Category Archives: アナログプレーヤー関係 - Page 84

フィデリティ・リサーチ FR-1

岩崎千明

ステレオサウンド 2号(1967年3月発行)
「プレーヤー・システム・パーツガイド」より

 今や、あまりにも有名な、トップ・グレードのコイル型カートリッジ。普通のMC型がコイルの巻芯に鉄片やマグネットを用いているのに対し、これは空芯なので、理論的にも完全なMC型。もっとも、それだから音が良いというよりもこの社の製品のすべてにいえる、きわめて密度の高い工作と技術が、このずばぬけた高性能を生んでいるのであろう。最近HiFiパーツにハンド・メイクのクラフトマン・シップが見直されているが、FRの製品、特にこのMC型カートリッジこそ、その良い現れといえるのではなかろうか。製品は、ひとつひとつが高度の熟練技術者によって仕上げられているといった感じで、メーカーの良心が、使用にひしひしと感じられる。透明な音という言葉はこのカートリッジのためにあるといえよう。願わくば、TRヘッド・アンプより安定して経済的なはずのマッチング・トランスを早く出して欲しい。

デンオン DL-103

岩崎千明

ステレオサウンド 2号(1967年3月発行)
「プレーヤー・システム・パーツガイド」より

 デンオンのムービング・コイル型として、プロやベテランのマニアに支持の多かった国産MC型のはしりだったのが、デンオンを吸収したコロムビアによって、さらにグレード・アップされて、103として発表された。放送局用という目的から、2・5gと最近流行の軽針圧ではない。しかし、オルトフォンの新型を思わせる音色と、BTS規格の特性は、まさに標準カートリッジの貫禄十分といえよう。

オーディオテクニカ AT-7

岩崎千明

ステレオサウンド 2号(1967年3月発行)
「プレーヤー・システム・パーツガイド」より

 オーディオテクニカの久しぶりの新型ということで、ファンの期待も大きくまた、それを裏切ることのない優れた出来と、早くも好評を伝えられる。広帯域ながら、少々繊細すぎるといわれるAT5から一歩前進して、低音域の力強さも加わり、海外新型カートリッジを思わせる音色を、ユニークな円型アルミのデザインに秘めて、魅力をそそる。ミニマム・マスの2重カンチレバー、スーパーパーマロイ・ヨークとMK5B協力マグネット使用により、コイルの巻数が少ないロー・インピーダンスながら、出力が従来とあまり変らない。……などの特長がある。最近、トランジスタ・アンプの流行に伴って、フォノの入力インピーダンスが問題とされてきたが、ロー・インピーダンスほど、高音域の音色の変化などの影響を受け難いので、この点からもトランジスタ万能時代にふさわしいといえる。

オルトフォン S15, シュアーV15 TypeII, ADC ADC10E

岩崎千明

スイングジャーナル 3月号(1967年2月発行)
「話題の輸入カートリッジ/SJオーディオ・コーナー オーバーシーズ・セクション」より

 最近の高級ハイファイ・マニアの話題の中心は、2つの輸入カートリッジに集まっている。
 すでにお知らせしたオルトフォンS15M、もうひとつは、シュアV15マークIIの2製品がこれだ。

■オルトフォンS15
 カートリッジは、その名の如く挿換えが可能である。オーディオ技術にくわしくない音楽マニアも高級ピックアップを使っているのなら、簡単に交換することができる唯一のハイ・ファイ・パーツである。
 そして、これによって装置のグレードの向上も期待できる。しかも、レコードをかけるごとに、眼につくカートリッジであれば、買気をそそられることも十分ある。というわけで、マニアならカートリッジへの関心は特に浅からぬものといえる。
 ところで、話題の2つのカートリッジに眼をそそごう。まずオルトフォンだ。
 代理商店が、ソニーから日本楽器に移ったのは昨年後半だが、とたんに、マニアにぐっと身近かになったのがこのオルトフォン。
 高教マグネット型カートリッジを大きく分けると3つに分類できる。
 ①ムービング・コイル型
 ②ムービング・マグネット型
 ③ムービング・アイアン型
 ①の代表的製品が、オルトフォンのカートリッジである。ムービング・コイル型は針先に続いた部分にコイルがあり、この針先の動きに応じてコイルがレコード音溝の振動通りに動いてくれる。このためコイルはごく軽く小さく作られている。
 コイルが小さいため出力は微弱で、そのままアンプに接続して使えるものは、サテン音響製品以外は皆無。オルトフォンの場合も、トランスを用いて、出力電圧をアンプに合わせるようになっている。
 カートリッジそのものの出力はオルトフォンでは0.2mV前後、これをトランスによって10mV近くまで上げている。
 オルトフォンのカートリッジの最大の特長は、このマッチング用トランスがカートリッジの中に内蔵されているT型というのがある点だ。必要ない場合はついてない型を選べばよい。この価格の差は2千円程度である。
 新型オルトフォンはS15MとトランスつきのS15MTの2種がある。
 トランスつきのS15MTが一般向といえる。
 このS15の評判になっているもうひとつの理由は、日本楽器から2万円で発売されているという点であろう。米国内で89ドルという高価なS15が日本では2万円、つまり60ドル(換算)程度で求められるのは、高級ファンにとって、大きな魅力といえよう。
 オルトフォンのカートリッジは、従来から日本のファンの間でシュア・V15と並び、あるいはこれをしのぐほど最高のランクを与えられている。
 ちょっと厚ぼったい音だが、すなおな再生は比類ないほどで、ちょっと聞くとなにかすっきりしないにも関らず、音の分離のよさやまとまりのよさはさすが世界一という称号を与えたくなるのも当然といえるほど。
 S15になって、このオルトフォンの音は高音がさらにのびて、スッキリした音になったことが明瞭だ。

■シュアV15II
 最近のアメリカのオーディオやハイファイ・ステレオ雑誌は毎号のように、カートリッジの追随性に関する記事を見かけることができる。
 新着のハイ・フィデリティ誌にはシュア社のチーフ・エンジニアの記した4ページものが出ていた。
 これはレコードの音溝を、完全にトレースするにはどのようなカートリッジがよいかということを、根本的に研究して得た新らしい結論を展開したものだが、当然、この技術にのっとって、シュア社の最高級カートリッジV15が改良され、マークIIとなったことが判る。マークIIは、別名スーパー・トラックともいわれ音溝の追随性のすぐれていることを示している。
 外観も、今までのシャープな角型から、やや流れるような線を取り入れて、スマートな外観を示している。
 ムービング・マグネット型という、それまでなかった新らしい型を、50年代に開発したシュア社は、ダイネティックという名でこのカートリッジを普及させた。ステレオ期に入るや、この型がきわめてすぐれたものであることがはっきりしてきた。
 ステレオ用として、左右の音の分離や、軽針圧用として優れた性能を示して、それまでの他のあらゆる型式をはるかに越える優秀な製品が、つぎつぎに発表された。M3、M7などがこれで、シュア社はステレオ用カートリッジでは全米きってのトップメーカーとなってしまったのである。さらにM44/5、V15が出るや、ヨーロッパの多くのセットに採用され世界的なカートリッジとなった。
 超高域に、ちょっときらびやかな響を持ち、豊かな低音と張りのある中低音が特長といえよう。
 このV15の新型では、高音域のきらびやかさがぐっと減ってスッキリし、超高音まで十分音がのびたのが一聴して判る。
 V15はやっと市販されるが、価格は従来のV15が26000円だったのに対して、28000円となっている。
 S15M、V15IIに共通して高音域ののびが認められるが、この点こそ、新らしいハイファイ期の条件ともいえそうである。しかしこの点すでに先駆者的カートリッジがあるのを見落してはならない、

■ADCの新型
 ADCオーディオ・ダイナミック・カンパニーがこのメーカーだ。50年代の終りにADCが、モデル1を発表して以来62年まではハイ・コンプライアンスというだけで注目をひくほどの製品ではなかった。
 しかし、シュア社とムービング・マグネットMM型の特許問題を争ってADCは、MM型でないカートリッジを発表した。
 これがムービング・アイアン型。ADCではインデュースド・マグネットIM型といっている。
 マグネットを本体にうめこんでしまって鉄分だけを音溝の振動に従って動かそうというのがこれだ。
 振動部は、長いマグネットがついていないので、ごく小さく、ADCでも宣伝するように、いままでのどのカートリッジの振動部分より1/3以下というほど。
 従って、高音ののびは抜群で、音のすなおさも驚くほど。くせがない音ということばがぴったりだ。レコードのよい悪いがはっきり出てしまうので、かえって使い方がむつかしいといわれるのもこのためだ。
 最初の製品は針先半径が普通のカートリッジの0.5ミルより細く0.4ミルなのでポイント4と呼ばれた。
 その改良普及型が660だ。これが標準品種。
 そのあと高級品として一昨年の暮、ダエン針つきの10Eが発表された。0.5gr〜1grという超軽針圧と神経質なほどせんさいな音で、音の分能能力やステレオの分離はちょっと比類がない。
 最近は、チェンジャー用のCGタイプが770として改良されている。針圧は2〜5gr。(国内未発売)660は本国ではダ円針つきのみとなって39・5ドル。日本では、0.7ミルの針つきで8900円。
 10Eは本国で59・5ドルだが日本では23000円。
 米国ではさらに昨年秋から220が新型として出ており、これは日本では発売されそうもないが、9ドル50セントという超安価が眼を引く。ハイファイ入門者用として宣伝されている。
 ポイント4は、米国ではすでに姿を消したが、日本では、高級マニアの間で好評といわれ、12000円で発売されている。

ガラードAT-80, グッドマン Maxim, CMラボラトリーズ CC-1, Model 350

ガラードのアナログプレーヤーAT-80、グッドマンのスピーカーシステムMaxim、CMラボラトリーズコントロールアンプCC-1、パワーアンプModel 350の広告(輸入元:シュリロ貿易)
(スイングジャーナル 1967年3月号掲載)

シュリロ

グレース F-8L, F-6E, F-7E, G-704, G-540L

グレースのカートリッジF8L、F6E、F7E、トーンアームG704、G540Lの広告
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

Grace

オーディオテクニカ AT-1, AT-3, AT-3M, AT-5, AT-1001, AT-1003, AT-1005, AT-1501, AT-1503

オーディオテクニカのカートリッジAT1、AT3、AT3M、AT5、トーンアームAT1001、AT1003、AT1005、AT1501、AT1503の広告
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

AT1

ソニー SS-3300, TA-1080, TA-1120, TA-3120, VC-8E, PUA-237, TTS-3000, TC-250A, TC-263D, TC-350, TC-660MD

ソニーのスピーカーSS3300、プリメインアンプTA1080、TA1120、パワーアンプTA3120、カートリッジVC8E、トーンアームPUA237、ターンテーブルTTS3000、オープンリールデッキTC250A、TC263D、TC350、TC660MDの広告
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

TA1120

トーレンス TD224

トーレンスのターンテーブルTD224の広告(輸入元:銀座さくら屋)
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

TD224

CEC STP-65, STP-66, BD-412, FR-250

CECのアナログプレーヤーSTP65、STP66、ターンテーブルBD412、FR250の広告
(モダン・ジャズ読本 ’65 1965年4月増刊号掲載)

CEC

スペックス SD-500, SD-600, SD-5000, 6120C, 6140C, 6160C

スペックスのカートリッジSD500、SD600、SD5000、トーンアーム6120C、6140C、6160Cの広告
(モダン・ジャズ読本 ’65 1965年4月増刊号掲載)

Supex

オーディオテクニカ AT-3, AT-3M, AT-5X, AT-1003

オーディオテクニカのカートリッジAT3、AT3M、AT5X、トーンアームAT1003の広告
(モダン・ジャズ読本 ’65 1965年4月増刊号掲載)

AT1003

東京サウンド SMC-3, ST-900

東京サウンドのカートリッジSMC3、トーンアームST900の広告
(モダン・ジャズ読本 ’65 1965年4月増刊号掲載)

Sound

マイクロ M-1007, M-1007G, M-1007F, M-1007D, M-2000/5, M-2000/e, MA-77, MA-88

マイクロのカートリッジM1007、M1007G、M1007F、M1007D、M2000/5、M2000/e、トーンアームMA77、MA88の広告
(モダン・ジャズ読本 ’65 1965年4月増刊号掲載)

Micro

ナガオカ Ruby Stylus, RECORD SPRAY, Royal V Cleaner

ナガオカの交換針Ruby Stylus、レコードクリーナーRECORD SPRAY、Royal V Cleanerの広告
(モダン・ジャズ読本 ’65 1965年4月増刊号掲載)

Nagaoka

グレース F-6, F-7, G-540

グレースのカートリッジF6、F7、トーンアームG540の広告
(モダン・ジャズ読本 ’65 1965年4月増刊号掲載)

Grace

ガラード TYPE A, AT-6

ガラードのアナログプレーヤーTYPE A、AT6の広告(輸入元:シュリロ貿易)
(スイングジャーナル 1964年11月号掲載)

シュリロ

オーディオテクニカ AT-1003

オーディオテクニカのトーンアームAT1003の広告
(スイングジャーナル 1964年11月号掲載)

オーディオテクニカ

ニート VS-2000E, VS-15E, GA-24

ニートのカートリッジVS2000E、VS15E、トーンアームGA24の広告
(スイングジャーナル 1964年11月号掲載)

ニート

パイオニア CS-251S, SM-W202, PL-2

パイオニアのスピーカーシステムCS251S、レシーバーSM-W202、アナログプレーヤーPL2の広告
(スイングジャーナル 1961年4月号掲載)

パイオニア

ニート VS-600D

ニートのカートリッジVS600Dの広告
(スイングジャーナル 1961年4月号掲載)

ニート

オルトフォン M15E SUPER

オルトフォンのカートリッジM15E SUPERの広告(輸入元:オーディオニックス)
(ステレオ 1972年11月号掲載)

M15E