Category Archives: オットー/サンヨー

オットー RD-D65

オットーのカセットデッキRD-D65の広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

OTTO

オットー SX-P5

オットーのスピーカーシステムSX-P5の広告
(スイングジャーナル 1980年7月号掲載)

SX-P5

オットー SX-P5

井上卓也

ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より

 SX−P5は発泡金属コーンウーファーと全面駆動フィルムトゥイーターを採用した3ウェイ・ブックシェルフ型システムだ。
 口径25cmウーファーは、オットー独自の開発による、ニッケル発泡金属、ポーラスメタルを振動板に採用した特長があり、既発売のSX−P1/2/3に採用し、実績をもつタイプである。今回は、従来のウーファーユニットをベースに一段と改良が加えられているが、主な点は、磁気回路を強化する目的で、フェライト磁石よりも磁束密度が高いストロンチウムフェライト磁石の直径120mmのタイプが使われていることだ。スコーカーは、振動板に高剛性3層構造アルミを使った口径80mmの逆ドーム型であり、位相特性上でメリットがあるとのことだ。トゥイーターは、振動板に米国NASAで開発された特殊耐熱樹脂ポリイミドフィルム面にボイスコイルを耐熱接着した全面駆動型で、振動板前面にはショートホーンが付く。なお、磁気回路は希土類マグネット採用である。
 ネットワークはとくにコンデンサーを重視し、フィルム型、ネットワーク専用電解型を新開発。エンクロー樹は、表面ブピンガ材仕上げ20mm厚パーチクルボード製ツインダクト・バスレフ型である。
 SX−P5はナチュラルな帯域感と穏やかでしっとりした表情のある音である。音の粒子は細かくキャラクターが少ない。

オットー SX-P2

オットーのスピーカーシステムSX-P2の広告
(モダン・ジャズ読本 ’80掲載)

OTTO

オットー TW-77

井上卓也

HIGH-TECHNIC SERIES-3 世界のトゥイーター55機種の試聴とその選び方使い方(ステレオサウンド別冊・1978年冬発行)
「世界のトゥイーター総試聴《内外55機種をJBL・LE8Tとの2WAYで聴く》」より

 現在、市販されているトゥイーターのなかでは、本体に固定したスラント型の音響レンズを採用し、専用の付属スタンドを備え、エンクロージュアの上にのせて使うコンセプトでつくられている点が特長の製品である。振動板と磁気回路はTW601と共通だが、ホーン部分が変更されたモデルで、クロスオーバー周波数2・5kHz以上から使用できる。スラント型の音響レンズは、6枚の鉄板プレスフィンを組み合わせてあり、使用目的により、少しデッドニングを施すことも考えられる。

オットー TW-601

井上卓也

HIGH-TECHNIC SERIES-3 世界のトゥイーター55機種の試聴とその選び方使い方(ステレオサウンド別冊・1978年冬発行)
「世界のトゥイーター総試聴《内外55機種をJBL・LE8Tとの2WAYで聴く》」より

 開口部が6個のセルに分割されたマルチセルラホーンを採用した点が、このTW601の特長である。ホーンは軽合金ダイキャスト製で、前後が二分割でつくってある。振動板は、厚さ50ミクロンのマイラーフィルムで、ボイスコイル径17mm、ボイスコイルはアルミ線使用である。このTW601は、ホーン開口部面積が広く、クロスオーバー周波数3・5kHzで使用できるため、30cm口径までのフルレンジ型ユニットとの2ウェイ構成や既製スピーカーシステムの高域用も考えられる。

オットー SX-P1

黒田恭一

ステレオサウンド 45号(1977年12月発行)
特集・「フロアー型中心の最新スピーカーシステム(下)」より
スピーカー泣かせのレコード10枚のチェックポイント50の試聴メモ

カラヤン/ヴェルディ 序曲・前奏曲集
カラヤン/ベルリン・フィル
❶少人数で演奏されているようなピッチカートだ。
❷くまどりたしかだが、ひびきががけりがちで生気にとぼしい。
❸特徴あるひびきのからみあいをさらに鮮明に示してほしい。
❹低音弦のピッチカートが少しふくらみすぎ。
❺大きくひびきはふくらむが、腰のすわった音がほしい。

モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番
ブレンデル/マリナー/アカデミー室内管弦楽団
❶ピアノの音像は大きい。もう少しくっきりしてほしい。
❷音色的な対比は拡大ぎみに示す傾向がある。
❸「室内オーケストラ」のひびきとしては、重すぎないか。
❹いくぶんこれみよがしになっているといわざるをえない。
❺ソロをとる楽器のひびきの特徴が拡大される。

J・シュトラウス:こうもり
クライバー/バイエルン国立歌劇場管弦楽団
❶風呂場の中での声のようにきこえる。表情を拡大しがちだ。
❷接近感を誇張する。笑いそうな声もきわだたせたりもする。
❸声の方がきわだち、クラリネットはうめこまれがちだ。
❹はった声は、硬くなり、特徴的なひびきになる。
❺声と楽器のひびきはもう少しとけあってほしい。

「珠玉のマドリガル集」
キングス・シンガーズ
❶バリトンやバスがせりだし、横一列に並んでいると感じにくい。
❷声量をおとした分だけ、言葉の明瞭度がうすれる。
❸さらに残響をきりおとした方が、言葉がたつだろう。
❹吸う息をきわだたせる。ひびきに敏捷さがほしい。
❺「ラー」はのびているが、自然なしなやかさは不足だ。

浪漫(ロマン)
タンジェリン・ドリーム
❶音色的、音場的な対比を充分に示している。
❷クレッシェンドが多少ゴツゴツしがちである。
❸ひびきがもう少し浮いてほしい。ひろがりはある。
❹前後のへだたりはまずまずで、横へのひろがりもある。
❺ひびきにより一層の力があれば、さらにはりだすのだろうが。

アフター・ザ・レイン
テリエ・リビダル
❶ひびきのキメがいくぶん粗めなのがおしい。
❷音像的に横にひろがりすぎるので、❶との差がつきにくい。
❸下の方でひろがるようにひびくので、くっきりと浮びあがるとはいえない。
❹一応の効果はあげるものの、光り方がたりない。
❺他のひびきにうめこまれてはいないが、効果的とはいえない。

ホテル・カリフォルニア
イーグルス
❶ベースのひびきがせりだしすぎていないか。
❷厚みというより、横へのひろがりがきわだつ。
❸ハットシンバルの音は、乾いているが、薄く感じられる。
❹ドラムスのひびきが、切れが鈍く、重い。
❺バック・コーラスのうたう言葉は、もっと鮮明であってほしい。

ダブル・ベース
ニールス・ペデルセン&サム・ジョーンズ
❶音像はきわめて大きく感じられる。胴の中できいているかのようだ。
❷クローズアップした感じが強いが、なまなましさはもう一歩だ。
❸消える音の尻尾の提示は、必ずしも充分とはいえない。
❹細かい音の動きに対しての反応はあまり得意ではないようだ。
❺左右の両ベーシストとの音像的な差がある。

タワーリング・トッカータ
ラロ・シフリン
❶この部分の音楽的なアタックは、もう少し鋭く示してほしい。
❷ブラスの音は、そのひびきの特徴を示すものの、大きくふくらむ。
❸横には充分にひろがるが、前にははりだしてこない。
❹さらに後方へのひきがとれていてもよかった。
❺リズムの提示がシャープに示されれば、より効果的だったろう。

座鬼太鼓座
❶尺八のいる位置が比較的近いところに感じられる。
❷尺八のひびき特徴を示すが、低い方の音がふくらみがちだ。
❸きこえる。しかし、輪郭を示すわけではない。
❹大太鼓の大きさを感じさせるが、消え方が伝わりにくい。
❺さらに硬質なひびきでもたらされてもよかっただろう。

オットー SX-P1

瀬川冬樹

ステレオサウンド 45号(1977年12月発行)
特集・「フロアー型中心の最新スピーカーシステム(下)」より

 まず大掴みに言って、国産スピーカーの中では音のバランスはかなり良い方に属する。概して中〜高域を張りぎみに作る傾向のある国産の中で、たとえばオーケストラのトゥッティでも弦が金属的になるようなことがなく声部のバランスも悪くないし、キングズ・シンガーズのコーラスの、Fa、ra、ra……の声も、ハスキイになったり耳ざわりにやかましく張ったりするようなことがない。そういう意味で、かなり慎重に時間をかけて練り上げられた、真面目な作り方のスピーカーであることはわかる。ただ、音域全体に、ことに中域以下の低域にかけて、かなり重さが感じられ、たとえばベースの音も、ブンとかドンとかいうよなにことばで形容できるような鳴り方をする。この鈍さを除きたいと思って、置き方をいろいろくふうしてみた。興味あることに、ふつうはブロックなどの台に乗せる方が音の軽さが出てくる筈だが、このスピーカーはそうするとかえって、低域のこもりが耳につくようになる。床に直接のまま、背面を壁からかなり離し、トリオLS707のときのように壁面にウレタンフォームをいっぱいに置いて部屋をデッドに調整する方がいいことがわかった。また、カートリッジは455Eよりは4000DIII、アンプもCA2000の傾向の方が、音の重さが救われて、反応のよさや明るさがいくぶん増すと感じられた。

オットー SX-551

瀬川冬樹

ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より

 同じような構造と価格で、DS28BやNS−L325、それにスキャンダイナのA403など強敵が並んで、発売当初ほど目立つ存在ではなくなってしまったのは気の毒だが、クルトミューラー製のコーンによる艶のあるバランスの良い音質は、いまでも十分に評価されるべきスピーカーといってよいと思う。

オットー SX-551

菅野沖彦

ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より

 オットーのシリーズ中、もっともバランスのよい、そして、広く他製品と比較しても高く評価出来るシステムが、このSX551である。重厚なクォリティでいて音が暗くならず、十分明晰な分解能と朗々としたソノリティを響かせる。25cmcarファーをベースにした3ウェイ・3スピーカーで、高域はソフトドーム。

オットー DCA-1201

菅野沖彦

ステレオサウンド 42号(1977年3月発行)
特集・「プリメインアンプは何を選ぶか最新35機種の総テスト」より

 インテグラルアンプとして真面目に作られたアンプだということは外観からもよくわかる。しかし、音は、レコードに入っているはずの最も大切な微妙なニュアンスがよく再現されないので興をそがれる。ピアノの音色の重要な支配者といえる高調波成分がよく再現されないため、音が坊主で表情が出ないのだ。もっと複雑な音色をもった大オーケストラのトゥッティでは、むしろよくコントロールされた音くずれの少なさが表へ出て、そうした音色のデリカシーの不満が感じられなかった。これは、こちらの耳の識別能力の問題だと思う。単純なソロ楽器での音色の特色のほうが、デリカシーはよくわかるものだからである。このアンプの音は、よくいえば端正で、よくコントロールされたもの、逆にいうと、音の魅力は、ニュアンスの再現までがコントロールされて楽しめないということになるだろう。もう一次元上の音の感触、色彩感などの味の問題が残る。

オットー DCA-1201

瀬川冬樹

ステレオサウンド 42号(1977年3月発行)
特集・「プリメインアンプは何を選ぶか最新35機種の総テスト」より

 テストレコードの中の「悲愴」のトゥッティの部分など、もしもバランス的におかしなアンプであれば一瞬に馬脚をあらわすのだがこのアンプは、低域から高域までエネルギー的には過不足なく、細かなパートの動きも一応十分に聴かせる。そのことから、物理データはおそらく一応の特性が出ているらしいことが聴きとれるが、しかし、バッハの「モテット」のような合唱曲の場合に、声の重なる部分での音の透明感が損なわれるようなところがあって、極小パワーの部分での音の質感あるいは密度にもうひと息のクォリティが望まれるのではないかと思った。パーカッションやピアノの打鍵での音の腰はしっかりしているが、菅野録音の〝サイド・バイ・サイド〟で八城一夫氏の弾くベーゼンドルファーの打音など、本来もっとしっとりと美しい響きで聴ける筈のところが、どうしてももうひと息、聴き惚れるほどの美しさに練り上がってくれない感じが残念だ。

オットー SX-441/II

オットーのスピーカーシステムSX441/IIの広告
(オーディオアクセサリー 1号掲載)

SX441II

オットー SX-661

瀬川冬樹

ステレオサウンド 36号(1975年9月発行)
特集・「スピーカーシステムのすべて(上)最新40機種のテスト」より

 551のところでも書いたが、OTTOのスピーカーは、このシリーズから注目すべき水準に仕上ってきた。551とくらべると、こちらの方がいっそう中~高域が抑制され、相当にパワーを上げて鳴らしても、刺激的な音の成分がきわめてよく除かれている。大編成のオーケストラを、フォルテのアベレージ90dBていどのパワーで聴き続けても、やかましくないし聴き疲れしない。発売当初の製品は、この面でやわらかさ、繊細さの度がやや過ぎた嫌いがあったが、今回試聴した市販品では、音の粒立ちも適度に改善され、こまやかなニュアンスが非常によく出て、音楽のバランスを失わずに、単に無難という線をたしかに越えたところで自然に色づけ少なく、いつまでも聴いていたい、と思うような魅力を保って鳴らす。総体には繊細型、おとなし型のヨーロッパ型だが、この価格の国産品としてぜひ一度は耳にして欲しい注目作だ。割合高い台に乗せて、壁面から離し気味にして、しかもやや低音を補整して鳴らすのがこれを生かすコツといえる。

オットー SX-551

瀬川冬樹

ステレオサウンド 36号(1975年9月発行)
特集・「スピーカーシステムのすべて(上)最新40機種のテスト」より

 注目すべき製品が現われた。失礼ながらオットーといえば、スピーカーの方ではまず三流以下、という印象が否めなかったが、今回のこのシリーズは、海外のスピーカーとならべて比較しても聴き劣りしない立派な作品だ。国産品の水準がここまで上ったのかと、感無量である。決してほめすぎではないだろう。第一に帯域バランスが非常によい。中域がややおさえかげんで、やかましさや圧迫感のない、力強さよりも細身で繊細な美しさを聴かせるタイプで、その意味ではヨーロッパ系の音に似ている。SX661よりは中域が張っているが、たとえばダイヤトーンの28Bとくらべるとずいぶん中域をおさえているなと思う。したがって圧迫感のない、軽やかな美しい音質に仕上がっている。パワーを上げてゆくと中~高域にややこなれない硬質の音が軽微ながら聴きとれ、そこが今後の改良のポイントになりそうだが、中程度以下の音量では品位の高い、質感の良い、聴き惚れさせるスピーカーである。音の品位に重点を置いてアンプやカートリッジを選ぶべきだ。

オットー SX-661

瀬川冬樹

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 物理特性を重視した作り方ながら、聴感上の品位もよく、中~高域の繊細さはイギリス系のスピーカーに一脈通じる面もある。姉妹品のSX551はもう少し元気。ともに秀作。

オットー SX-661

オットーのスピーカーシステムSX661の広告
(オーディオ専科 1975年4月号掲載)

SX661

オットー SX-805, DCX-2525, TP-600S

オットーのスピーカーシステムSX805、レシーバーDCX2525、アナログプレーヤーTP600Sの広告
(ステレオ 1972年12月号掲載)

otto

オットー DCA-350X

オットーのプリメインアンプDCA350Xの広告
(ステレオ 1972年12月号掲載)

otto1

オットー DCA-350X

オットーのプリメインアンプDCA350Xの広告
(ステレオ 1972年11月号掲載)

dca350x

オットー RD-4350

オットーのカセットデッキRD4350の広告
(ステレオ 1972年11月号掲載)

rd4350

オットー DCA-350X

オットーのプリメインアンプDCA350Xの広告
(スイングジャーナル 1972年10月号掲載)

オットー DCC-350X

オットーの4チャンネルデコーダーDCC350Xの広告
(ステレオ 1972年10月号掲載)

DCC350X

オットー DCC-350X

オットーの4チャンネルデコーダーDCC350Xの広告
(スイングジャーナル 1972年8月号掲載)

dcc350x

オットー DCC-350X

オットーの4チャンネルデコーダーDCC350Xの広告
(スイングジャーナル 1972年7月号掲載)

OTTO