ラックス MQ68C

菅野沖彦

’81世界の最新セパレートアンプ総テスト(ステレオサウンド特別増刊・1981年夏発行)
「’81世界の最新セパレートアンプ総テスト」より

 管球式のパワーアンプを維持してくれているラックスは貴重な存在。アウトプット・トランス2個と電源トランスをシンメトリックに配したシャーシ構成は美しい。NFBを0dBと16dBに切替ができるなど、マニアライクなアンプとして好感が持てるもの。全体のセンスが、もう一つハイセンスだといいと想うのだが、どうもトランスの名版などの色が安っぽく興をそぐ。25Wという出力も仕方がないとはいえ少々小さい。

音質の絶対評価:8

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