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70万円以上の価格帯の特徴(コントロールアンプ)

菅野沖彦

ステレオサウンド 59号(1981年6月発行)
特集・「’81最新2403機種から選ぶ価格帯別ベストバイ・コンポーネント518選」より

 なぜ70万円で価格帯を区切ったのか編集部の意図を推測してみると、どうやら、マーク・レビンソンのコントロールアンプの存在のためらしい。ベストバイの一覧表を見ても、70万円を超えるものはマッキントッシュのC32と、あとはマーク・レビンソンのML7、LNP2L、ML6ALの、いずれも100万円を超す3台だけである。それなら、100万円で区切ったほうがよかったと思う。そして、このゾーンをスーパーマニアと呼ぶとなると何やらおかしいことになる。これだけのお金を払う人のことをスーパーマニアと呼ぶという考え方にとらえそうである。40〜70万円のところで書いたことは、このゾーンにもあてはまる。一品一品に心血をそそいで作られるアンプ、それは量産にはない魅力をもつ場合もあるが、逆に量産のもつ信頼性や安定性に欠ける場合もある。この両方のさよをバランスさせたものが、最高級ランクでのベストバイということになるだろう。

マークレビンソン ML-7L

黒田恭一

ステレオサウンド 59号(1981年6月発行)
「いま私のいちばん気になるコンポーネント ML7についてのM君への手紙」より

 M君、先日は、雨の中を、ありがとう。おかげで、まことに刺激的な時間を、すごすことができました。
 いくつかいいコントロールアンプがあるのできいてみますか?──というきみの声を、ローレライの声をきく舟人のような気持で、ききました。大変に誘惑的な、抵抗したくともできない、きみの申し出でした。きかせてくれるというのなら、ご親切に甘えてきかせてもらってもいいであろうと、ぼくはぼくなりに納得し、でも、きみのいう「いいコントロールアンプ」がいかなるものか並々ならぬ興味を感じ準備万端おこたりなく、きみの到着を待ちました。
 しかし、まさかきみがきかせてくれるコントロールアンプの中に、マーク・レヴィンソンのML7が入っていようとは、考えてもみませんでした。ぼくは、きみも知っての通り、これまでのマーク・レヴィンソンのコントロールアンプに対して、批判的などとおこがましいことはいいませんが、肌があわないとでもいいましょうか、値段のことは別にしても、これはぼくのつかうコントロールアンプではないなと思っていました。ひとに音の点で、そのきわだった美しさはわかっても、ぼくにはなじみにくいところがあったからにほかなりません。
 なんといったらいいのでしょう。すくなくともぼくがきいた範囲でいうと、これまでマーク・レヴィンソンのコントロールアンプのきかせた音は、適度にナルシスト的に感じられました。自分がいい声だとわかっていて、そのことを意識しているアナウンサーの声に感じる嫌味のような藻が、これまでのマーク・レヴィンソンのコントロールアンプのきかせる音にはあるように思われました。針小棒大ないい方をしたらそういうことになるということでしかないのですが。
 アメリカの歴史学者クリストファー・ラッシュによれば、現代はナルシシズムの時代だそうですから、そうなると、マーク・レヴィンソンのアンプは、まさに時代の産物ということになるのかもしれません。
 それはともかく、これまでのマーク・レヴィンソンのコントロールアンプをぼくがよそよそしく感じていたことは、きみもしっての通りです。にもかかわらず、きみは、雨の中をわざわざもってきてくれたいくつかのコントロールアンプの中に、ML7Lをまぜていた。なぜですか? きみには読心術の心得があるとはしりませんでした。なぜきみが、ぼくのML7Lに対する興味を察知したのか、いまもってわかりません。そのことについてそれまでに誰にもいっていないのですから、理解に苦しみます。
 たしかに、ぼくは、君のご推察の通り、ML7Lに対して、並々ならぬ興味を抱いていました。ぼくがML7Lのことを気になりだしたのは、例によって、いたって単純な理由によります。本56号の三九八ページから次のページにかけて山中さんが欠いておられた文章を読んだからです。
 山中さんは、このように書いていました──「新しいML7は、そうした従来のモジュールシステムにいっさいとらわれず、モジュール基板からまったく新しい発想で開発された点が最大の特長であり、現在のMLASのチーフ・エンジニアであるT・コランジェロのオリジナルな設計に基づいている。したがって配線レイアウトが新しいポリシーで統一され、現在のMLASスタッフの目指す理念が具体化した意味で、第二世代の……という表現がもっともふさわしいと思うのである。」
 この文章の中でもっともしびれたのは、「第二世代の……」というところです。それを読んで、そうかこれはあのマーク・レヴィンソンではないんだなと思いました。そして、山中さんのその文章でのしめくくりの言葉、「恐るべきコントロールアンプの登場といえよう」で、ぼくの好奇心は炎と化したようでした。
 さらにもうひとつ、山中さんの文章には、気になることがありました。「T・コランジェロ」という、MLASのチーフエンジニアの名前です。コランジェロというのは、どう考えても、イタリア系の名前です。ぼくには悪い癖があって、ジュゼッペ・ヴェルディの国の人間、あるいはその国の血をひく人間は、ことごとくすぐれていると思いたがるところがあります。そのために失敗することもありますが、「T・コランジェロ」という名前を目にして、これはあのヴェルディの国の人間のつくったものかと、炎と化した好奇心に油をそそぐ結果になりました。
 そうこうしているうちに、本誌58号では、このML7Lが、いちはやくというべきでしょうか、「ザ・ステート・オブ・ジ・アート」にえらばれました。その時点では、まだML7Lの音をきいていなかったのですが、自分でも理解できないことながら、さもありなんと思ったりしました。
 そのような経過があって、ML7Lに対する好奇心がまさに頂点に達したところに、きみがぼくにきかせるためにそのコントロールアンプを持ってきてくれたことになります。これはちょうど、かねて噂をきいて一度は会ってみたいと思っていた美女に、思いもかけぬところで紹介されたようなものでした。「ほう、あなたが噂にきこえたML7Lさんでしたか。はじめまして……」などと、どぎまぎしてしまいました。
 ML7Lは、写真から想像していたより、はるかに小さく感じられました。幅は、48・3センチですから、LNP2Lなどと同じなのに、とても小さく感じられました。なにぶんにもコントロールアンプですから、大きい必要はないわけで、ML7Lが小さく感じられたということは、ぼくにとってこのましいことでした。
 人間には、大きさに憧れるタイプと、小ささに憧れるタイプのふたつがあるようです。ぼくはどちらかというと、後者のタイプのようです。ぼくの一応の愛用カメラは、技術不足のためにこれまでに一度としてまともにとれたことがないのですが、ミノックスです。そして、SLの走るのを写真でとったり録音したりするより、メルクリンを走らさせる方をこのみます。実用的価値などあるはずもないと思いながら、あいかわらず、宝クジにでもあたったら(もっとも、宝クジは、買わなければ、あたりっこないのだけれど)、まっさきに怪体と思いつづけているのがあの手のひらにのるオープンリールデッキ、ナグラのSNNです。
 そういうことがありますので、ML7Lを小さく感じたということは、ぼくにはよろこばしいことでした。いかにも頭脳明晰という印象でした。ぼく自身が大男とはいいがたい身体つきなために、大男総身に知恵が回りかねという俗説を、どうやら胸の底で信じているようです。そういえば、好きな音楽家も、どちらかといえば小柄な人が多いようです。とはいっても、その人が小柄だからその人の音楽が好きになったというわけではいないのですが。
 しかし、むろん、コントロールアンプですから、みため、あるいはスタイルは、二の次です。やはり肝腎なのは音です。
 あれでかれこれ二時間近くもML7Lをきかせていただいたことでしょうか。なんともいいがたい、ひとことでいうとすれば、まさに満足すべき音でした。うっとりとききほれました。M君は「色っぽい音」と表現されましたが、なるほどと思いました。そのとき、実際に音をきかせてもらって、それまで晴れた空でときおり太陽をかくす雲のように気になっていたかすかな不安が、消しとびました。そのかすかな不安というのは、本誌58号一七六〜七ページで瀬川さんがお書きになった文章によって、ぼくの胸のうちに芽ばえたものでした。
 瀬川さんは、このように書いていらっしゃいました──「ML7を、同じ氏レビンソンのML2L(モノーラル・パワーアンプ)と組合せると、まったく見事な音が鳴ってくるが、パワーアンプ単体としては、これまた現代の最尖端をゆくひとつと思われるスレッショルドの『ステイシス1』と組合せると(少なくとも私個人の聴き方によれば)何となく互いに個性を殺し合うように聴こえる。」
 ぼくのところのパワーアンプは、ごぞんじの通り、いまではもう『現代の最尖端をゆく」とはいいがたい、しかしステイシス1と同じメーカーの、4000Aです。これは置き場所にも困るまさしく大男ですが、総身に知恵がまわりかねているとは思えません。勝手なものですね。結局は、自分がいいと思えれば、どっちでもいいということなのかもしれません。なんとも節操のないことです。
 ぼくのパワーアンプは、スレッショルドでも、ステイシス1ではなくて4000Aであるからと思いながらも、瀬川さんの言葉は気になっていました。しかし、音をきいて、そかすかな不安は、消しとびました。なにぶんにもぼくはML7LをML2Lとつないだ音をきいていませんから、それとこれとの比較はできませんが、ML7L+スレッショルド4000Aの音に、ぼくは満足しました。
 ぼくがどのように満足したか、それを、あのときも、いたらぬ言葉で、あれこれおはなししましたが、ここにもう一度、整理して書いておくことにしましょう。
 満足というのは、おそらく、きき方にかかわります。そして、きき方とは、音楽への、,ひいては音へのこだわり方であろうと、ぼくは考えます。なにゆえにこだわるかとんいえば、対象、つまり音楽、あるいは音への、ひとことでいうと愛があるからでしょう。このところは、こうではなく、もう少し美しくきこえるはずであるがと思ったときに、いま現在きこえている音に対しての不満が生れます。ドン・ジョヴァンニの栄光も不幸も、女性を愛しすぎたことに起因していると考えるべきでしょう。音楽を、ないしは音を愛していなければ、まあこんなものさといってすましていられるでしょう。
 こうではなく──と思うのは、困ったことに、新しくていいレコードをきいたときに多いようです。一方ではいいレコードだなと思い、もう一方で、こうではなく、もっとよくきこえるはずであるがと思うと、胸の中の不満の種がすっくりと芽をだします。あの、きみがML7Lをもってきてくれた雨の日に、ぼくは胸の中の不満の種をなだめるのに手をやいていました。
 きっとおぼえていてくれていると思いますが、あの日、ぼくは、「パルシファル」の新しいレコードを、かけさせてもらいました。カラヤンの指揮したレコードです。かけさせてもらったのは、ディジタル録音のドイツ・グラモフォン盤でしたが、あのレコードに、ぼくは、このところしばらく、こだわりつづけていました。あのレコードできける演奏は、最近のカラヤンのレコードできける演奏の中でも、とびぬけてすばらしいものだと思います。一九〇八年生れのカラヤンがいまになってやっと可能な演奏ということもできるでしょうが、ともかく演奏録音の両面でとびぬけたレコードだと思います。
 つまり、そのレコードにすくなからぬこだわりを感じていたものですから、いわゆる一種のテストレコードとして、あのときにかけさせてもらったというわけです。そのほかにもいくつかのレコードをかけさせてもらいましたが、実はほかのレコードはどうでもよかった。なにぶんにも、カートリッジからスピーカーまでのラインで、そのときちがっていたのは、コントロールアンプだけでしたから、「パルシファル」のきこえ方のちがいで、あれはああであろう、これはこうであろうと、ほかのレコードに対しても一応の推測が可能で、その確認をしただけでしたから。はたせるかな、ほかのレコードでも考えた通りの音でした。
 そして、肝腎の「パルシファル」ですが、きかせていただいたのは、前奏曲の部分でした。「パルシファル」の前奏曲というのは、なんともはやすばらしい音楽で、静けさそのものが音楽になったとでもいうより表現のしようのない音楽です。
 かつてぼくは、ノイシュヴァンシュタインという城をみるために、フュッセンという小さな村に泊ったことがあります。朝、目をさましてみたら、丘の中腹にあった宿の庭から雲海がひろがっていて、雲海のむこうにノイシュヴァンシュタインの城がみえました。まことに感動的なながめでしたが、「パルシファル」の前奏曲をきくと、いつでも、そのときみた雲海を思いだします。太陽が昇るにしたがって、雲海は、微妙に色調を変化させました。むろん、ノイシュヴァンシュタインの城を建てたのがワーグナーとゆかりのあるあのバイエルンの狂王であったということもイメージとしてつながっているのでしょうが、「パルシファル」の前奏曲には、そのときの雲海の色調の変化を思いださせる、まさに微妙きわまりないひき兆の変化があります。
 カラヤンは、ベルリン・フィルハーモニーを指揮して、そういうところを、みごとにあきらかにしています。こだわったのは、そこです。ほんのちょっとでもぎすぎすしたら、せっかくのカラヤンのとびきりの演奏を充分にあじわえないことになる。そして、いまつかっているコントロールアンプできいているかぎり、どうしても、こうではなくと思ってしまうわけです。こうではなくと思うのは、音楽にこだわり、音にこだわるかぎり、不幸なことです。
 ML7Lをきかせてもらっていたときのぼくは、傷の痛みに悩んでいるアムフォルタスが麻酔薬をうたれたようなものでした。束の間、痛みを忘れ、そうなんだ、こうでなくては、とつぶやきつづけていました。
 ML7Lの音には、ぼくが「マーク・レヴィンソンの音」と思いこんでいた、あの、自分の姿を姿見にうつしてうっとりみとれている男の気配が、まるで感じられません。ひとことでいえば、すっきりしていて、さっぱりしていて、俗にいわれる男性的な音でした。それでいて、ひびきの微妙な色調の変化に対応できるしなやかさがありました。そのために、こだわりが解消され、満足を味ったということになります。
 しかし、たとえそのとき満足しても、それでよかったよかったということではありません。アムフォルタスに麻酔薬がきいていたのは、なんといってもほんの二時間です。後をどうしてくれるんだと、きみにからんでもはじまりません。あのフュッセンの雲海をみつづけるためには、ぼくにとって少額とはいいかねる出費を覚悟しなければなりません。それにしてもML7Lの値段は、お金持にとってはなんでもないのかもしれないけれど、ぼくのような、金持でもなく、ほしいものばかりやたらにある人間にとっては、感動的です。涙がでます。
「どうしますか?」と、きみは、にやにや笑ってたずねました。どうするもこうするもない、ぼくはいま、一ヵ月ほどのヨーロッパ旅行を前にして、それでなくとも金がないのだから、買いたくとも買えるはずがないわけです。
そして、あの日、きみには、ひとまずML7Lを持って帰ってもらいました。そのあとのぼくがいかにもんもんとしたかは、ご想像にまかせます。そして、あれから一週間ほどして、きみは電話をくれました。この電話が決定的でした。きみとしてはジャブのつもりでだした一打だったのでしょうが、そのジャブがぼくの顎の下をみごとにとらえました。ぼくとひとたまりもなくひっくりかえってしまいました。「やっぱり買うよ、俺、ML7Lを」と、電話口で、ぼそぼそといってしまったのです。
 もしかするときみは、ぼくになにをいったのか、おぼえてさえいないのかもしれません。念のために、ここに、書いておきます。きみは、こういったんです──「田中一光先生がML7Lをお買いになるんだそうですよ」。このひとことはききました。そうか、田中一光氏がかうのか──と思いました。
 ぼくは、光栄なことにぼくの本の装幀を田中一光氏にしていただいて、仲間たちから、なかみはどうということもないけれど装幀がすばらしいといわれて、それでもなおうれしくなるほどの田中一光ファンですが、まだ一度もお目にかかったことがありません。でも、直接お目にかかっているかどうかは、さしあたって関係のないことで、その作品やお書きになったものから、ぼくの中には、厳然と田中一光像があって、その田中一光氏がML7Lを使うとなれば、よし、ぼくもがんばってということになります。このとののぼくの気持は、アラン・ドロンが着ているからという理由で、その洋服を着てみようとするできそこないのプレイボーイの気持に似ていなくもありませんでした。
 いずれにしろ、決心のきっかけなんて、他愛のないものです。よし、ぼくもML7Lを買おうと決心した、つまり、清水の舞台からぼくをつき落としたのは、きみのひとこと「田中一光先生がML7Lをお買いになにんだそうですよ」だったということになります。
 そのあとで、きみは、さらに追いうちをかけました。「MCカートリッジ用のL3ハイゲイン・フォノアンプはどうしますか?」と、心優しいきみはいいました。ごぞんじの通り、ぼくはまだ、MCカートリッジ用のL3ハイゲイン・フォノアンプの音をきいていません。それをつけることによって、それでなくとも高価なML7Lがさらに高価になることはわかっていますが、最近は、MCカートリッジしか使わないので、L3ハイゲイン・フォノアンプをつけてもらおうと思いました。ひとたび清水の舞台からつきおとされたのであるから、どこまでだってとびおりてやる──というのは上段で、コントロールアンプの音があのようであるのなら、一種の信頼が、未聴であるにもかかわらず、L3ハイゲイン・フォノアンプをくみこんだかたちでつかおうと、ぼくに思わせたにちがいありません。
 人に対しても、ものに対しても、疑うというのは、ぼくのこのむところではありません。それに、ML7Lの音があまりにも見事であったので、L3ハイゲイン・フォノアンプに対しても、未聴であるにもかかわらず、信用したということのようです。もし期待通りの音でなかったら、自分の不覚を恥じるよりありませんが、まさかそんなことはないであろうと、いまは思っています。
 明後日、ぼくは、ヨーロッパにでかけます。おかげで、すっからかんの財布をポケットに出かけなければなりませんが、やむをえません。一ヵ月後に帰ったころには、ハイゲイン・L3フォノアンプのくみこまれたML7Lがとどいていることでしょう。おちおちヨーロッパを歩きまわってもいられない気持ですが、予定したことなので、でかけます。
 帰ったら、一度、ML7Lの音をききにきて下さい。したたかなきみに、これぞ世界一の音といわせるような音をきかせますから。

40〜70万円未満の価格帯の特徴(コントロールアンプ)

菅野沖彦

ステレオサウンド 59号(1981年6月発行)
特集・「’81最新2403機種から選ぶ価格帯別ベストバイ・コンポーネント518選」より

 この価格帯の後半は全部といってよいほど外国製品となる。そして、これを概括して述べることは全く不可能といってよい。きわめて個性的なものが並んでいて、価格と価値の関係も、それぞれのメーカーのお家の事情で異なり、まったくまちまちである。こういう特殊なものだから、専門メーカーが多く、開発費のかけ方、生産量などが即、価格に反映するのである。早い話が、マッキントッシュのC29を一台だけ作ったら大変な価格になるだろうし、年間700万台も作れば1/10ぐらいになるかもしれない。しかし、このクォリティを維持することは出来ないであろうから、土台無理な話である。というわけで、こういう製品を値段で区切って、どうこういうこと自体が非現実的である。しいていえることとしては、40〜70万円をコントロールアンプ単体のために出費するユーザーとして、真によいものを見抜く眼力と張力が重要だということである。

20万円〜40万円未満の価格帯の特徴(コントロールアンプ)

菅野沖彦

ステレオサウンド 59号(1981年6月発行)
特集・「’81最新2403機種から選ぶ価格帯別ベストバイ・コンポーネント518選」より

 この価格帯には、国産のほとんどのコントロールアンプが集中している。一般的にいって、国産アンプの場合、パワーアンプに比べてコントロールアンプが不作であるが、それでも20万円以上となると、さすがに手応えのある製品を見出すことが出来る。物理特性的には最高だ。コントロールアンプは、心情的に豊かな魅力をもったものが要求され、直接手で触れて、音をコントロールする専門のコンポーネントということから、パワーアンプ以上に、要求が複雑になるようだ。音だけでなく、総合的な印象が音楽を聴く心情の対象として厳しく見つめられるであろう。そうした意味でいくと、20〜40万円のゾーンは、やや物足りなさがあるかもしれない。いいかえれば、国産コントロールアンプの抜群の特性にバランスした、ものとしての魅力や風格、オリジナリティとセンスにいま一歩のところがあることを物語っているようである。

20万円未満の価格帯の特徴(コントロールアンプ)

菅野沖彦

ステレオサウンド 59号(1981年6月発行)
特集・「’81最新2403機種から選ぶ価格帯別ベストバイ・コンポーネント518選」より

 コントロールアンプというからには、パワーアンプが含まれていないセパレート型だ。アンプにはプリメインアンプと呼ばれるインテグレイトな便利なアンプがあるわけだから、セパレートには、それなりの必然性が要求される。つまり、プリメインアンプでは得られない性能、クォリティ、魅力があるべきだ。実際には、プリメイン型の高級機にも劣るセパレートアンプもあるから要注意である。形態がセパレートであるというのも魅力のうちだから、かなり安価なコントロールアンプも市場にはあるが、あまり感心出来るものはない。3万円〜5万円でプリメインアンプを超えるものが出来るわけはないのである。どうしても10万円近いところからが存在の必然性をもったものというのが実情である。本当は、10万円内外と20万円クラストの間に線を引くべきなのかもしれないが、このゾーンにも結構、単体コントロルアンプとしての魅力をもったものが存在する。

マークレビンソン LNP-2L

瀬川冬樹

ステレオサウンド 59号(1981年6月発行)
特集・「’81最新2403機種から選ぶ価格帯別ベストバイ・コンポーネント518選」より

 1973年に、レヴィンソンが、テープに録音するためのミニ・ミクシングコンソールのような目的で作ったのがLNP−2で、その後何回も小改良が加えられて、こんにちに至っている。別にML−6ALやML−7Lのような、機能を最小限に抑えて極限まで性能を追求した製品もあるが、大幅なゲイン切換やトーンコントロールその他、レコード観賞に必要な機能を備えたコントロールアンプとして、今日これ以上の音を聴かせる製品は他にない。

アキュフェーズ C-200X

菅野沖彦

ステレオサウンド 59号(1981年6月発行)
特集・「’81最新2403機種から選ぶ価格帯別ベストバイ・コンポーネント518選」より

 高級アンプメーカー、ケンソニック社のデビュー作品としてC−200は生れた。第2世代としてC−200Sとなり、このC−200Xは第3世代にあたる。原形を踏襲しながら、パネルデザインもリファインされているが、内容的にも一新されたアンプである。きわめて高品位のコントロールアンプで、その滑らかで、豊潤なサウンドは第一級のものだと思う。品位、信頼性の点で、現在の国産製品の最高度のものだろう。

ヤマハ C-2a

井上卓也

ステレオサウンド 59号(1981年6月発行)
特集・「’81最新2403機種から選ぶ価格帯別ベストバイ・コンポーネント518選」より

 物量を投入し、多機能と高性能を追求した、いかにも高いアンプらしい音で貫禄を示したCIに続いて開発された、シャープな感覚のC2をベースにモディファイされた薄型コンロトールアンプの典型的な製品。第二世代のアンプらしく、内容の充実ぶりは、発売以来の歳月は経過しているが、新製品と比較をしても、安定感、トータルバランスの良さは見事なもので、それぞれのパワーアンプの性質を引出して聴かせる力量は見事だ。

マークレビンソン ML-7L

瀬川冬樹

ステレオサウンド 58号(1981年3月発行)
特集・「第3回《THE STATE OF THE ART 至上のコンポーネント》賞選定」より

 マーク・レビンソンのアンプは、これ以前のML6に至るまでにも、型番こそ大きく変えはしなかったもののその内容は、ほとんど一年を経ずして何らかの改良が加えられていて、こまかく見るかぎり製造の時期によっては全く別もののような音質の違いを聴かせる。
 けれどML7は、そうしたこまかな音の変化ではなく、誰の耳にももう明らかに、大きな変りようを示した。それも当然で、ML6までの永いあいだ、レビンソンのプリアンプは、増幅回路にマッチ箱ほどの小さな密閉型モジュールアンプを一貫して採用し続けてきた。それがML7に至って、ついに、この永年のモジュールをやめて、露出型のプリント配線基板の上に、無理なく高級パーツを配置した大型モジュールに変更された。これは、最近になってチーフ・エンジニアとして迎えられたトム・コランジェロの主張によるものだといわれている。コランジェロの手はML6から加えられていたらしいが、ML7の新モジュールになって、はじめてその本来の意図が生かされたと考えられる。ML7によって、レビンソンが第2世代に入ったといわれるゆえんであろう。
          *
 ML7の音質は、従来のレビンソンの一連の製品とくらべて、はるかに充実感が増して力強い。とくにML6とは非常に対照的だ。ML6の音は、とても柔らかく、一聴して千歳であり、どこか女性的と言いたいような、しなやかな印象がある。ML7を聴くと、まるで正反対に、全音域に亘って音がみなぎり、よく埋まっていて、帯域上での欠落感がほとんどない。ML6には、本来力強く直截的に鳴るべき音でも、エネルギーをやや弱めて独特のニュアンスをつけ加える傾向があった。それは弦楽器の表現などにある種の雰囲気を持たせて、ときに麻薬のように利いてくる。私はその音にかなりしびれていた。が、その部分を嫌う人に言わせると、音の力が弱い、あるいは、なよなよしている、などのネガティヴな表現ともなったようだ。
 その点、ML7にはそういう評価が聞かれないだろうと思う。音のすべてが、スッと、何も力まず、といってことさら弱めたり味をつけたりもせず、まるでそのまま、といった自然さで出てくる印象だ。強い音は強く、直截的な音は直截的に、それでいてしなやかな味わいや雰囲気のある音はそういう味わいで。
 ……というと、ML7の音は、まるでアンプの理想像(加えられた電気信号を少しも歪めずに増幅する)を実現させてしまったかのように思われそうだが、その時点でいかに完全無欠のように思われる音でさえも、次にもっと優れたアンプが出現すると、そこで改めて、欠けていた部分に気づかされる、という形をとる。ここがアンプの難しくも面白いところだ。
 ML7を、同じレビンソンのML2L(モノーラル・パワーアンプ)と組合せると、まったく見事な音が鳴ってくるが、パワーアンプ単体としては、これもまた現代の最尖端をゆくひとつと思われるスレッショルドの「ステイシス1」と組合せる(少なくとも私個人の聴き方によれば)、何となく互いに個性を殺し合うように聴こえる。ということは、やはり、ML7にも相当の個性があるという証明になるだろう。
          *
 すでに発表されているように、イクォライザー(フォノアンプ)モジュールには、一般のMM型にゲインを合わせたL2と、ハイゲインのL3とが用意されていて、なおL2はゲイン切換えによって高出力MCがそのまま使える。しかし私のテストでは、どうもローゲインのままでの使用が最も音質が良いように感じられた。が、なおこの点についてはもう少し追試を重ねてから詳しくご報告したいと思う。

アムクロン SL-1, SA-2

アムクロンのコントロールアンプSL1、パワーアンプSA2の広告(輸入元:ヒビノ音響)
(スイングジャーナル 1980年7月号掲載)

Amcron

アキュフェーズ C-200X, P-300X

アキュフェーズのコントロールアンプC200X、パワーアンプP300Xの広告
(スイングジャーナル 1980年7月号掲載)

C200X

マッキントッシュ C27, MC2125

マッキントッシュのコントロールアンプC27、パワーアンプMC2125の広告(輸入元:ヤマギワ貿易)
(スイングジャーナル 1980年7月号掲載)

Mcintosh

マークレビンソン LNP-2L, ML-1L, ML-2L, ML-3, ML-6, LNC-2L

マークレビンソンのコントロールアンプLNP2L、ML1L、ML6、パワーアンプML2L、ML3、エレクトロニッククロスオーバーネットワークLNC2Lの広告(輸入元:R.F.エンタープライゼス)
(スイングジャーナル 1980年7月号掲載)

MarkLevinson

QUAD ESL, 44, 405

QUADのスピーカーシステムESL、コントロールアンプ44、パワーアンプ405の広告(輸入元:シュリロトレーディング)
(スイングジャーナル 1980年7月号掲載)

QUADESL

マランツ Sc-9, Sm-9

井上卓也

ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より

 Sc9は、そのフロントパネルのレイアウトからもわかるように、基本的に従来のSc7を発展、改良した、そのMKIIと考えてもよいコントロールアンプである。
 基本的な回路構成は、FET使用DC構成のMCヘッドアンプ、同じくFET・DC構成のイコライザーアンプ、中音を加えたターンオーバー可変の高・低音コントロールアンプとヘッドフォンアンプのオーソドックスなラインナップで、バイパススイッチによりトーンコントロールアンプを通さずにフォノ入力はダイレクトにプリアウトへ信号を送り出し可能である。また、トーンコントロールがREC OUTに切替使用できるのはSc7以来の特長である。
 回路は各ブロックごとに基本から再検討され、部品関係、配線材関係に新しいタイプが採用されているが、Sc7に比べ大きく変更しているのはモード切替スイッチ関係の基板を廃止し、直結方式としてセパレーション特性の改善を図ったこと、電源部の新設計の2点がある。MCカートリッジ用ヘッドアンプも新タイプになった。
 また、マホガニー材使用の木製キャビネットが標準装備となり、パネルフェイスにESOTECの文字が加わった。
 Sm9は、Sc9と同様に、従来のSm7をベースとしてリファインしたAB級動作150W+150Wのステレオパワーアンプである。
 主変更点は、パワートランジスターに高域特性が優れスイッチング歪が少ない新開発スーパーfTトランジスターの採用。電源部のコンデンサーに高周波特性が優れたコンピューターグレイドの大容量型が使われている他に、部品、配線材料の検討がおこなわれていることなどである。
 外装関係では、マホガニーキャビネットの標準装備、ESOTECシリーズになりメーターの色調が、高級機のSm1000と同様のブルー系に変った。
 Sc9とSm9のペアは、Sc7/Sm7がやや中域が薄く滑らかで、細かい粒立ちのワイドレンジ型であったのに比べ、安定したダイナミックな低域をベースとするアメリカ系アンプの魅力である。エネルギー感が充分にある中域、ナチュラルに伸びた高域をもつ、エネルギーバランスがフラットなタイプに変っている。音色は明るく活気があり、ステレオフォニックな音場感の拡がり、音像定位のシャープさも第一級のできである。とくに分解能が優れた印象は、主にSc9側のグレイドアップによるものであろう。

オプトニカ SO-9, SX-9

井上卓也

ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より

 SO9は、昨年秋のオーディオフェアで発表された、全増幅段をすべてFET構成にしたコントロールアンプだ。
 薄型のプロポーションにまとめられたパネルフェイスは、コントロールアンプというイメージよりは、最近のFMチューナーのようにカラフルにデザインされ、このところヨーロッパで一つの傾向として受入れられている各種のカラーで照明された、華やかで軽快なデザイン傾向と共通点が感じられる。
 構成は、MCヘッドアンプ、イコライザー、トーンコントロールアンプの3段構成で、全段FET使用のDC構成が目立つ。機能は、表示ランプ付のPHONO2カートリッジ負荷抵抗切替、モード切替、テープモニター、高・低フィルター、ラウドネスなどの他、一般のゴム脚部分がプレーヤーシステムのインシュレーターと同様に、高さ調整可能であるのがユニークだ。
 SX9はSO9とペアとなる全段FET構成の100W+100Wのステレオパワーアンプである。出力段のパワーMOS型FETは高域特性が優れスイッチング歪が無視できる特長があり、放熱器にはフレオンガス流体放熱器を使う。なお、電源部は左右独立型トロイダルトランスだ。パネルフェイスには、デジトロンパワーメーターと信号をグラフィックに見せるオーディオスペクトロアナライザーを備える。

ヤマハ C-6

井上卓也

ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より

 C6は、モデルナンバーから考えるとX電源、X増幅を採用した最新のパワーアンプB6とペアになるコントロールアンプに思われやすいが、製品系列からは従来のC4の後継モデルに位置づけされる製品である。
 基本的な構成は、MC型カートリッジ用ヘッドアンプ、イコライザーアンプ、フラットアンプにパラメトリックトーンコントロールをもつオーソドックスなタイプだ。各ユニットアンプには、独自の開発による電源部とアンプ系の相互干渉を排除するピュアカレントサーボ方式がパラメトリックトーンコントロール部分を除いて採用されているのが目立つ。
 機能面は、新採用の高音と低音に2分割したパラメトリックトーンコントロールが特長である。国内製品では最初に採用されたこのコントロールは、グラフィックイコライザーの高音と低音の各1素子にあたる部分が、低域では31・5 〜640Hzの範囲で任意の周波数に連続可変でシフトできるタイプと考えるとわかりやすい。また、そのシフトした周波数でのレベルのブーストとカット量、帯域幅が変化でき、合計で3つのパラメーターが独立して連続可変できる。
 C6はクリアーで反応が速い音をもち、クォリティは充分に高い。広い帯域感、明るい音色は、まさにベストバイだ。

マランツ Sc-6, Sm-6

井上卓也

ステレオサウンド 54号(1980年3月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より

 このところ、製品の層が一段と厚くなったマランツの新シリーズアンプ群は、パネルレイアウトが左右対称タイプとなり、往年の名器として伝統的な管球コントロールアンプ♯7のイメージを踏襲した雰囲気をもつことが特長である。
 コントロールアンプSc6とステレオパワーアンプSm6の組合せは、従来の♯3150と♯170DCを受け継ぐ位置づけに相当する製品だ。
 Sc6は、過渡混変調歪を低減する、いわゆるLOW−TIM設計を採用した点に特徴がある。全段完全プッシュプルDCアンプ構成、片チャンネル13石構成のMCヘッドアンプを採用。左右独立型ディフィート付高・低音コントロール、2段切替ラウドネスコントロール、イコライザーサブソニックフィルター、3段切替のMM型カートリッジ負荷抵抗切替のほか、出力0・5Wの純A級動作ヘッドフォンアンプなどを備える。
 Sm6は、AB級動作120W/chと純A級動作30W/ch切替使用が特長である。AB級動作では出力段に高域特性が優れたパワートランジスタ

ハルアンプ Independence II G

井上卓也

ステレオサウンド 54号(1980年3月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より

 高精度、高品質の構成部品を世界に求め、ユニークな管球式アンプを市場に送り出しているハルアンプから、インデペンデンスIIの上級機種として限定生産モデル、インデペンデンスIIGが発売される。
 フロントパネルの基本的な配置は変らないが、色調がシャンペンゴールドとなり、ウッドケースが付属する。型番末尾のGは、この色調の変化を意味する。回路構成上での変更は、左右独立電源の採用をはじめ、イコライザー耐入力の向上、高信頼度管の使用が主な点である。高精度アッテネーターを使ったボリュウムコントロール、厳選された海外製のC・R部品の採用は、従来と同様だ。完全な手作業によるワイヤリングなど、専門メーカーらしい入念な工作とリファインされた仕上げは、一般的なマスプロダクトの製品とはひと味違う、この種の製品ならではの魅力であろう。
 試聴は試聴室でリファレンス的に使っているパワーアンプ、マランツ♯510Mと組み合わせて行った。従来のインデペンデンスIIが管球アンプ独特のスケールが大きい音を聴かせたことに比較すると、音の粒子が一段と細かく滑らかとなり、スムーズでクォリティの高さが加わったことが聴きとれる。パワーアンプにインデペンデンスIIIを組み合わせれば、新モデルの特長がより発揮されよう。

アキュフェーズ C-230

井上卓也

コンポーネントステレオの世界──1980(ステレオサウンド別冊 1979年12月21日発行)
「’80特選コンポーネント・ショーウインドー」より

デジタル表示チューナーT103、パワーアンプピ260とコンビとなるコントロールアンプ。オリジナル全増幅段対称型プッシュプル駆動、A級DC方式に新しくDCサーボ方式が導入された。

パイオニア C-Z1

井上卓也

コンポーネントステレオの世界──1980(ステレオサウンド別冊 1979年12月21日発行)
「’80特選コンポーネント・ショーウインドー」より

タテ長のユニークなプロポーションで゛NFBを使用しないアンプとしては世界初のコントロールアンプ。イコライザーは無帰還型の特長を活かした独得な一種のCR型。素直で反応が早く、伸びやかな音は非常に魅力。

アキュフェーズ P-400

井上卓也

コンポーネントステレオの世界──1980(ステレオサウンド別冊 1979年12月21日発行)
「’80特選コンポーネント・ショーウインドー」より

シンセサイザーチューナーT104、コントロールアンプC240とラインナップを組む製品。パワーMOS型FET、全増幅段対称型プッシュプル駆動、DCサーボ方式。純A級に切替使用可能。

デンオン PRA-2000

井上卓也

コンポーネントステレオの世界──1980(ステレオサウンド別冊 1979年12月21日発行)
「’80特選コンポーネント・ショーウインドー」より

別系統のサーボ専用アンプをもたないダイレクトDCサーボ回路を全増幅弾に採用。2段のリニアアンプ段間にCR素子を入れたイコライザーとフラットアンプの単純構成。MCヘッドアンプ内蔵。

テクニクス SU-A4

井上卓也

コンポーネントステレオの世界──1980(ステレオサウンド別冊 1979年12月21日発行)
「’80特選コンポーネント・ショーウインドー」より

考えられる機能をフル装備のA2を基本に機能を標準型としたシンプルな新製品。特長はプリアウトの超ローインピーダンス化で、信号ケーブルの影響が軽減され正確な伝送と強力な駆動力を持つ。

QUAD 44

井上卓也

コンポーネントステレオの世界──1980(ステレオサウンド別冊 1979年12月21日発行)
「’80特選コンポーネント・ショーウインドー」より

22、33以来のQUADのコントロールアンプの伝統を継承したコンパクトで多機能を備えたユニークな新製品。新採用のプラグインカード方式が特長で、業務用機器的な多角的な使用法ができる。