デンオン DP-50F, DP-40F

井上卓也

ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より

 ターンテーブル内側に磁気記録したパルスを磁気ヘッド検出するサーボ方式、クォーツ導入の位相制御方式に独自の開発を見せたデンオンから初めてフルオートモデルが2機種発売された。
 DP50Fは、マニュアル機DP50Mをベースとし無接触型電子制御サーボトーンアームを開発し、任意のレコード盤面上にアームをセットするロケートツマミ、これを利用したオートリピート機構、アーム水平駆動モーターを制御するインサイドフォースキャンセラーツマミなど従来のフルオートになりユニークな機能を備えている。フォノモーターは、デンオン独自のクォーツロックPLL・AC型で信頼感のある充分に大型のサイズをもち快適に動作するブレーキ機構を備えているのは従来からの特長である。DP40Fは、同様な思想で開発されたシリーズ製品で電子制御サポートアーム、クォーツロックPLL・AC型モーターの採用は同じだが、機能の一部が簡略化された実用機で新方式の魅力が充分に楽しめるのが特長である。

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