Posts Tagged コントロールアンプ

Date: 7月 16th, 2014
Cate: 「スピーカー」論

トーキー用スピーカーとは(その8)

再生音量設定の自由は、なにもコントロールアンプやプリメインアンプのレベルコントロールの操作だけではない。
スピーカーとの距離を変えるのも、音量設定の自由である。

私は20代のなかばごろ、QUADのESLを鳴らしていた。
パワーアンプはSUMOのThe Gold。
5.5畳ほどの狭い空間だった。

そこで鳴っていた音は、多くの人がイメージするESLの音量的な制約はほとんど感じさせなかった。
狭い部屋ということで、しかも長辺の壁にESLを置いていたから、
ESLと私と距離はほんとうに近い。

そういう環境でESLの仰角を調整していた。

そうやって得られた音は、マーラーの最新録音を鳴らしても不足は感じなかったし、
大丈夫だろうか、という不安も感じなかった。

私だけがそう感じていたわけではない。
それにやはりESLで同じ体験をされた人がいる。

ステレオサウンド 68号のスーパーマニアに登場されている朝沼吉弘氏だ。
吉弘は予史宏の変換ミスではなく、のちの朝沼氏予史宏氏の、このときのペンネームである。

Date: 9月 8th, 2008
Cate: 型番

すこし気になっていること

些細なことだが、オーディオ雑誌やネットの記事を読んでいて気になっていることが、すこしある。
まずは、デジタルドメインからSITを使ったパワーアンプ、B-1aのこと。
オーディオ雑誌の紹介記事のなかには、必ずヤマハのパワーアンプのことが書かれている。 
ヤマハのB-1と表記されている。

正しい表記は、B-Iである。コントロールアンプはC-I。 
姉妹モデルとして出たのが、C-2、B-2だったため、
C-1、B-1と勘違いしてもしかたないと思うが、当時のカタログや広告で確認してみてほしい。 
C-I、B-Iとローマ数字になっているのを。 

もうひとつは、チョークコイルのこと。チョークと書いても通じるのに、
わざわざチョークトランスと表記される人がいる。
いったいいつからチョークコイルがトランスに化けたのだろうか。

コイルとトランスの違いを、まったく理解していない人が犯した、もっともおかしな表記の代表といいたくなる。