アルテック A5

菅野沖彦

ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より

 A7の上級モデルでユニット別もの。クロスオーバーがA7の1・2kHzに対しこれは500Hzで、ドライバー、ホーンはより大型、ウーファーも一層ヘビーデューティである。その大らかな再生音は他では味わえないもので、悠揚迫らぬ音の世界の魅力は、この劇場用システムを、あえて家庭で味わうという熱心なファンを生んできた。至近距離で聴いても音は必ずしも粗くない。

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