レッドコンソールのプレーヤーベースGrandeeの広告
(ステレオ 1979年2月号掲載)
Category Archives: アナログプレーヤー関係 - Page 23
レッドコンソール Grandee
グレース F-8V, GL-20
ラスター GST-801
スタックス UA-90, CS-1
シュアー V15 TypeIV
アントレー EC-10, EC-1, ET-100
EMT 927Dst, TSD15, XSD15, KEF Model 105, Model 104aB, UREI Model 813, K+H OL10, スチューダー A68, B67
トーレンス TD126MkIIIc/MC
ヤマハ YP-D71
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
YP−D7を大幅にグレイドアップした新製品である。クォーツロックPLLサーボ方式、高トルク・コアレスモーター、4点ピボット完全ジンバル支持高感度アーム、重量ラミネート構造ソリッドボード黒檀仕上げのプレーヤーベース、非接触光電流検出方式オートアップ機構、NEGLEX2重円筒シールドケーブルなどの特徴をもつ。性能を重点的に追求したセミオート機である。
フィデリティ・リサーチ FR-66S
菅野沖彦
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「第1回ステート・オブ・ジ・アート賞に輝くコンポーネント49機種紹介」より
フィデリティ・リサーチ社は、カートリッジ、トーンアームの専業メーカーで、このところFR7やFR66Sといった意欲的な製品を次々に発表している会社である。
このFR66Sは、同社のトップエンドのトーンアームで価格が12万円という、かなり高価な製品ではあるが、その価格にふさわしい風格と性能は立派に備えていると思う。ダイナミックバランス型の針圧印加方式によるトーンアームだが、これは先に発表されたFR64Sのロングバージョンといえる製品である。このダイナミックバランス型は、いままでその良さは知られていながら、なかなか安定した性能を発揮してくれる製品が少なかったのが現実であった。それは何に起因していたのかといえば、ひとえにスプリングによる針圧印加の不安定さにあったわけである。つまり、カートリッジを装着した状態でアームの水平バランスをとったのち、針圧分だけスプリングのフォースによって針圧を印加するダイナミックバランス型では、そのスプリングの性能がトーンアーム全体の性能を左右することになるのである。レコードには必ずソリがあり、カートリッジもハイコンプライアンス化されている現在の使用条件からすれば、そのレコードのリリに対してバーチカル方向に相当のラチチュードをもって動いてしまうことになる。本来ならばトーンアームは、レコードのソリに対しても針圧は一定に印加されつづけてくれなければ困るわけで、重くなったり軽くなったりしたのでは肝心のカートリッジのスタイラスの運動を阻害してしまうことになるのである。また、針圧の印加する場合も、1g、1・5g 2gとリニアに針圧がかけられないと困ることになる。さらに、スプリングの経時変化も極力少なくしなければならない。これらの諸々の条件が満たされなければ、安定した性能をもつダイナミックバランス型のトーンアームにはなり得ないのである。
このような不安定要素をとり除いたダイナミックバランス型トーンアームとして発表されたのがFR64Sであり、このFR66Sなのである。その重要なパートであるスプリングには、ベリリウムカッパーという、時計のムーブメントに使われるようなきわめて精巧なスプリングを内蔵し、リニアリティのいい高性能なダイナミックバランス型トーンアームを実現させたのである。
また、FR66Sは全長382・5mm、実効長307mmというロングタイプのトーンアームであり、ショートタイプに比べていくつかのメリットをもっている。つまり、実効長が長くなればそれだけ、水平回転軸を中心とした針先の描く円弧が直線に近くなり、トラッキングエラーが少なくなって、位相ズレや歪などの点で有利になるのである。そして、オフセット角も小さくでき、パイプの曲げ角も少なくてすむので、パイプの曲げやねじれなどに対する強度を向上させられるのだ。
もう一つの特徴は、トーンアームにとって最も大事な部分に強度をもたせるために、主要部分にステンレス材を採用していることである。ステンレスはご承知のように大変硬い金属で、それだけに加工もむずかしいわけだが、それをあえて採用したところに、FRのトーンアームに対する姿勢が伺えるのである。ステンレス材の採用により、トーンアームの耐振動強度を高め、無共振化の方向を一歩進めたことは、トーンアームにとって一つのメリットであり、しかもここまで工作精度の高い仕上げの製品を実現させたことは、同社のもつメカニズムに対する、機械加工に対する執念の一つの結晶だともいえよう。
同社は創立以来、カートリッジ、トーンアームの分野において、こつこつと緻密に高級なメカニズムをつくりあげてきた。その異常ともいえる情熱と執念で、ビス一本に至るまで非常にメカニカルな精度を要求し、機械加工を徹底的に追求してきた専門メーカーである。そういう点からいって、そのメーカーのトップモデルであるFR66Sが〝ステート・オブ・ジ・アート〟に選ばれたことは、やはり同社の製品づくりの姿勢が高く評価されたものとみてよいだろう。
オーディオテクニカ AT-1501III
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
当初は民生用の発売を考えず、放送業務用として企画、開発きれたAT1500シリーズは、NHKをはじめ民放各社で採用されて以来民生用にも発売され、既に十数年の超ロングセラーを誇っている。今回3度めの改良を受け、より一段と一般的な使用にマッチしたMKIIIに改良された。主な改良点は㈰コレットチャック型ヘッドコネクター ㈪加圧リングに固定ネジの新設 ㈫着脱式SME型インサイドフォースキャンセラー ㈬アーム高さ固定にレバーと連動する黄銅製偏芯ローラーが真円でなくローラーとあわせて3面でシャフトを支えるローラーチャツキング型タイトロック方式のBTS型3点取付けのアームベース ㈭カウンターウェイトの大径化 ㈮リアアームと軸受部間に大型ゴムダンパーを介した質量分離型の採用 ㈯センターシャフトの直径を増し水平方向のベアリングを大型化し耐久性の向上を計った点 ㉀出力コードの抜け止めリング新設 ㈷アームパイプ内側にテフロン被覆の純銀線を平行配線しクロストーク、ストレイキャパシティを減少 ㉂アルミブロック削り出し防振材付の純銀リッツ線をリード線とするLT12ヘッドシェルを標準装備としたことである。
SAEC WE-506/30
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
トーンアームの軸受方式に独特なダブルナイフエッジを採用したサエタWE308は登場以来プレーヤーシステムの重要性を認識する高度なオーディオファンに注目され、その性能の高さが認められていた。以来、WE308NEW、308Lと細部の改良を受け、新素材の導入やメカニカルイコライザーの採用、精度の向上を基盤にWE308SXと完成度を高めているが、今回モデルナンバーを変えて商品化されたWE506/30は、同社初の有効長295mmのロングタイプアームだ。
開発にあたっては業務用としても充分の性能、信頼度、安定度を満足させるために軸受まわりをいかに完壁とするかに重点が置かれたとのことで、従来の製品では細かい部品の組合せであった部分を鋼の削り出しにより一体成形とした点に特長がある。アームパイプは、フランス航空技術が生んだ特殊軽合金を採用し、軸受部との結合は内外4重支持式とし、剛性は非常に高く、トーンアームをリジッドに構成させるポリシーを一段と強く実現している。軸受部分は硬鋼材ブロック削り出し凹型ホルダー、ルビー軸受採用のコンシールド・ダブルナイフエッジ方式で、垂直、水平初動感度は5mgである。低域共振制動のメカニカルイコライザー、インサイドフォースキャンセラーと関連動作をしレコード内周ほど針圧を増加させる自動針圧微増機構、カートリッジ自重直読式ラテラルバランサー、新素材アルミナ使用のヘッドシェルの他に、出力コードが使用カートリッジにより3種類用意され、別売となっているのも特長である。重量のある剛性の高いプレーヤーベースに取付けて使用すべきトーンアームだ。
スペックス SDX-1000
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
従来のSD909と比べ自重を半分以下の4・7gという超軽量とした意欲的な新製品で、音質面でも一段と完成度が高まり、情報量が多く余裕が充分にある豊かで力強い音となった点に注目したい
グレース SF-100
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
ステレオ初期にユニークなノイマン型の発電方式を抹用したF45発売以来、久し振りに登場したf10シリーズのなかのf10Lをシェル一体型とした製品がこのSF100である。ボロン複合カンチレバー、オルトフォン型としては20Ωのインピーダンスで0・75mVの出力電圧をもつ点など規格はf10Lと同様である。
ダイナベクター DV-30C
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
DV30シリーズは赤い透明な合成樹脂とシルバーに輝く軽金属のコントラストが特長となっているシェル一体型のMCカートリッジである。標準状態ではヘッドコネクターから針先位置の寸法は50mmに設定して出荷されているが六角レンチで調整は可能だ。30シリーズは、30A、30Bが高出力型で直接フォノ入力に接続できるのに対し、30Cは低出力型で、カンチレバー材は炭素繊維を芯材としたボロン、巻枠部分はアルミで補強され、針先は西独製特殊ラインコンタクト型、磁気回路のマグネットは英国製の強力なHERAを採用している。コイルは特殊巻線機によりポリアセタールの角型巻枠に井桁状に巻いてある。昇庄トランスはDV6A指定だ。
テクニクス EPC-305MC
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
EPC300MCと同じコアレス・ツインコイル方式を採用した純粋MC型の新製品である。カンチレバーには独特の手法により開発した純ボロンパイプを採用し0・1mm角微小ダイヤチップをレーザー加工の角穴にマウントし高域共振周波数40kHzの広帯域特性を得ている。カンチレバーは一点支持型で、ダンパーには温度変化のないTTDD、磁気回路は電磁純鉄とサマリュウムコバルト使用である。性能対価格で注目に値する現代型MCと思われる。
ヤマハ MC-1X
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
今春ころより話題となっていたヤマハ最初の自社開発の鉄芯を使わない純粋MC型カートリッジが完成し発売されることになった。ベリリュウム・テ−パードパイプカンチレバーと平行な面をもつ左右独立型の2個の薄膜積層ICコイルは振動支点上に十字型支持板で保持され、左右独立型希土類磁石使用の差動磁気回路内に位置決めしてある。磁気ギャップは0・6mm、磁束密度は11、000ガウス以上と強力で30Ωのインピーダンスで0・2mVの出力電圧を得ている。MC1Xはアルミダイキャストシェル一体成形のモデル、MC1Sは通常のモデルで共に規格は同一である。
MC1Xは、1・8gの指定針圧で激しい音溝の変化にも優れたトレーシングを示す。聴感上のfレンジはかなりワイドレンジ型で、古典型のMCにくらべると中域の薄い傾向はあるが、音の粒子は細かく、適度な反応の早さを聴かせる点はいかにも現代型MCらしいところだ。昇圧には現在ヘッドアンプしかないが、できれば専用トランスを開発してほしいと思う。
トリオ KP-7070
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
KP7700でクォーツロックPLL方式を初めて導入し、フォノモーターの性能の高さで注目を集めたトリオが、今回はトーンアームの改善に重点を置き、かつコストダウンを計った新製品である。マニュアル操作、カートリッジレスは従来と同様で、サーボ検出部にメカニカル積分方式180スロット3層ギヤを、ターンテーブル回転速度を直接電圧変換するS−V方式、さらに±両方向にサーボが動作するリバーシブルサーボ回路をもつDC型モーターと重量2・6kgの重量級ターンテーブルを組み合わせている。トーンアームは、直径90mmのダイキャストアームベースを直接ARBC材使用のプレーヤーベースに固定し充分な機械インピーダンスを確保、ウェッジチャック式アーム固定法、BSBM材サンドイッチパイプ支持など多くの特長があり、トータルバランスではKP7700を上廻る魅力がある製品と思われる。
デンオン DP-50F, DP-40F
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
ターンテーブル内側に磁気記録したパルスを磁気ヘッド検出するサーボ方式、クォーツ導入の位相制御方式に独自の開発を見せたデンオンから初めてフルオートモデルが2機種発売された。
DP50Fは、マニュアル機DP50Mをベースとし無接触型電子制御サーボトーンアームを開発し、任意のレコード盤面上にアームをセットするロケートツマミ、これを利用したオートリピート機構、アーム水平駆動モーターを制御するインサイドフォースキャンセラーツマミなど従来のフルオートになりユニークな機能を備えている。フォノモーターは、デンオン独自のクォーツロックPLL・AC型で信頼感のある充分に大型のサイズをもち快適に動作するブレーキ機構を備えているのは従来からの特長である。DP40Fは、同様な思想で開発されたシリーズ製品で電子制御サポートアーム、クォーツロックPLL・AC型モーターの採用は同じだが、機能の一部が簡略化された実用機で新方式の魅力が充分に楽しめるのが特長である。
パイオニア PL-380, PL-370, PL-350, PL-340, PL-M340
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
パイオニアから59、800円〜39、800円の価格帯に300シリーズのプレーヤーシステムが6モデル発売された。これらを分類すると、PL380/370/360の3機種は、基本性能は同じで機能面でフルオート、セミオート、マニュアルの違いがあるグループであり、PL350/340は、共通なデザインをもつフルオート機で、モーター部分がクォーツロックPLL型とDCサーボ型の違いがある。またPL−M340は、PL340と同じ仕様で外形寸法が小型化された、いわゆるミニコンポーネント対応モデルである。
PL380は、フルオート動作用ロジックICと専用モーター駆動ICを使った電子フルオート方式のモデルである。モーターは1・3kg・cmとトルクをもつ全周積分型クォーツPLL・DCサーボホール型で、ターンテーブルは重量1・8kg、直径33cmのアルミダイキャスト製、トーンアームはピボットにスプリングを組み込んだスタビリティサポート型で、このクラスのフルオート機としてはアーム高さ調整可能な点が特長である。またプレーヤーベースは、コアキシャル支持方式と呼ばれる耐ハウリング性の強い構造である。
PL350は、オート動作専用モーター使用のフルオートモデルで、モーターはPL380と同等、ターンテーブルが重量1・5Kgである点のみ異なる。アームはS字型スタティックバランス方式で有効長がPL380系より6mm短かい。PL340は、モーターがブラシレスDCホール型のため速度徴調が可能であるほかはPL350と同じ特長をもつ。













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