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Date: 4月 1st, 2014
Cate: オリジナル

オリジナルとは(あるスピーカーの補修・その1)

あるスピーカーシステムの補修をやることになった。
ずいぶん古い、アメリカ製のスピーカーシステムで、私のモノではない。

片チャンネル、まったく音が出なくなった、ということで、二週間ほど前にそこに行ってきた。
リアバッフルは接着されているつくりなので、ウーファーを外して中を見ることになり、サランネットを外す。

このサランネットもベリッとはがせるものではなく、エンクロージュア底部からネジ止めしてある。
木ネジを四本外してサランネットを取った。

30cm口径のウーファーのエッジがボロボロになっていた。
ほぼ40年前のスピーカーシステムだから、しかもウレタンエッジだからこうなってしまうのはしかたない。

この時点でエッジの貼り替えが必要となる。

ウーファーを外してみた。
このスピーカーシステムのエンクロージュアの中を初めて見ることが出来た。

実は半年ほど前に伺ったときにサランネットを外してユニットの状態は確認していた。
この時はウレタンエッジはかろうじて形を保っていた。
けれど家の建て替えのため二度の移動がまちがいなくエッジにとどめをさしたのだろう。
ほんとうにボロボロになっていた。

ウーファーを外す。
グラスウールが見える。
その裏にネットワークがある。

こうなっているのか、とiPhoneで写真を撮っていく。

もう片方もウーファーを外してみた。
まず気づいたのはグラスウールの枚数と入れ方に違いがある、ということ。
さらにグラスウールをめくってネットワークをみると、ここにも違いがあった。

Date: 5月 4th, 2015
Cate: ロングラン(ロングライフ)

どこに修理を依頼したらいいのか(エイブルのこと)

別項「輸入商社なのか輸入代理店なのか」でも書いてるように、
オーディオ機器の修理の問題に悩んだことのない人は少ないだろう。

愛着のあるオーディオ機器を長く使っている人ほど、
修理をどこに依頼したらいいのか、悩んでいるはずだ。

輸入オーディオ機器で正規代理店での修理に不安がある場合。
本来こんなことはあってはならないはずなのに、
現在ではいくつかの輸入元の修理は問題があるように聞いている。

修理に出して直らないのは問題外なのだが、
中途半端な修理がされ、使っているうちに症状が悪くなることもある。

それに輸入オーディオ機器は日本に輸入元がなくなってしまったブランドもいくつもある。
基本的には元の輸入元に修理に出すわけだが、
輸入をやめて数年ならいいが、けっこうな年月経っていれば受けつけてくれなくなる。

国産オーディオ機器も同じようなものだ。
どんなに古いモノでも修理をしてくれるメーカーもあるが、数は少ない。
どんなメーカーでも製造中止になって数年で受けつけてくれないと思っていた方がいい。

ただそんな場合でも、メールではなく電話で丁寧に頼むことで、
可能な限りという条件つきではあるが、修理をしてくれるメーカーもある。
そういうメーカーでも、モノによって受けつけてくれないことがある。
それはしかたのないことだ。

それに輸入品も国産品も、すでにメーカーがなくなってしまっている場合もある。

こんなふうに、メーカー、輸入元が修理を受けつけてくれない、
もしくはその修理技術に不安がある。
そうなると、自分で修理できる人・場合以外は、修理専門業者に依頼することになる。

ずっと昔はそういう業者も少なかったし情報も乏しかった。
いまは業者の数も増え、インターネットの普及で情報も集めやすい。

とはいえ、どこの業者を選んだらいいのか、と悩むことになる。
ここに出してうまく直らなかったら、別の業者に……。
とんなことをくりかえしていたら、きちんと修理できたモノでも直らなくなる可能性も生じる。
最初から信頼できるところに依頼したい、とほとんどの人が思っているはず。

スピーカーならば、昨年、岩崎先生が愛用されていたエレクトロボイスのエアリーズを依頼したところ、
オーディオラボオガワがある。
このことに関しては「オリジナルとは(あるスピーカーの補修)」に書いている。

ではアンプはどうしたらいいのか、どこに出したらいいのか、とたずねられたら、
エイブルをすすめている。