Category Archives: ナポレックス

ナポレックス NSA-3

瀬川冬樹

Hi-Fiヘッドフォンのすべて(ステレオサウンド別冊・1978年春発行)
「Hi-Fiヘッドフォンは何を選ぶか 47機種試聴リポート」より

 ヘッドフォンばかりでなくマイクロフォンや、さらにはスピーカー、ことにトゥイーターの場合でも、コンデンサータイプには、特に高音域に一種特有のコンデンサー・トーンとでもいいたい音色がつきやすい。ナポレックスNSA3は、ことにその音色がいかにもコンデンサー的で、この独特の軽い艶はダイナミックタイプでは絶対に聴けない特長だ。この個性は好みにもよるだろうが、私には必ずしも不快ではなく、やや人工的な色あいを感じさせはするものの、弦楽器のオーバートーンなどを爽やかに浮き上らせ、楽しませる。ロック系を含めたポップスでも、リズム楽器がよく浮き上って軽快に切れこむ。低域はやや不足ぎみだが、アンプで補正すれば量感は満足できるし、ことに国産にありがちの低音の反応の鈍さ、重さがない点は評価したい。かなり個性の強い音には違いないが、音楽が気持よく明るく軽くよく弾む鳴り方は、かなり良い特長だと思った。

ナポレックス CTX-3

瀬川冬樹

Hi-Fiヘッドフォンのすべて(ステレオサウンド別冊・1978年春発行)
「Hi-Fiヘッドフォンは何を選ぶか 47機種試聴リポート」より

 耳に密着しないために低音のエネルギーが逃げやすいことは構造からも想像がつくが、このままでは低音が全くといっていいほど不足だ。ただし中域以上の音の質やバランスはかなり優秀のように思えたので、アンプのトーンコントロールと、それにラウドネスまで動員して低音を増強してみると、なかなか質の高い緻密でクリアーな音が楽しめる。耳もとから離れて鳴る音場は独特でおもしろい。こうして低音を大幅に補強して聴く際には、出力をヘッドフォン端子からでなく、スピーカー端子から直接とる方が、歪の少ない美しい音が聴ける。なおレコード再生の際はサブソニックフィルターを必ずONにしておく。それとアンプのスピーカー出力端子で残留ノイズの少ないものを使うことが条件になる。本体がやや重いこともあって、耳たぶの周囲をおさえるリング状のパッドの圧力が大きめで、試聴が長時間に及ぶと装着感は必ずしも快適とはいいがたかった。

ナポレックス TPH-100, ES-100, HA-3

ナポレックスのヘッドフォンTPH100、ES100、ヘッドフォンアンプHA3の広告
(オーディオ専科 1975年4月号掲載)

napolex

ナポレックス WIDE-10, TPH-100, QA-10

ナポレックスのヘッドフォンWIDE10、TPH100、4チャンネルアダプターQA10の広告
(ステレオ 1972年11月号掲載)

napolex

ナポレックス WIDE-10, TPH-100, QA-10

ナポレックスのヘッドフォンWIDE10、TPH100、4チャンネルアダプターQA10の広告
(ステレオ 1972年10月号掲載)

Napolex

ナポレックス QA-10

ナポレックスの4チャンネルアダプターQA10の広告
(スイングジャーナル 1971年10月号掲載)

Napolex