ステレオサウンドについて(その62)
もうひとつの新連載ザ・スーパーマニアの一回目には、
福島・郡山のワイドレンジクラブの五人の方が登場されている。
ザ・スーパーマニアの扉には、
「郡山では、100組の3Dシステムが、さわやかな超低音をひびかせている」
とある。
ワイドレンジといえば、スーパートゥイーターで高域レンジの拡大をイメージする人が多いけれど、
ここでのワイドレンジとは低域レンジの拡大である。
しかもワイドレンジクラブの人たちは、みな3D方式をとられている。
3D方式とは日本独特の言い方で、
今風にいえばセンターウーファーのことである。
ステレオサウンドは48号で、サブウーファー(センターウーファー)の試聴を行っている。
48号では試聴室での、メインとなるスピーカーを変え、
サブウーファーも変えての試聴(いわば実験)である。
52号のザ・スーパーマニアは、いわば実践ともいえる内容である。
48号の記事と52号のザ・スーパーマニアの担当者は同じではない。
ザ・スーパーマニアの担当編集者は、51号の編集後記で「新入社員です」と書かれているOさんである。
THE BIG SOUNDもOさんの担当である。
ふたつの記事の担当編集者は違っていても、
そんなことは読者には関係のないことで、
読者にとっては関連付けられる記事が載っていることだけが重要である。