Category Archives: 岩崎千明

オーレックス PC-3060

岩崎千明

週刊FM No.19(1976年発行)
「私の手にした新製品」より

 オーレックスの新しいパネル・タイプのカセット・デッキPC−3060は、みるからに現代の若者のセンスをいっぱいに感じさせる。これは、モダンなフィーリングの中に、扱いやすそうな機能性を満たして、しかも、全体はとても親しみやすいのだ。まるで親しい友達みたいに。それがなぜなのか製品を前にして考えてみたが、おそらくこうだろう。どこといって難かしそうな所がないのに、いかにも高級製品らしい雰囲気が溢れていて、実際に使ってみると、まさに信頼できる高級品に匹敵するのだ。
 外観の上で大きな特長は、マガジンの中に斜めに倒れたままで蓋がされるアクリルのカヴァーは、使ってみると、なかなか扱いやすく便利なのはびっくりするほど。そのカヴァー以外に、どこといって特長らしい点はないが、しかし、全体の品のよい作り、仕上げのうまさは、最近のオーレックスのアンプなどと同じだ。まああげ足をとれば、レヴェル・メーターの上の、長々とした、ドルビー方式の説明の横文字は、ちょうとギザったらしいが、これも若いファンの眼をとらえるには違いない。うまいセールス・テクニックでもある。
 ところでこの5万円そこそこのデッキのクォリティは、まったく驚くほどで、このデッキの内側が、価格からは思いもよらぬ高レヴェルであることを知ろう。自然な感じの、いかにも歪みの少ないソフトで素直な音は、カセットの達するひとつのリミットにごく近い。

ソニー TC-3000

岩崎千明

週刊FM No.17(1976年発行)
「私の手にした新製品より」

 カセットは、はっきり二分化してきて、生録志向の可搬型2電源方式と、パネル型実用性能型に人気がある。ところでこの可搬型、どうも大きくて重すぎて、ステレオ型でない安いものにくらべて可搬型とはいい離い。ソニーの今度の新型は、高性能ステレオ・カセットとしてもっとも小さい方で、これで初めてラジカセなみとなった。これぞ、まさに本物のポータブル。肩にかついでいても、くたびれないですむ、ひとまわり小さい大きさと4.6kgの重さで、それで性能は今までと変わらぬどころか、上まわるというのだから、まさに本場の本物。左側の操作レバーの下にヴォリューム以外のツマミを一列に配し、右側には大型のカッコいいメーターの下に大きく扱いよさそうな丸型ヴォリューム・ツマミが、でんと収まる新しいパネル・レイアウト。
 音の方もバランスの良さから一段とハイファイ的で、広帯域化か強く、スッキリした音と低ヒスのため、デッキとして使うとアンブ型とくらべてもまったく遜色ないのに驚いた。
 マイクを使っての録音もすばらしく、緻密な音で、広帯域低歪感の充分な、スッキリした音で、楽器の音のクリアーな迫力はみごとだ。ヒスやノイズの少ないのも生録の時の特筆できる特長だ。
 単1×4で6時間という経済性も、ポータブル型らしく抜群だ。TC−2850はかくして生まれかわってTC−3000になり、本当のポータブル・ステレオ・カセットとして完成した。

ビクター HP-550

岩崎千明

週刊FM No.17(1976年発行)
「私の手にした新製品」より

 ヘッドフォンを愛用するファンも増し、誰もが使用するチャンスが頻繁になってきた。ヘッドフォンに対する要求も「軽く手使いよく」「音がはっきり聴こえる」。その上に「力強い迫力」までも、スピーカーなみに求められるこの頃のことだ。新型ヘッドフォンとなると、こうした時代の流れに応じた諸条件がアピールされることになる。ビクターのHP−550もこうした時代に敏感な新型ヘッドフォンだ。
 たいへん軽いうえに、頭に装着した感じは、帽子をかぶるよりも楽なほどだ。密閉型というけれど、耳をおさえつける圧迫感もなければ、うっとうしさもない。頭にちょんと乗せた、という感じぐらいで楽だ。それでいて、音だけは、かなりガンガンと力強く明快に鳴ってくれる。どちらかというと品の良さよりパワー感が、はっきりと感じられ、スッキりというよりガッチリと聴かせてくれる。こういう密閉型では一般に低音感が薄っぺらになるが、そうした欠点はなく、力強くロー・エンドまで伸びている。ただ、少しばかり鳴り過ぎという感じが残るけれど、メーカーのいう通り、打楽器のガッツ・サウンドは目ざましい。これで中域から高域までに品の良さが加われば、と望むのは価格から考えるとぜいたくというもの。感度も高く、使い方は自由。音もスッキリ、といいことずくめ。最近のヘッドフォンがカッコよさに気を使う新型が多い中で実用・実質主義実力型だ。

ダイヤトーン DA-P7, DA-A7

岩崎千明

週刊FM No.17(1976年発行)
「私の手にした新製品」より

 ダイヤトーンの新シリーズ・セパレート型の一番安い、といっても、プリとパワー合わせて10万円の組合わせだ。70W+70Wだから、プリ・メイン一体型と価格的には相等しい。プリ・アンブが分離している構造がお徳用となるわけだ。その構造によって、SN比はよくなることは間違いなく、それが音質上にもはっきりとプラスをもたらして、クリアーな音の粒立ちと、ロー・レヴェルでのリニアリティの良さかがデリケートな音の違いの上にくっきりと出ている。プリ・アンブはデザインはまったく違うこの上のP10とは構造も違うが、伝統的に歪みの低さ、クロストークの少なさは、10万円台のアンブを越えているようで、それが音の上にも感じられるのだろう。プリとメインを分けるこの構造は、P7+A7では一体構造で用いる場合も少なくないと思われるが、実に堅固で、4本の取付けボルトさえ確実にしめつけてあれば絶対に安全、かつ確かだ。端子の位置も使いやすく、そうした意味での操作性は理想に近い。
 70W十70Wのパワー感も、セパレート型として、あるいは物足りないのでは、と不安もあろうが、実際に使ってみると、どうしてどうして、100W+100Wクラスにさえひけをとるものではない。使用中にあまり低音のブーストをやりすぎなければ充分なるパワーといってよい。この、いかにも中味の充実した中域から低音にかけての力強さは、高音の輝かしいクール・トーンと共にダイヤトーンの大きな魅力だろう。

マイクロ MA-505

岩崎千明

週刊FM No.12(1976年発行)
「私の手にした新製品」より

 アームは、理屈からいってもスプリングで針圧を加えるダイナミック・バランスが絶対良い。針圧にカウンター・ウェイトをずらして重力を利用したスタティック・バランス型の場合、アームは必ずアンバランス状態にある、ということになる。だから、ちょっとレコードのソリや偏心、あるいはプレーヤーの傾きは針圧に比例してアンバランス状態を招き、実際の使用状態で理論通りの働きをしてくれない。理想とはほど遠い状態にさらされているのがディスク再生の現実なのである。ところがダイナミック型は、かんじんの針圧加圧用のバネ自体を均一に作るのが難しい。だからダイナミック・バランス型アームはスタティック型にくらべて製品が格段に厄介だ。だから国産品は最近まではなかったし、海外製でもまれだ。軽針圧用にも使えるマイクロのMA−505がなぜ良いか、その基本的理由は以上のようだ。
 さらに中でも、この針圧を自由に変えられるのもダイナミックならではだがMA−505の場合「インサイドフォース・キャンセラー」から「高さ調節」まで演奏中に調節できるというのは驚きだ。超低域の響きがどっしり、スッキりするだけでなく、音楽の音全体が安定して、それは同じカートリッジと思えぬくらいの変わり方だ。トレースの安定向上という点だけにとどまらない飛躍ぶりは一度使えば誰もが痛烈に思い知らされるはずだ。ただし、この構造では止むを得ぬとはいうものの、デザインがあまりに武骨なのが残念だ。

Lo-D HS-450

岩崎千明

週刊FM No.12(1976年発行)
「私の手にした新製品」より

 なんの前触れもなしに突然のように発表されたHS−450。期待が全然といってよいほど無かっただけに、受け取り方は、かえって素直にできるというものだが、決してオーヴァーないい方ではなく、この新製品にはびっくり。というのは、このHS−450。最近のLo−Dスピーカーよりもずっと抵抗なく身体を包んでくれるという感じの鳴り方だ。Lo−Dがハッスルしたスピーカーは、確かにとってもいい音だけど、それを素直に口に出すのに、ちょっとひっかかるような要素が、音の中にちらついていた。それがこのHS−450ではまったく感じられないのは、なによりも驚きだ。
 少なくとも外観からはここんとこ流行の、いかにも若いファン様々といったようなプロフェショナル志向むき出しを思わせるのが、ちょっとばかり気に喰わないけれど音の方は、そうではなく、どっしりした低域と、中域のスムーズなバランスとが完成度の高さを聴かせてくれる。どちらかというとシャッキリ、クッキリ型だった今までのに対して暖かみさえ感じられるくらいだ。密閉性の高い箱は極めて堅固に作られ、完全なる密閉型として動作してなおロー・エンドまで力強く出るのは、ユニット自体の質の高さによるものだ。スコーカーも注目すべき新ユニットだし、トゥイーターにも新しいテクニックがみられる。価格は安くないが、それに見合った内容というべきだ。アンブとしては例えばHA−500Fがよい。カチッと引きしまり力ばかり惑じられるような最近のアンプは避けること。

ヤマハ CA-V1

岩崎千明
 
週刊FM No.12(1976年発行)
「私の手にした新製品」より

 同じようなブラック・パネルのアンプがこの所ぞくぞくという感じで各社から出てきたが、さすがヤマハ。日頃のデザインの腕をこの新製品にも発揮した。これだけの仕上げと風格があるのは、V1だけだ。VUメーターがこのプロ志向のパネルにぴったりで雰囲気を盛り上げているのだ。
 スイッチを入れて淡いライトで照らされるメーターのカッコ良さ。音が出ると、これまた力強いこと。ここでもまた、さすが、となる。ヤマハは若いコのハートをよく掴んどるねえ。パリッとしたさわやかな中域に加えて、ドカンと低音の力強い迫力、キラリと高音の効いてること。要するにうまいのである。デザインセンスとサウンドのセンス。白いパネルの従来のシリーズとは明らかに違ったヤマハの姿勢をV1の中に見い出すことができるのだ。パネルのつまみ配置は今までとあまり変わらないがツマミを減らして扱いやすい。
 前作X1のさらに普及型としてV1を受け止めることはできない。X1が白いパネルであることからもわかるようにV1はまったく生まれが違うのだ。X1がマニア好みのクリアーな力強さに対して、Vlはもっと誰もが親しめる音といってもよいだろう。V1の魅力をさらに増すのは、同じデザインの優れたチューナーが揃っている点だ。揃えて前におくとそれはまさに若いファンにとってオレのオーディオ・マシンという満足感を与えるに違いない。SPに同社のNS−451ならぴったり。これほど馬の、じゃない、音の合うのもちょっとあるまい。

オルトフォン MC20

岩崎千明 

週刊FM No.19(1976年発行)
「私の手にした新製品」より

 オルトフォンが、久方ぶりにMC型カートリッジの製品を出した。SL−15という傑作をデヴューさせてから何年になるだろうかその名もずぱり、「MC−20」と新しいネーミングで、いかにも自信のほどを、その名前からもうかがえる。MC−20は、まるでラピラズリーのような濃いブルーのボディで、よく見る今までのSL−15と外形は寸法までもまったく同じのようだ。しかし、その針先のカンチレバーは、今でより一段と細く小さい。
 MC−20は、まさに現代の技術によって、現代の音を背景として「オルトフォン」によって作られたムーヴィングコイル型カートリッジだ。その音の力強さの中に、オルトフォン直系の姿勢を感じとる事ができる。でも、この驚くほどの広帯域、分解能力は、まさに今日のハイファイの技術と、それによって来たるサウンドとを知らされるだろう。
 確かに、MC型は、MM型とは本質的な音の中味の違いを持っていることを、つくづく知らせてくれる。MC−20は、こうした点でもっともMC型らしさを持っているカートリッジだが、これは、もっとも老練なMC型メーカー、オルトフォンが作る製品であることを知れば当然だ。世界に、これ程MC型のノウハウを、長年蓄積してきたメーカーはないのだから。といっても、いまやMC型を作るメーカーは、はたして世界に何社あるだろうか。そこまで考えれば、MC−20の存在価値と、高価格の意義もおのずから定まるといえよう。

ミクロ・アコースティック QDC-1e

岩崎千明

ステレオサウンド 39号(1976年6月発行)
特集・「世界のカートリッジ123機種の総試聴記」より

 想像し難い一風変った発電メカニズムでこれを技術的オリジナリティとしているこのミクロアコースティックQDC1eは、今日的な標準からいかにしても長いカンチレバーに前時代的な印象を受けてしまうが、その割には針鳴きも大したことなく、大へん不思議な振動系だ。どういう振動工学上の根拠にあるのか定かではないが、出てきた音を聴く限り新鮮でかなり強いイメージを受ける。つまり、ストレートにパンチをくらったような直接的なサウンドで明快な鮮かさと、クリアーな分解能とで音像の確かなところも好印象。低域は力強く、迫力も量感も十分あり、それもシャープなアタックの感じは、ホーン型低音のようなイメージで、しかもこれがローエンドまで延びているのもすばらしい。低域から中域での鮮明でち密な粒立ち、さらに高域へかけて引きしまっている。ただこの辺は少々うるさくなる感じがなきにしもあらずだが、高音の輝きに耳を奪われてしまうのは惜しい。

サンスイ AU-607, AU-707

岩崎千明

音楽専科 1月号(1976年12月発行)
「YOUNG AUDIO 新製品テスト」より

 サンスイのアンプが、この秋大きく変った。変ったといってもその特長たるブラック・パネルはそのまま踏襲され重量級の風格は変ることがない。しかしよくみると、その仕上げは、艶消しのソフトな感触に変り、今までの鋭どさがぐっとやわらいだ。つまみも角を丸くおとしてまろやかなタッチで、つまみの数も、いままでにくらべてずっと抑えて、全体にシンプルだ。こうした一段とソフトな感じがこの新シリーズ、607、707の大きな特長であることは、その音を聴くと、一層はっきりすることになる。従来、サンスイのアンプは「中音が充実し、やや華麗な中に、鮮明な迫力一ぱい」として受けとられて来た。
 人気絶頂の米国JBL・スピーカーの総代理店たるサンスイの特典が、アンプにいかんなく発揮されている、ともいえそうな鮮度の高い迫力ある音がブラックパネルのサンスイのアンプの共通的な特長であり、さらに中音から中高音にかけてのクリアーな力強さが感じられてきた。
 ところが、今度の新シリーズは今までのこうした特長からははっきりと変化を知らされる。路線が変ったというよりも、今までのすべてを突き破ったといえる。鮮明さは少しも失わずに、しかも、全体に受ける印象は、まろやかな音だ。どぎつさが全然なく、すべてに落ち着きとゆとりを感じさせる、高い水準の完成度が見事なほどだ。
 外観のイメージから受けることのできる、大人っぽい高級感は、音の方にもはっきりと感じることができるのが、今度の新シリーズ、607、707なのである。
 サンスイのアンプは今までもハイクラスのマニアの愛用者が多い。逆にいえば、高価格のアンプがよく売れる。1年前のAU7700といい、2年前のAU9500といい価格的には一般的平均よりもずっと高い高級品であった。こうした高価なアンプであれば、内容的には当然優れているわけで、それを十分使いきり、生かせることのできるファンが、サンスイの愛用者に多いといえる。
 新シリーズはこうした点をもっとはっきりと意識して、製品の企画に反映した、といえるだろう。初心者やレベルの低いファンにとっては今までのサンスイのアンプにくらべ物足りないと思われるほど、おとなしい音、おとなしいデザインにまとめられているのは、実はこいうした、大人のファンのための高級品だからであろう。
 607は65/65Wの、家庭用としては十分にして無駄のないパワーをもち、機能面でも、余り使うことのないものを整理し、しかも、若いファンのための必要なアクセサリーともいうべきテープ録音再生の端子は2台分を用意してあり、その使いやすい切換つまみでまとめたパネルつまみは、新製品にふさわしく、便利で有効だ。
 707は出力を一段と上げて80/80Wと強力でしかも機能面はマニア、音楽ファンの愛用者のあらゆる望みをかなえてくれるに違いないほどいっぱいだ。
 最近のアンプはかなり技術志向が強くて、「DCアンプ」「電源左右独立」といったアンプの内部を理解していないとつかみにくい面が強調されることが多い。サンスイの新シリーズもむ論、この面で同様の新技術を採用しているが、要はそうした技術が、サウンドにいかに生かせるか、である。サンスイの707、607、デビュー早々若い音楽ファンが熱いまなざしをもって迎えられているというのも本当の理由は、こうした実質的な、真の良さのためだろう。

デンオン POA-1001

岩崎千明

スイングジャーナル 1月号(1976年12月発行)
「SJ選定新製品試聴記」より

 76年秋、デンオンはトランジスタ・アンプらしからざるマイルドな音色のソリッドステート型高級アンプとして、コントロール・アンプPRA1001、パワーアンプPOA1001を発表した。ちょうど1年前の秋には、同じデンオンが真空管アンプらしからざる透明感あふれる音色の、管球式高級アンプ1000シリーズを発表しているが、外観的にはこの1年前の管球式1000シリーズとはっきりした共通点が認められる。今回の1001シリーズは、こうした外観的な特長からも、またこの型番からも、1000シリーズのアンプの技術を土台にして、その上に結実した結果ということができよう。
 ところで、オーディオ界におけるデンオン・コロムビアのブランドは、ビクターと並んで、最も古くからその中核をなしその企業組織内にレコードを主とした音楽産業を併せ持つ、音楽的色彩の強いオーディオ・メーカーであることはよく知られているだから、デンオン・ブランドのオーディオ機器は、一般に他社とははっきりとした違いを持ち、受け手の側が音楽との関わりを深めていくにつれて、「デンオン」の製品のこうした音楽的特長に気付いてくるに違いない。
 ひとくちに言って、デンオンの製品は、スピーカーにしろアンプにしろ、あるいは、プロフェショナルに永く問わりを持ち、業務用という言い方で誰をも納得させてしまうデッキやプレイヤー関係の機器に至るまでのすべてにおいて、他とは違うサウンド上の特質ともいうべき「いきいきとした生命感ある音」を大変はっきりと示してくれている。
 このため、デンオンのプリメイン・アンプは数あるライバル製品の中にあって、どちらかというと割高の傾向をみせながらもなおその愛用者が少なくない。プロ用機器の技術を土台としたデッキやプレイヤーに比べて、サウンド感覚そのものが大きく判断を支配してしまうスピーカーやアンプにおいての成功は、デンオンのオーディオ機器の優れた本質を示してくれる裏付けであると言ってよいだろう。
 だから、デンオン・ブランドのプリメイン・アンプは、最近ますます音にうるさい愛用者の用うべき高級品だと評判も高い。
 当然のことながら、こうしたプリメイン型アンプのより高級なる地位を占めるべきセパレート型に対しての期待が大きかったわけだ。しかし、一般に、期待の大きい場合にはその大き過ぎたがゆえに、期待外れの失望感を味わいやすいものだ。
 ところが、今回発表された1001シリーズは、こうした危倶をまったく感じさせない。すっきりとした外観は、見るからに高級品然とした高い品位の風格を示し、プリメイン・アンプの高級品とも格段の相違をはっきりと示す。確かに、プリアンプ、パワーアンプあわせて30万を上まわるのだから、これは当然の配慮というべきだが、それが、一見して感じられるところも商品作りのうまい点だ。こうしたことは、最近のようにデザイン重視の傾向が進めば進むほど、意外にも見逃されがちのようである。例えばほとんど同じ系列の製品群に対して同一デザインを踏襲してしまい、仕上げまでも同一程度のため、安いものほど高級感が出てきて、高価なものではその逆にその高級感が物足りなくなってくることがままある。パワーアンプのような実質本位な製品は、デザインが軽視されがちだ。
 デンオンPOA1001は、ごくあっさりとした外観ながら、実はきわめて緻密な配慮のもとにデザインされていて、サブ・パネルの下に使用頻度の少ないツマミを収め、扱いやすさと風格とをあわせ持つ。スイッチを入れると、そのスピーカー保護回路が働くのも、高級アンプにふさわしいタイム・ラグを感じさせる。
 あくまで澄みきったサウンドのうえに、切れこみの良さと、耳になじんだ快さは、マイルドで芳醇なコーヒーの味にも似て、じっくりと味わうにつれ、その深みを増していくようである。

ラックス CL32

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 この外観に接して、これが管球式とは誰も思うまい。さらにこの音に触れれば、その思いは一層だろう。今様の、この薄型プリアンプはいかにも現代的な技術とデザインとによってすべてが作られているといえる。クリアーな引きしまった音の粒立ちの中にずばぬけた透明感を感じさせて、その力強さにのみ管球アンプのみのもつ量感が今までのソリッドステートアンプとの差となってにじみ出ている。高級アンプを今も作り続けている伝統的メーカー、ラックスの生まれ変りともいえる、音に対する新体制の実力をはっきりと示してくれるのが、このCL32だ。管球アンプを今も作るとはいえ、もはやソリッドステートが主流となる今日、あまりにも管球アンプのイメージを深くもったラックスの新しい第一歩はこのCL32によって大きく開かれたといってよいだろう。おそらくソリッドステートを含むすべてのアンプの基礎ともなり得る新路線が、CL32に花を咲かしたと思うのである。

マランツ Model 150

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 今もってマランツ10Bの名は、高級オーディオ・ファンの間でしばしば口にされる。この幻を絶つことは今回のマランツにとっての最大の課題のひとつであった。モデル150がデビューしたときの米誌の評はこの辺の事情を思わずして語っており、しかもその上で10Bを越える性能と、その音の誕生に両手を挙げて喜んでいる、というのが目に見えるほどだった。
 事実、モデル150は、10Bの時代より一層過密なFM電波を望み通り選び、楽しむことのできる性能と特性とを具えた数少ない高級かつ低歪チューナーの最大の傑作だ。今回、多くの製品があふれる中で「オーソドックスな機構による真の低歪チューナー」を選ぶとすれば、このモデル150のみだ。

マイクロ DDX-1000

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 とかく日本のマニアは、国産品には厳しい。あるいは、世界のどの国でも自国製には冷たいというべきか。そうしたマニア気質をもってしても、マイクロの驚くべき企画から生まれたDDX1000は、十分過ぎるほどの魅力を感じさせる。まさに日本製品にかつてなかった魅力だが、あるいはまた、日本のメーカーでなければ作るはずのない製品ともいえる。あまりにもぜいたくで、しかもそれが単なる外観とか見栄えに止らず、性能も実力もまたぜいたくといえるほどであるのは嬉しい驚きである。スタートの立上りは眼をつぶろう。プロ用でなく音楽ファン用なのだから。その代り、一度廻り始めたらもう絶対に理想的物体といえるくらいのを、と考えたに違いないこの機構は、そのまま外観的デザインとなって見る者を、否応なしに説得してしまい、使ってみると納得させられる。こんなターンテーブルがマイクロのDDX1000だ。ユニーク極まるデザインは、こうしたオリジナリティの極点の賜物でもある。

トーレンス TD125MKIIAB

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 ダイレクト・ドライブ方式のターンテーブルが世に出てきた時になって始めて、最高級ターンテーブルの条件にひとつの変化がでてきた。それは「トーレンス」ブランド以外にも良いターンテーブルがある、ということであった。それまでは、最高性能を備えた実力ある製品はことターンテーブルに限り、すべて「トーレンス」だけだったといっても差支えあるまい。ステレオになって、わずかな上下振動も音に影響を与えるようになると、「トーレンス」の良さが俄然と注目され、TD224、124と全世界の高級ファンは、これを手元におくのが常識になった。125になり、電子制御モーターが採用されて性能はますます向上した。今日といえど、全盛をきわめるDDモーターの果していくつがこの125に肩を並べる実力を持つだろうか。

デンオン DH-710F

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 76年、ますますその名と実績とを上げているデンオン・ブランドの、幅広いオーディオ製品中もっとも高い信頼性をにない、かつ、ファンからもそう願われているのが、オープンリールデッキだ。
 日本全国の放送局の現場で永く用いられ、今日もまた使われているのがデンオンのデッキであるからだ。逆にいえば、放送局のような分野も穴のあくことを許されない現状の厳しい眼と条件によって厳選されるにふさわしい品質が、デンオンのデッキのみにあるともいえる。従って、あくまで最高級のメカにのみこうしたよりぬきの品質が達せられることを使う側でも知っているわけで、市販の製品においてもデンオンのデッキは特に最高価格のクラスにおり、多くの熱いまなざしが集まろうというものである。
 メーカーとしても、こうしたファンの熱い希望に応えんと、そのプロ用で培った技術を、マニア用にふさわしい価格内で製品化したのが710である。
 エレクトロニクスサーボによるデュアル・キャプスタンという新しいドライブ方式を走行メカニズムにとり入れて、オリジナリティを確立し、いかにもプロを手がけてきたキャリアを感じさせる魅力と確かさとを発揮している魅力的な製品だ。特にファン用としてコンパクトにまとめながら、それまでの大型コンソールタイプにも匹敵する走行性能と信頼性は、いかにも現代のエレクトロニクスの上にそびえ立つ、一大技術を思わせる高い完成度を感じさせる。

デンオン POA-1001

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 デンオンは、76年暮にソリッドステート・アンプのコントロールアンプとパワーアンプのペアをデビューさせた。その一年前に、同じくセパレート・アンプでも真空管方式を発表した。管球式にくらべて、価格的に半分だがソリッド・ステート型の新製品の水準は真空管式に優るとも劣らないと思える。
 管球アンプを出して一年後にソリッド・ステートを出したという点にこのかくされた秘訣がありそうだ。つまり管球式の良さを十分に確めた上で、その上にトランジスターにする最新技術を積み重ねて行った点だ。ソリッドステート・アンプもV−FETあるいはA級アンプとさまざまな技術が投入され試みられてその良さを競った製品が多く市場にあふれる。
 その中でデンオンがセパレートアンプを遅ればせながらデビューするに当っての開発テクニック、あるいはその方法として狙ったものは仲々のものであるようだ。真空管ならざるアンプのソリッド・ステートならざる音は忘れ得ぬ大いなる魅力だ。

デュアル 1249

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 もう10年くらい前かな、いやもっと以前のことか。オートチェンジャーというものに対する観念をすっかり変えてくれたのが、デュアル1019だった。つまりこの1249の母型ともいえるもので、当時の一般的なオートチェンジャーの感覚で受け止められ得る平均的な外観のオートチェンジャーだった。ところが、物体の方は他のチェンジャーとは少々異っていて、それまでの考え方をすっかり変えてしまうに足りる「完璧さ」と「正確さ」を併せ持っていた。
 その上、使い始めなんと6年間も、かなりの使用頻度の苛酷さにもびくともせずに、常に最初と回じ正確さと精密な動作を崩さなかったのには度肝をぬかれた。アームをより軽針圧化させ、ターンテーブルを12吋にして、さらにマイナーチェンジを二度経て1249となって今、デュアルのオリジナル製品としての伝統とキャリアは、アメリカ・日本を中心に、世界のあらゆる国にあまねく知られている。
 ガラードからデュアルの手に移ったオートチェンジャーの品質的な地位ほ、当分ゆるぎそうにないと思える。
 そのオリジナル製品が、デュアル独特の機構により成り立つ上、そのオリジナル機構は、今も主要機構は少しも変ることないという点でも一流たるにふさわしい。
 軽針なオートチェンジャーとして、あるいはフルオートプレイヤーとして、今、初級フアンの激増する時デュアルの1249の価値はますます高くなってくるし、また求められるであろう。

デュアル CS-721S

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 日本のオリジナル技術ともいえるDDモーターの分野に、高品質チェンジャーのトップメーカー、デュアルが挑んで作ったのが、701ダイレクトドライブ・プレーヤーであった。世界にその名を知られる西独きってのメーカー、デュアルのことだけあって、その製品のポイントともいうべきダイレクトドライブ・モーターは、日本製品とは全然別の開発によるもので、ターンテーブルを外した状態でも、スムーズな回転運動をしてくれて、いわゆるコッギング運動(ぎくしゃく運動)のない点でも、さすがデュアル製と思わせるすばらしさだ。加えて、アームやプレーヤーベースの伝統的なノウハウに支えられた高い完成度は日本製品とは違って、眼に見えない所の良さを、音を出したときに知らされる。
 一見たいして変った点のないこの721が、さらに変ったと聞かされて、それがどこか探すのに手間どるほどであったが、基本的には変っていない点がかえってほっとしたというのが偽らざる所。一流品はそう変ってもらっては困るのだが。

ダイヤトーン DA-A100

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 ダイヤトーンの歴史は、日本のオーディオの歴史そのものといってもよい。日本におけるハイファイ創成期ともいうべき昭和20年代以後から早くもダイヤトーンの16センチのスピーカーの活躍はスタジオ、放送局で始められていた。というわけで、必ず出てくるのはスピーカーだけだった。ダイヤトーンがこのDA−A100をデビューさせるまで、ダイヤトーンのアンプの存在は、スピーカーの影にかすんで、すっかり薄くなってしまっていた、といわざるを得ない。ところが電機メーカーとしての三菱の技術は、当然、アンプの分野でも三菱ののれんにかけて、おそらくそれなりの指向をもっていたろうし、それはスタジオ用の大型スピーカー・システムを作ったときに早くも、地道ながら成果を挙げて「システム・ドライブ用出力増幅器」として存在していたわけだ。こう語れば判る通り、ダイヤトーンアンプはデビューするはるか以前から、その独自の技術をつくした成果を遂げていたわけである。だからDA−A100が出たとき、始めて知ったその技術は驚くべき水準にあったとしても少しも不思議ではない。ハイファイの歴史の、陽の当らざる所にあったアンプの技術は、かくてDA−A100のデビューによって力強く見事に芽吹いたのである。DA−A100の実力は、デビュー以来三年経た今日といえども少しも影ることはない。中音の充実したイメージのまま、全体に無駄のない透明感に加え、冷たさのないサウンドの完成度は実に高い。

ダイナコ Mark VI

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 マークIIIとして永く愛用される60ワットアンプをもって、数少ない管球アンプの伝統を持つダイナコのもっともハイパワーかつ強力なるアンプが、このモノラル・パワーアンプMKVIだ。おそらくMKIIIの倍の出力を持つためにMKVIとなったのだろう。
 120ワットの出力はソリッドステートパワーアンプなみで、もしMKVIにくらぶべきソリッドステートとなると300W級だから、驚くべきハイパワーだ。
 ダイナコ製品の、もうひとつの大きな特徴は、米国のコンシュマーレポートの常連といえるほどに、しょっちゅうその名が「お買得ベスト」の中に名を連らね、それも年を追っても型番が変らないという点だ。つまり、ひとたび製品化するとこれを中止することはめったにせず、幾星霜たつといえど同じ製品がずっと永く市場をにぎわす主要製品として続く点だ。寿命の驚くほどの永さこそダイナコの製品の最大の強味でもある。MKVIおそらく10年後もそのまま続くだろう。

クリプシュ KB-WO Klipsch Horn

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

「Kホーン」というのが50年代後半の米国超豪華型システムとして、本物かどうかの判別の決め手といわれた。それほどまでにKホーンは高級ファンから高いイメージで迎えられていた。
 Kホーンとは、クリブシュホーンの略称であり、40年代にKホーンとして左右の壁面を開口に利用した折返し型コーナーホーンを発明した人の名をつけたものだ。各社の最高級大型システムが採用し、一時期米国製の豪華型はほとんどすべてKホーンまたはその亜流としてあふれたほどだ。
 当然クリプシュ自体のシステムがあったが、各社それぞれ力いっぱい宣伝し力を注いだからオリジナルは永い間ややかすんでいたという皮肉な状態だった。
 60年代に入りやがてステレオが普及してARなどのブックシェルフ型の普及と共に超大型システムがすっかり凋落したあと、最近になってこのクリブシュホーンのオリジナル製品は米国でもやっと脚光を浴びてきつつある。このクリプシュK−B−WOは木目を美しく出した家具調のオーソドックスなスタイルに38cmでドライブするKホーンと、中音、高音にそれぞれホーン型ユニットを配した3ウェイシステムだ。Kホーンの大きな特徴たる低音の豊かさは、ちょっと想像できないほど力強く、アタックのシャープな深い低音エネルギーをいとも楽々と再生してくれる。いや、こうした音そのものの類いまれなすばらしさ以上に、オリジナル・クリプシュホーンとしてもつ十分すぎる価値を保っていよう。

オーディオリサーチ D-76A

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 米国にきら星の如く数多く出てきた新進アンプメーカー中、もっともユニークな存在がこのオーディオリサーチだ。その作るアンプはすべて管球式。注目すべきなのはすでにソリッド・ステート万能の時期である数年前からのスタートでありながら、管球式アンプにこだわるといえる姿勢だ。たしかに真空管アンプの音の良さはオールドファンを中心にベテラン達の堅く永く口にする点だ。ソリッドステートに技術的性能では遠く及ばずとも、音の良さは明らかな差を感じさせる。オーディオリサーチ社のアンプが高級ファンに愛される理由は、高水準のマニアほど十分に納得できるだろう。プリアンプに対する評価よりもパワーアンプに対する評価が高いのは「スピーカー・ドライブの点での管球アンプの有利性」のためではなかろうか。デュアル75でスタートして、トランスを含むパーツや機構を大幅に変えて76年にデュアル76となっている。

アルテック 620A Monitor

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 もう20年も前に焼跡の中に立ったバラックの並ぶ、銀座の裏のちっぽけなジャズ喫茶の紫煙にけむる奥から聴えたディキシーを、本物の演奏とすっかり間違えさせたのが、アルテックの603Bだった。それ以来アルテックの15インチ・コアキシャルは、深く脳裏にきざみこまれた。やがてレコード会社でモニター用に鳴っている604Eに耳を奪われて、一生のうちに一度はこのアルテックの15インチ・コアキシャルを自分の手元で、と心に誓った。だから僕にとっては、アルテック604Eは他のいかなる愛用者にも劣らぬ、もっとも強いあこがれそのものとして、オーディオの象徴的な存在であった。その後アルテックのシステムを仕事の上で接触することはあっても、高価なこのユニットは、なかなか手にできなかった。
 604Eが8Gとなってワイドレンジ化した際に、やっと20年の念願かなって入手できたとき、それはやはり何にも増して感激に満ちたわが部屋での音出しであったし、それは20年前のあのディキシーランドと同じキッド・オリーの10インチ・モノーラル盤で始めたものだ。トロンボーンの雄大な力強さは、やはりこの604−8Gでなければ出せ得ない響きだった。しかし、ステレオ版になって604は、より以上の真価を発揮してくれた。それはもうしばしばいわれるように、コアキシャル独特のユニット配列から得られるステレオ音像の定位の確かさで、業務用としてアルテック・コアキシャルでなければならぬ理由も、ただこの一点が大きくものをいいそうだ。

アムクロン DC300A

岩崎千明

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 今、日本のアンプが、さかんにハイパワー、DCアンプ化への血道を上げている。アムクロンDC300は今を去る10年近くも前にこの2点「ハイパワー」「DCアンプ」として米国にデビューし、米国でのハイパワー時代のトリガーとなった製品である。150/150Wのこのアンプの出現によってすべての高級メーカーは100ワット以上の出力を目指すことに踏み切らざるを得なくなったといってもよい。ところがアムクロンDC300、決してこうしたオーディオ高級アンプとしての目的で作られたものではない、あくまでラボラトリーユースの産業用アンプであり、そのためのDCアンプであったわけだ。アムクロンというメーカーが当時超高級デッキのシェアーでもっともよく知られた点でオーディオ用としても使われたとみるべきだろう。さてDC300、今日純粋なオーディオ用として300Aに生まれ変り、その内容の大要は変ることなく、もっとも伝統ある誇り高きハイパワーアンプとして今日も存在するが、その存在は色あせることなくまだ続こう。