KEF Model 103

菅野沖彦

ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より

 KEFとしては音の肉付が豊かで、しかも、骨格のしっかりしたよさは、このメーカーらしい魅力を感じさせる。端正なバランスは、クラシックの品位をよく再現するし、高弦の表現に生命感が生きる。また、ジャズを聴いてもよく力感を再生してくれるので、かなりハードな音楽性に不満が出ない。104からみれば、かなり小型にまとめられているから、インテリアとの溶け合いにはこのほうがよかろう。

Leave a Comment


NOTE - You can use these HTML tags and attributes:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください