Archive for 10月, 2018

Date: 10月 1st, 2018
Cate: audio wednesday

第93回audio wednesdayのお知らせ(ホーン周りと設置)

10月3日のaudiowednesdayでは、やっとアルテックのホーンにバッフルを取り付けるとともに、
ドライバーを含めた中高域ユニットの配置も変更する。

実は前回のaudio wednesdayでもトゥイーター(JBLの075)は、
いつもと違う位置に置いていた。
誰も何もいわなかったのは、気付かなかったからなのか、
メリディアンのULTRA DACの音に驚いてなのか。

今回からすべてインライン配置にする。
できれば明日(10月2日)までに作業は済ませておきたかったけれど、
結局、3日当日にやることになってしまった。

3日は私も、いつものように16時ぐらいには行けない可能性もあって、
音が出るようになるのは20時ぐらいを予定している。

開始時間は、いつもと同じ19時だが、
その時間に来られても私が作業しているのを見ているだけになる(はずだ)。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 10月 1st, 2018
Cate: Digital Integration

Digital Integration(Mojoを聴いてひろがっていくこと・その2)

予算に制約がなければマルチアンプの可能性は確かに大きいが、
ほとんどの人には予算の制約がある。

その制約のなかで、どう予算を配分するのか。
マルチアンプならば、パワーアンプ以外は同じであるとして、
デヴァイダーと複数台のパワーアンプに割く予算を、
一台のパワーアンプに使えば、そうとうにいいモデルが手に入れられる。

ほどほどのデヴァイダーとほどほどのパワーアンプ(複数)によるマルチアンプと、
スピーカー内蔵のLCネットワークを使うけれど、
そうとうにいいパワーアンプ(一台)では、どちらがいい結果が得られるのか。

パワーアンプが複数台になるということは、
そのことによる音質向上のメリットがあるとともに、
電源の取り方や設置などによっては、音質劣化の原因に、すぐさまなってしまう。

ゆえに、私はいまでも、どちらがいいかはなんともいえないと思っている。
ネットワークが手間を惜しまずに作られているのであれば、
ほどほどのマルチアンプよりも、いい結果は得られそうだとも、どちらかといえば思っている。

そこにD/Aコンバーターまで複数台ということになると、どうなるのか。
可能性は大きくなるけれど、その可能性をきちんと発揮させるには、
想像以上に困難なことがつきまとうはずである。

実際にどちらがいいのか。
たとえば試聴室において、数時間試聴したくらいでは結論は出ないように思う。
どんなに高価な器材を用意されていたとしても、そこであるレベル以上の音が出せたとしても、
それをもって結論とすることはできない。

D/Aコンバーターにしても、パワーアンプにしても大きな筐体のもつモノを、
複数台使用することのデメリットは、それらの筐体が音の反射物となることを考えても、
現実的にはスピーカーの後の壁の向うに、
D/Aコンバーター、パワーアンプ用の別室を用意するぐらいのことが求められる。

そんな、私には到底実現できないこと、
たとえ実現できるようになったとしても、そこまでやるかといわれれば、
どうだろうか……、と答えることだろう。

そんなこと考えていたときに、Mojoを聴いた次第だ。

Date: 10月 1st, 2018
Cate: Digital Integration

Digital Integration(Mojoを聴いてひろがっていくこと・その1)

マルチウェイスピーカーにマルチアンプ、というのが、ある到達点としてある。
そこにデジタル信号処理技術が加わり、
アナログだけの時代では無理だったことが可能になってきた。

タイムアライメントもその一つである。
デジタル処理のデヴァイダーには、そういう機能が搭載されているし、
安価な製品もいくつか登場してきている。

こういうデジタルのデヴァイダーで思うことは、
D/A変換のクォリティなのは、多くのオーディオマニアに共通するところのはず。

デヴァイダー内のD/Aコンバーターなのか、
それともデジタルで信号を取り出して、気に入ったD/Aコンバーターを用意する、という手がある。

けれど、マルチアンプにおいてパワーアンプだけでなく、
D/Aコンバーターをユニットの数分だけ用意するというのは、なかなかのことだ。

D/Aコンバーター一台なら、気に入ったモデルを購入できる人でも、
3ウェイなら三台、4ウェイならは四台必要になるわけで、経済的負担はそうとうなものになる。

いまでは非常に高価なD/Aコンバーターがある。
一千万円をこえるモデルもある。
そういうD/Aコンバーターを複数購入できる人は、世の中にはいるけれど、
ごくごく少数であろう。

それにそういったD/Aコンバーターは、また大きい。
それらを置くスペースの確保だけでも、私には無理な話である。

それでもオーディオマニアとしては、
少なくとも満足のいくD/Aコンバーターを複数台用意してのマルチアンプシステムは、
一度は聴いてみたい対象であるし、
スマートにまとめられるのならば挑戦してみたい対象ともなる。

Date: 10月 1st, 2018
Cate: オーディオの「美」

オーディオの「美」(その5)

オーディオは、基本コンポーネントである。
プレーヤー(アナログでもデジタルでも)、
アンプ、スピーカーシステムが最低でも必要になる。

もっともミニマムなオーディオとしてヘッドフォンがあるにしても、
ここでも携帯プレーヤーとヘッドフォン(イヤフォン)の二つは、最低限必要となる。

たった一つで音を出してくれるわけではない。
アンプは完成品として売られていても、
それだけで音が聴けるわけではない。

スピーカーに関しても同じ、プレーヤーもそうだ。
オーディオはコンポーネントである。

ここでのタイトルは、オーディオの「美」としているが、
オーディオこそ「美」とも捉えている。

オーディオは「美」である──、
ここにはコンポーネントということが大前提としてあるし、
そのコンポーネントから鳴ってくる音こそが、ということがある。

ここを読まれている方で、オーディオコンポーネントを持っていないという人はいないはず。
何らかのシステムを持っていて、すでに音を出している人である。

そういう人がオーディオ店に行き、グレードアップのために何かを購入する。
アンプであったり、CDプレーヤーなのかもしれないし、ケーブルということだってあろう。

アンプを買った、としよう。
憧れのアンプを手に入れることができた。
それは「美」を手に入れた、といえるのか。
「美」を買った、といえるのか。

オーディオ店のスタッフは、客に「美」を売った、と思っているのか。