になってきたミニコン(DEC、データ
    ジェネラル社等のミニコンメーカがわが世の春を謳歌していた時)の存
    在も大きかった。

    さて問題は、その優れた位相特性が、Speakerから離れたどの位置でも
    得られる訳ではなく、ある特定の位置での測定結果に過ぎないと言う
    厳然たる事実!!

    この後、KEF社はUniQなる同軸Unitを開発し、現在でもそのUnitの改善
    にいそしんでいるのは皆様御存知のはず、彼らの最終目的(あくまで
    小生の想像だが)は全聴取位置での優れた位相特性の確保/実現であろ
    う。

    ところでタンノイのUnitがCD時代になって逆にその存在が注目される
    理由としてその優れた位相特性にあると見るのは穿った見方か?

    さてMyMIXIの方が指摘された壁の存在を強く意識する/させられるとは
    一体何が原因で起こることなのだろう?

    色々考えてフッと気がついたのが、SpeakerSystemから反射が無い状態
    で聴取位置に届く音(無響室で聴く音)とSpeakerSystemから“壁に到達
    /当たる”音では位相面の正確度からみると両者の間でその精度が異な
    るっている、言い替えれば、壁に当たる<Speakerの音そのもの>が当たる
    その時点で大きく位相特性がズレているのでは・・・。

    結果、壁で反射され聴取位置に届く反射音は当然位相特性がバラバラに
    なった音が届くことに・・・・

    残念ながら世の中一般のピストン原理により音が放射されるUnit(s)を
    使用したSpeakerSysytemでは、そこから放射される音はある特定の角度
    を除き、基本的に位相がずれた音が放射されている、更に耳に届く音は
    直接音以外、かなりの量が壁で反射された反射音で占められる為、結果
    として多量の位相歪が含まれた音を結果的に聴取位置で聞くことに・・

    ところがユニコーンはSpeakerを出た時点での音の(チタン製の薄幕振動
    板がメガホーンの様なCorn状になっているが、実はあの角度、位相歪が
    最小になるよう振動版のチタンの音伝導 Speed Vs 空気の伝播Speedと
    の関係で決定されている)位相特性がそろっているため、聴取位置で聞
    くSpeakerUnitからの直接放射音と、壁に到達する音(壁で反射した音)
    の位相が原理的には同位相になる、要は自然界に存在する楽器を含め
    た発声体に極力近い存在がユニコーンで使用されているUnitだと考えて
    もらえれば判り易いかもしれない。

    その結果、聴取位置での位相歪の感知量が非常に少なくなり、部屋の狭
    さを意識させられることが少ない再生音楽が実現する・・とは、小生の
    勝手な理論/仮説なのだが、この辺りの事実関係が評論家でこのUnitを
    高く評価されている菅野沖彦氏が指摘された他のSpeakerとは異なった
    独特の<自然な音触>実現の最大要因になっているのでは・・と考えて
    いる。

    唯このあたりの説明&特徴は位相をよく揃えて録音された(マイクの本数
    を極力減らした)Stereo再生音楽で最高に発揮されることが多く、所詮
    趣味の世界、録音時代によっては物足りなく感じられる方が居らっしゃ
    ることも事実です。

    更に広い部屋で再生装置の使用されている方は、小生指摘の位相歪みが
    電気信号測定時のSN比を上げる為に利用されているアヴェレージング理
    論(ここでは電気信号の代りに音を扱うことになりますが・・・要は耳に
    届く音の中で何回も壁に反射して届く反射音の割合が増えることによ
    り、結果的に歪みが減る/SNが良くなる)により聴こえ(感知し)にくく
    なります。

    小さい部屋では、小型の極力シンプル(位相特性が良い)なUnit構成を
    取っているSpeakerSystemの方が思いのほか快適な再生音楽が楽しめる、
    一つの理由にもなっています。

    これが小生が6年近く使用しているユニコーンと名付けられたSpeaker
    Systemの4回連続日記なのですが、これだけは、実際再生音楽を聴く
    まで中々どなたも実感出来ない抽象世界なのが困ったところ・・・

    因みに小生の半径10km以内に小生以外2名の方がこのユニコーンを使用
    されていますが、システムの存在数を考えると極めて高いそのUser密度
    に驚かされます!!

       

    1F

  3. ながしまながしま  
    6月 17th, 2014
    REPLY))

  4. はじめてコメントさせていただきます。当方今年58歳になるオーディオファンです。
    宮崎さんのブログ、とても楽しく拝見させていただいております。
    私も五味先生の「オーディオ教室」を読んだのがオーディオ歴の出発点でした。初めは総額7万円くらいの最低限のコンポの組み合わせでしたが、徐々に泥沼にはまり込み(笑)今でも抜けだせないどころか、まだまだ泥沼を味わっていたいという状態です。

    思えば1970年代は、日本のオーディオ、オーディオ出版界が一番元気だった様な気がしますね。評論家陣も個性的な方が多かった気がします。

    2F

  5. 8月 12th, 2014
    REPLY))

  6. はじめまして、JBL#4350について調べている内に宮崎様のブログに辿り着きました。

    私はPA、SRオペレートを仕事にしている者であり、
    オーディオ好きの30代です。

    私が生涯聴いた中で一番の衝撃、一番の音質、一番の音圧は
    美空ひばりの音響を務めていたタチバナ音響研究所のTADです。
    逸話の多いSPです。

    修行時代に実際にそのSPを設営し、SPチェックで間近で音を聴いたりしました。
    アピトンのキャビ、Loユニット×4発から出る音は1m先では立っていられない程の低音、
    衝撃波が背中を貫通、全身を揺さぶられました。

    20代前半の時にその様な貴重な経験をしたのは大変にありがたい事でした。
    現在のSR機器では再現の出来ない音です。

    話は変わりますが、私は普段ステサンやサンレコを流し読みする程度であります。
    レビュワーの正直な感想は書けない事情があるのだろうと読んでいて思います。
    毎回物凄く曖昧にしか受け取れません。

    また、最近アクセサリー特集号の形で各社のケーブルを集めた物を拝見しました。
    正直金額を見て呆れてしまいました。
    これほどまでに露骨な商売。オーディオのプロとは気楽な商売だなぁと思った次第です。

    批評をされている方々を詳しくは知りませんが、ご自分の聴力の性能を把握しているのでしょうか?
    聴力検査を定期的に受けているのでしょうか?
    ブラウン管TVの高調波が聴こえるのか疑問であります。

    批評をする為には正常な聴力を持っているのが第一前提であると考えます。
    毎日色々なスピーカーや高額な機器を聴いているだけでは本当の聴力は養われません。
    ましてや加齢に伴う聴力の劣化や、様々な経験を起因とする思い込みによる心理要因が加算されます。

    我々PAオペレーターの世界にも国家試験があります。
    舞台機構調整技能士。通称、音響技能検定

    この検定のヒアリング問題では
    基準となる音楽を流し、次に流れる問題音には変化を付けて基準音と聞き比べます。
    周波数変化、ノイズの加味、リバーブの増減、特定パートの位相の反転など。
    これを基準音1回、問題音1回だけ聴いて答えるという問題となっています。

    ケーブルを批評する様な方はこれらの問題位はパーフェクト回答をなされる聴力をお持ちなのでしょうか?

    プロを名乗るのであればプロらしい技術、能力を持ち合わせているのが至極当然であります。

    繋げる機械が変われば音が変わるのは当たり前。
    知覚可能かどうかは置いておくとすれば、
    極論で言えば時間という概念がある以上、同じ物など存在し得ないのだから。

    その当たり前の出来事を劣化した耳で聴き、売れる様に曖昧な言葉や造語を用いてメーカーの代弁者となる。
    馬鹿らしいのが正直であります。

    売り手目線ではなく、買い手目線でのレビューが増える事を期待しています。

    いきなりの不躾なメッセージで申し訳ありませんが、かの雑誌の元関係者という事で
    読み手の心情の1つとして送らさせて頂きます。
    宮崎様ご本人に対しての他意はありませんので誤解無き様頂けたら幸いです。

    3F

  7. インコインコ  
    9月 23rd, 2016
    REPLY))

  8. ヘッドフォンのイベントの件を取り上げておりますが、若い人がいるから正義というわけでもないでしょう。
    ヘッドフォンのゼネラルオーディオ的なポジションでピュアオーディオに土足で入りこむ弊害も併記すべきでしょう。

    4F

  9. インコインコ  
    9月 24th, 2016
    REPLY))

  10. たとえばハイレゾやPCオーディオの問題点を指摘できずに一方的にCDを貶めるような人がいますけど、これなどはメディアリテラシーがない、自分で物を判断できずに流れに乗らされているような事例であり、ゼネラルオーディオ的なポジションでピュアオーディオに土足で入りこむ弊害でしょう。
    あなたも雑誌社の人だからこういうマーケティングの問題点には踏み込むことはできないでしょうけど。今でも広告主様には筆が鈍る印象がありますね。
    掲示板などを見ればこの手の事例がたくさん見られます。

    5F

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