サンスイ SAX-270

サンスイのレシーバーSAX270の広告
(スイングジャーナル 1968年3月号掲載)

SAX270

パイオニア S-65X

パイオニアのシステムコンポーネントS65Xの広告
(スイングジャーナル 1968年3月号掲載)

S65X

トリオ MT-55

トリオのシステムコンポーネントMT55の広告
(スイングジャーナル 1968年3月号掲載)

MT55

サテン M-11/E

サテンのカートリッジM11/Eの広告
(スイングジャーナル 1968年3月号掲載)

M-11E

アカイ X-1800SD, X-150D, 3000D, M-9

アカイのオープンリールデッキX1800SD、X150D、3000D、M9の広告
(スイングジャーナル 1968年2月号掲載)

X1800

トリオ MT-15

トリオのシステムコンポーネントMT15の広告
(スイングジャーナル 1968年2月号掲載)

MT15

ティアック LS-260, LS-300

ティアックのスピーカーシステムLS260、LS300の広告
(スイングジャーナル 1968年2月号掲載)

Teac_LS300

パイオニア CS-7

パイオニアのスピーカーシステムCS7の広告
(スイングジャーナル 1968年2月号掲載)

CS7

グレース F-8L

岩崎千明

スイングジャーナル 2月号(1968年1月発行)
「ベスト・セラー診断」より

 おそらくカートリッジの分野では今や世界のトップメイカーといえる米国シュア社が、最高級品の新型カートリッジV15タイプIIを発表したのは昨春であった。
 すでに、それまでの製品V15でさえ、多くの高級オーディオ・マニアや音楽ファンから、これ以上は考えられないほどの称賛の辞を贈られていた。いわく「音が透明」、いわく「立あがりの音の良さが抜群」、いわく「豊かな音楽性、しかもシャープな音の分解能」……。しかし、その評価の中には、アバタもエクボ式な賛辞もなくはない。国内で求めることができるカートリッジの中で、おそらく最高価格であったことが、そのあやまちをおかさせたのであろう。
 そしてタイプIIが、67年春に突如28、000円と、さらに高価格で発表された。今までの評価の言葉は、今度こそ本当であった。今までのV15をほめちぎっていた方の中に、新型に対しての称賛の言葉をついに探しえなかった人も少なくはない。しかしその人でさえ、V15タイプIIを愛用しはじめたのであった。
 しかし、このタイプIIを初めて見たとき、その基本的な態度に、すでに発表済みの国産の高級カートリッジと酷似している点をいくつか見出してがくぜんとしたのであった。音質的にも似ているその国産カートリッジが、「グレースF8」(¥12、500)である。シュア・タイプIIがとり入れたと思われる点を列記してみよう。
 ①カンチ・レバーの形状
 ②カンチ・レバーの垂直に対する角度(21度)
 ③コイル・アセンブリーの傾斜と形状
 さらに興味深いのは、シュア社がタイプIIの発表に際してのメッセージは、「カートリッジはどうあらねばならないか」という問題点をコンピューターで解答した内容である。
 グレースがNHK技研の共同開発を始めるに当って提出したレポートの、その箇条書と順序こそ違え、内容はほとんどそっくりであるといえる点である。
 それを要約すると、次の2点である。性能の安定性ととりあつかいやすさ。そしてトレース特性とクロストーク特性。しかも特筆できるのはグレースのF8の発表は’66年秋のオーディオ・フェアであり、シュアV15タイプIIの突然の発表に先だつことなんと8か月前である点だ。タイプIIとF8Lは発売期日こそほとんど同じだが、その狙っていた線がまったく同じであったのは、注目に値しよう。
 多くは語る必要がない。そのF8の優秀性と狙いの正しいことは、何よりもまずその売れ行きが示そう。
 従来コイル型がマグネット型にすぐれると言われていた高級カートリッジの常識は、こうしてグレースとシュアの新型によって崩れ去り、F8は国内カートリッジ中のベストセラーにのし上ったことは、誰もが認めよう。
 その優秀性の一端を示そう。クロストーク特性をながめてみればわかるように、10、000c/sを越える音域でさえ20dB(つまり1/10)を越すほどだ。クロストークの原因が、根本的にはカンチ・レバーの局部的共振であることを考えれば、これはそのまま、ずばぬけた周波特性を意味しようし、その点でもシュアのタイプIIの超高域におけるクロストークの劣化よりはるかにすぐれ、この点、まさにF8は世界的な傑作といいうるのである。そしてこの評価は、当分の間は変ることはあるまい。そしてその優秀性は、グレースの「一度出た製品は向上させよう」というそのポリシーの成果である。旧製品F7はシュアのコピーからスタートしたのであるが、F8はシュアがまねたとも言えそうだ。
 しかし、この世界的な傑作を生んだすぐれた技術を内蔵するグレースに一言注文をつけたい。ムービング・マグネット型はシュア社の特許で、世界に進出することを阻まれている。そこでマグネット型からさらに一歩進んだ、例えば、ムービング・アイアン型でもいい、グレースだけの完全なるオリジナル製品がほしいと思うのである。

アイワ TP-1012

アイワのオープンリールデッキTP1012の広告
(スイングジャーナル 1968年2月号掲載)

TP1012

ラックス WL313

ラックスのチューナーWL313の広告
(スイングジャーナル 1968年2月号掲載)

WL313

ソニー STR-6060

ソニーのレシーバーSTR6060の広告
(スイングジャーナル 1968年2月号掲載)

STR6060

サンスイ SAX-500

サンスイのレシーバーSAX500の広告
(スイングジャーナル 1968年2月号掲載)

SAX500

サテン M-11/E

サテンのカートリッジM11/Eの広告
(スイングジャーナル 1968年2月号掲載)

M-11E

ソニー SUPER 150

ソニーのオープンリールテープSUPER150の広告
(スイングジャーナル 1968年1月号掲載)

Super150

オンキョー ST-880

オンキョーのシステムコンポーネントST880の広告
(スイングジャーナル 1968年1月号掲載)

ST880

サテン M-11/E

サテンのカートリッジM11/Eの広告
(スイングジャーナル 1968年1月号掲載)

M11E

JBL Olympus S7R, S8R, Lancer 44, Lancer 77, Lancer 101, Trimline, SA600, SG520, SE400E, SE408SE, LE15A, LE14A. 375, 075, LE85, LE175, HL91, 537-509, 1217-1290, サンスイ SP-LE8T

JBLのスピーカーシステムOlympus S7R、S8R、Lancer 44、Lancer 77、Lancer 101、Trimline、プリメインアンプSA600、コントロールアンプSG520、パワーアンプSE400E、SE408SE、ウーファーLE15A、LE14A、トゥイーター075、ドライバー375、LE85、LE175、ホーンHL91、537-509、1217-1290、サンスイのスピーカーシステムSP-LE8Tの広告(輸入元:山水電気)
(スイングジャーナル 1968年1月号掲載)

JBL

パイオニアC-350

パイオニアのシステムコンポーネントC350の広告
(スイングジャーナル 1968年1月号掲載)

C350

ソニー TA-1120A

ソニーのプリメインアンプTA1120Aの広告
(スイングジャーナル 1968年1月号掲載)

TA1120A

トリオ MT-15

トリオのシステムコンポーネントMT15の広告
(スイングジャーナル 1968年1月号掲載)

MT15

サンスイ SAX-270

サンスイのレシーバーSAX270の広告
(スイングジャーナル 1968年1月号掲載)

SAX270

サテン M-11

菅野沖彦

スイングジャーナル 1月号(1967年12月発行)
「新製品試聴記」より

 サテンは従来より、独特の構造によるMCタイプのカートリッジ一本に心血をそそいできた会社である。ムービング・コイル・タイプとして唯一の針交換可能のもので、スパイラル・コイルと呼ばれる、ユニークな発電機構をもったオリジナリティに溢れたカートリッジである。カートリッジを変えると音が変るということは周知の事実だが、これにはいろいろな説がある。もっとも一般的にいわれていることは、MM、MC、IMなどというエネルギーの変換方式のちがいによる音の差である。つまり、磁場の中でマグネットの小片を動かして電気エネルギーに変換させるか、ごく軽量のコイルを振動させて電気エネルギーを得るかといったような問題である。これらの電磁型のカートリッジの他にも市場にはセラミック型、半導体型、静電型など数種のタイプが存在する。そして、もう一つ大切なことは、振動系(針先、カンチレバー、発電子、ダンパー)の材質、質量、構造、強度そして支持方式のちがいによる音の差である。なにしろマイクロ・グルーヴと呼ばれるように微細な音溝をトレースしなければならないから、カートリッジの振動系はできるだけ機械的な抵抗の少いものでなければならない。そのためにはまず軽量であること、自由に運動できる構造であることが必要となる。そして、この振動系は完全に音溝の変化を拾いあげ、また、それ以外の変化を付加してはならないから、針先の植えられた腕(カンチレバー)は特定の周波数で共振したり、振動を吸収したりしては困る。また想像を絶するほど複雑な振動をするものだから強度がなくてはならない。さらにこの振動体は常に正しい位置に保たれていなければならない。いいかえれば常に急速な復元力をもっていなければいけない。こういう目的のために針先を含むカンチレバーをそれに直結した発電子(マグネットやコイル)はできるだけ小さく軽く、しかも強く作られ、これを支えるダンパー(一般的にはゴム製)の材質の弾性や、これにかけられる圧力などの最適のものが要求されるわけである。
 この稿は新製品試聴記なので、カートリッジ自体についてあまり詳しく述べるスペースはないが、振動系の設計製作とエネルギー変換方式とは一体何であるかを知っておいていただくほうがよいと思ったので、ついつまらぬことを書き並べてしまった。まあ、とにかくカートリッジというものはミクロン・オーダーの機械運動を扱うものだけに、ほんのわずかなファクターも結果としてでてくる音質、特性に大きな影響を与えるものであることを知っていただければよいのである。
 そこで肝心のサテンのM11カートリッジであるが、この製品は、そうした、きわめてデリケートな構造の製品に対して長年の経験をもつサテンが、わき目もふらずに同一構造のものを追究し続けた一つの成果である。サテンの設計ポリシーはレコードの溝からすべてを拾い上げ、忠実に電気エネルギーに変換するため、そこには音づくりがなく、無個性でレコードの音に飽くまで忠実ということらしい。私には正直、何が本当にそのレコードの音なのかは解らない。自分で制作したレコードでも、一度レコードとなってしまうと、どういう音が本当にそのレコードの音なのかわからない。ただ、いい音か悪い音かがはっきりわかるだけだ。聴こえるべき音のすべてが聴こえるか聴こえないかがわかるだけだ。好きと嫌いがはっきりするだけだ。
 サテンのM11は今までの同社の発売したカートリッジで、私が聴いた限りでは最もよいカートリッジであるだけでなく、商品として対価格的な面も考えるとすばらしい製品だと思う。従来M8という優秀な製品もあったが、あまりにも高価で一般向きではなかった。MCタイプのカートリッジのもつ、2つの難点、針先交換不能と、低出力電圧のために必要とするトランスかヘッドアンプの併用、この点はサテンのM11については完全に解決されている。動作も安定しているし、解像力のよい明解な再生が得られる。全帯域にわたるバランスも聴感上大変好ましく、トレーシングも優秀である。欠点とはいえないが、カバーの腹の部分とレコード面との間隔がなさすぎて不安がある。カートリッジの取付、アームの高さなどが適切でないと盤面をこすりそうだ。

ヤマハ NS-20, NS-30

ヤマハのスピーカーシステムNS20、NS30の広告
(スイングジャーナル 1968年1月号掲載)

NS30

ラックス SQ78

ラックスのプリメインアンプSQ78の広告
(スイングジャーナル 1968年1月号掲載)

SQ78