菅野沖彦
ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より
西独のシーメンスの大型2ウェイシステムで、バッフル状のフレームにユニットが取りつけられてはいるが、このままでは鳴らせない。指定では一辺2メートルの平面バッフルボードに取り付けることになっている。500Hzのクロスオーバーで、上をホーンドライバー、下を38cm口径ウーファーが受け持つ。輪郭の明確な、ガッシリとした音は、ソリッドな強靱さと、明るい朗々としたソノリティのバランスで、きわめて充実している。
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