瀬川冬樹
ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より
スピーカーやカートリッジに関しては、輸入品は割高につくことを承知しても、あえてそれを買いたいと思い、また高額の出費をするだけの内容を持っているからこそ輸入品を求める。けれど、プリメインアンプに関するかぎり、2万円台から20万円台まで、ほぼまんべんなく国産の優秀製品が揃っていて、ことアンプに関するかぎり、輸入品にはほとんどメリットが見出せない。ただし、価格を度外視すれば、海外製品の中に少数ながらも、音質やデザインに国産品にない味のある製品がみられる。がそうなるとベストバイとはいいにくい。
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