ラックス L-309V

瀬川冬樹

ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より

 新製品ではないが、これも本誌42号の試聴テストで再発見しなおしたアンプのひとつ。ラックスというメーカーの体質の一面ともいえる、押しつけがましさのない上品な音が、十分に練り上げられた質の高さに裏づけられて、じっくりと聴き込むに耐える本ものの魅力に仕上がっている。デザインもよくこなれているし、ペアとなるべきチューナー(T300V)と並べた印象も、買った人に満足感を与えるだろう。

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