井上卓也
ステレオサウンド別冊「世界のオーディオブランド172」(1996年11月発行)より
121WBは、WBシリーズの第一作としてすでに定評の高いモデルだ。モデルナンバー末尾にVが付くモデルはタテ型仕様で、化粧板の位置が異なる。
121は、高域ユニットとアクースティマス方式の低域が組み込まれた242システムと組み合わせれば、121+242=363のように、363システムにステップアップすることも可能だ。
また、マイカ混入型の新しいコーンを採用したことで、明解さが加わり、反応が一段とシャープになった。リジッドなエンクロージュアと独自のエアロフレアポートの低域再生能力が相乗効果的に働き、スピーカーの存在感をあまり意識させずに、想像を超えた低域再生能力が楽しめる、ボーズならではの意外性もすごく魅力的である。
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