マークレビンソン ML-7L + ML-2L

菅野沖彦

ステレオサウンド 65号(1982年12月発行)
特集・「高級コントロールアンプVSパワーアンプ72通りの相性テスト」より

 この組合せで聴くマーラーのシンフォニーのヴァイオリン群のしなやかで、滑らかで、それでいて、しっかりした芯のある音は類がない。木管のやさしい響きも見事なものである。パワーが25Wとは信じられない堂々たる力感で鳴り響く。もちろん大パワーアンプのような大音量再生は無理だが、90dB以上の能率のSPで、普通の家庭の部屋なら、さしたる不満はないはずだ。ジャズでようやくパワー不足を感じるという程度であった。

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