Category Archives: スピーカー関係 - Page 116

ビクター GB-1B

ビクターのスピーカーシステムGB1Bの広告
(スイングジャーナル 1969年8月号掲載)

GB1B

サンスイ SP-2002, AU-777D, TU-777, BA-60, BA-90, CD-5, SR-3030

サンスイのスピーカーシステムSP2002、プリメインアンプAU777D、チューナーTU777、パワーアンプBA60、BA90、エレクトリッククロスオーバーネットワークCD5、アナログプレーヤーSR3030の広告
(スイングジャーナル 1969年8月号掲載)

Sansui

パイオニア PAX-A30

岩崎千明

スイングジャーナル 8月号(1969年7月発行)
「SJ選定新製品試聴記」より

 日本でのロング・ベスト・セラーはトヨタの「コロナ」シリーズと、パイオニアの「PAX」シリーズだといったやつがいた。カー・マニアでオーディア・マニアだった。
 どちらも若者の心を捉えるベスト・セラーという点で共通点がある。しかし、PAXシリーズには欠陥があるわけではない。今度、Aシリーズとして全面的に改良された。PAX30Aはその新シリーズの中で最大口径の、最高級製品である。
 PAXシリーズは、ステレオ以前の昔に端を発する。バイオニアのトゥイーターをウーファーの軸上に配したコアキシャル・タイプということでPAXと名付けられた。PAXシリーズが、もっともポピュラーとなったのは30センチのPAX30Bという傑作のあと、20cmのPAX20Aの出現によってであった。PAX20Aはステレオ期に突入した時期にあって、比較的小さい箱で、十分な低音が出せることで当時のベスト・セラーだった。その後、国産スピーカーはこのPAX20Aをイミッた製品が多く出たことが、いかに売れたかを意味しよう。Aという字がついているが、今度のAシリーズとは違う製品だ。PAXシリーズはその後、Fシリーズとして大幅な改良をされた。このFシリーズの改良点は、特に低音特性をさらに低域にのばすことを自的としていた。その効果は実に明瞭で従来のいかなるスピーカーの低音よりも重低音の迫力がものすごかった。
 そして、またまた、このFシリーズの成功はスピーカー・メーカーの各社を刺激しこれと似たスピーカーがはんらんした。現在のスピーカー・ユニットは大半がこのFシリーズのウーファーとほぼ同じ狙いである。
 今回の新シリーズAタイプはどんな点を狙って改良されたのであろうか。ひと口にいうのはむつかしいが、音のアタックが一段と冴えたことからその多くを判断できる。
 最初にこのスピーカーに接した時は日本製のスピーカーから出てる音とは思えなかった。それほどに国産の今までのスピーカーとは音の鮮かさの点でひらきがあった。それはレコードの音とマスター・テープの音との差ほどに違った印象を受けた。それは、私のいつも使っているJBL・C40オリジナル・ホーンに組み込まれたD130の中低域から低域にかけての鮮かさとあまりにも酷似していたのであった。
 PAX新シリーズの30cm口径のPAX−A30を筆頭に、PAX−A25、PAX−A20、PAX−A16とあるが特にこのA30はスケールの大きさでも、38cm級の外国製とくらべて、ひけをとらない。A25の方が全体のバランスがよいという声も聞くが、スケールの大きさ、圧倒的な迫力という点では口径の大きなA30の方に一段と優る点が認められる。従来の低f0型の重低音本位のスピーカーが、中低音域にやや物足りなさを覚えるのに対し、新Aシリーズでは、音域がきわめて充実しており、その鮮列なアタックこそ最も優れている点といえるのである。これは米国のコーン製造技術を導入して得た新たしいコーンによるところが大であったことも付加えておこう。
 それに加えて、このAシリーズのもうひとつの特長は高音の指向特性の優れている点である。事実このスピーカーとマルチ・スピーカー・システムとを切換えると音場の定位が、きりりとひきしまって、くっきりした楽器の定位が認められるのである。数少ない国産のステレオ・モニター用スピーカーといわれるのはこの高域のずばぬけた指向特性による所が大きい。
 PAXシリーズの真価は、今後ますます広く認められ、新しいスピーカーの路線として注目されることは間違いないであろう。

ビクター BLA-E10, BLA-E20, BLA-E30, BLA-E40

ビクターのスピーカーシステムBLA-E10、BLA-E20、BLA-E30、BLA-E40の広告
(スイングジャーナル 1969年6月号掲載)

BLA-E10

サンスイ Multi Amplifier System

サンスイのMulti Amplifier Systemの広告
(スイングジャーナル 1969年6月号掲載)

Sansui

JBL S99 Athena, L75 Minuet, LE14A, SA660, etc

JBLのスピーカーシステムS99 Athena、L75 Minuet、スピーカーユニットLE14A、プリメインアンプSA660の広告(輸入元:山水電気)
(スイングジャーナル 1969年6月号掲載)

JBL

サンスイ SP-2002, AU-777, BA-60, BA-90, CD-5, TU-777, SR-3030

サンスイのスピーカーシステムSP2002、プリメインアンプAU777、パワーアンプBA60、BA90、エレクトリッククロスオーバーネットワークCD5、チューナーTU777、アナログプレーヤーSR3030の広告
(スイングジャーナル 1969年6月号掲載)

Sansui3

サンスイ SP-1001, AU-555, BA-60, CD-5, TU-555, SR-3030

サンスイのスピーカーシステムSP1001、プリメインアンプAU555、パワーアンプBA60、エレクトリッククロスオーバーネットワークCD5、チューナーTU555、アナログプレーヤーSR3030の広告
(スイングジャーナル 1969年6月号掲載)

Sansui2

サンスイ SP-1001, TC-505, BA-60, CD-5, SR-2020

サンスイのスピーカーシステムSP1001、コントロールアンプTC505、パワーアンプBA60、エレクトリッククロスオーバーネットワークCD5、アナログプレーヤーSR2020の広告
(スイングジャーナル 1969年6月号掲載)

Sansui1

ソニー SS-2800, STR-6500, PS-1200

ソニーのスピーカーシステムSS2800、レシーバーSTR6500、アナログプレーヤーPS1200の広告
(スイングジャーナル 1969年6月号掲載)

Sony

パイオニア CS-10, SA-90, TX-90, PL-41A

パイオニアのスピーカーシステムCS10、プリメインアンプSA90、チューナーTX90、アナログプレーヤーPL41Aの広告
(スイングジャーナル 1969年6月号掲載)

Pioneer1

パイオニア CS-5, CS-7, CS-8, CS-A55, CS-A77, CS-A88, SX-45, SX-65, SX-85, PL-11, PL-A25, PL-30, T-4000, T-5000, T-6000, SE-30

パイオニアのスピーカーシステムCS5、CS7、CS8、CS-A55、CS-A77、CS-A88、レシーバーSX45、SX65、SX85、アナログプレーヤーPL11、PL-A25、PL30、オープンリールデッキT4000、T5000、T6000、ヘッドフォンSE30の広告
(スイングジャーナル 1969年6月号掲載)

Pioneer

ビクター GB-1B

ビクターのスピーカーシステムGB1Bの広告
(スイングジャーナル 1969年5月号掲載)

GB1B

トリオ KL-91, MS-500

トリオのスピーカーシステムKL91、システムコンポーネントMS500の広告
(スイングジャーナル 1969年5月号掲載)

KL91

フォスター F-25, F-30

フォスターのスピーカーシステムF25、F30の広告
(スイングジャーナル 1969年5月号掲載)

F30

ティアック LS-360

岩崎千明

スイングジャーナル 5月号(1969年4月発行)
「SJ選定新製品試聴記」より

 ティアックが最初にスピーカー・システムを発表したのはもう一年も前であった。かなり好評をもってむかえられたこの大型ブックシェルフ型スピーカーの音に、初めて接したとき、私はそれほど感じなかったがまた同時にテープレコーダー・メーカーとしてトップ・クォリティをうたわれるティアックの音に対する独特なポリシーないしは立場のむつかしさというものの一面をかい間みた思いがした。テープレコーダーというものはレコードと一律にして判断でき得ないきわめて優れた再生品位を持っている。これはまぎれもない事実である。そして、これと表裏一体のマイナスの面も無視はできないこのマイナス面にはヒスを主体とするSNがあり、あるいは位相の問題もあろう。このマイナス面を意識しすぎた音作りが最初のスピーカー・システムの音にあったといえるのである。
 具体的にいうならば声や歌が生々しいプレゼンスを持っているのにかかわらず器楽曲における類をみない独得の音色的バランスである。ヒスに対しての心使いから生れたのであろうが、少し高域が足りないようである。
 TEACというブランドの知名度は、日本においてよりも米国マニアの間での方がより高い。それもずっと以前、ステレオ初期から、超高級テープレコーダー・コンサートン・ブランドのメーカーということで伝説的でさえあった。
 そして、このトップ・レベルののれんがスピーカー・システムという音作り一本の商品に気おいこみすぎた結果といえそうだ。さてこのところテープレコーダーのティアックがマニアの間でますます地盤を固めてきた結果プレイヤー、アンプなど商品の範囲を広げるのは当然である。プレイヤーはマグネフロートを吸収してティアック独特の精密仕上げにより性能を一新した傑作であり、また当初海外向けに出されたアンプはとかく、ユニークな設計と企画のインテグレイト・タイプAS200は、これまた高品位の再生に期待通りの真価を発揮する優秀製品である。JBLのアンプを思わせるAS200の出現は、引き続きティアックが本格的なスピーカー・システムにも力を入れてくることを予想させた。
 今回発表された新型システムLS360は、まぎれもなく「ティアック」ブランドにふさわしいスピーカー・システムということができる。
 30cmウーハーを使用した3ウェイという常識的な構成をうんぬんすることは、ここでは必要ないだろう。注目したいのは、単にハイ・ファイ・テープレコーダー・メーカーというせまい立場で、この音は企画され設計されたのではないといえる点だ。AS200の回路構成にみられるコンピュータ技術に立脚した回路、たとえば差動アンプ回路やその安定性、またこのハイ・レベルの音から知ることのできるハイ・ファイ的センス、これは単にテープレコーダーの高級品メカニズムだけを作っていた頃のティアックのものではない。
 ハイ・ファイ総合メーカーに大きく飛躍していこうという姿勢から生み出された音作りを新型スピーカーにも見出すことができるのである。
 きわめてクリアーな歪の少なさを感じさせる中音。かつてのシステムから一段とレベル・アップしたすぐれたバランスの上に成り立っている音は分解能力の点でもずばぬけ、手元にあったヴォルテックス・レーベルの前衛派の数枚は、定位よくマッシヴに再現され、ひときわ鮮烈さを増したことを伝えよう。中音域に起因すると思われるいま少しのブラスの輝きがほしいが、このスケールの大きな音がこの価格で得られるというのもティアックならではのことだ。

JBL Lancer 77

岩崎千明

スイングジャーナル 5月号(1969年4月発行)
「SJ選定 ベスト・バイ・ステレオ」より

 アメリカ人は、JBLとかジムランといういい方をしない。ランシングと呼んでいる。James B Lansingの略だから当然で、このランシングスピーカーは米国の相当なマニアにとっても「高価な豪華品」を意味している。
 さてこのJ・B・ランシング社にランサーという名をつけたシステムが出たのは確か5年前である。
 ランサーという名からは、本来の語意の槍騎兵にふさわしいマスートなセンスをうかがわれるが、さらにこの名からシリーズに賭けた意欲をも知ることができよう。
 この時期を境にしてJBLはスピーカー・メーカーから規模も狙いもぐんと拡大した大型メーカーとして生れ変ったようだ。ランサーには、おなじみLE8Tを主体にし、パッシブ・ラジエター(ドローン・コーン)で低域を素直にのばした比較的普及価格のランサー44があるが、その一段とハイ・クォリティーの製品がランサー77である。
 さらにその上にパワー・アンプつきのランサー99や、このシリーズ最高級のランサー101がある。
 ARスピーカーの爆発的人気を意識して作られたこのランサーのシリーズの特長は「広い帯域特性と、素直な音色バランス」にある。ハイファイ技術のきわめて高度に達した今日では、広帯域特性はひとつの最低条件ともなっている。しかし、ランシング・スピーカーの最大の特長は、あくまでもその高能率と分解能のずばぬけた優秀性とにあり、これがいかなる楽器の音をも鮮やかに再現する基本的な底力としてこの社のスピーカーの他にない特長であり、ポイントでもあった。そして、この優秀性を基本的には損なうことなく、広いレンジを得たのが、ランサー・シリーズなのである。
 こういう点を考えると、ランサー・シリーズの中でも、もっともランサーらしい優秀性をそなえている製品はランサー77である。
 ランサー77は、JBLだけでなく米国製としても珍らしい10インチ25センチ・ウーファーが主力となっているが、この10インチ・ウーファーLE10Aはブックシェルフ型ランサー77のために設計されたのに相違ない。つまり本来のシステムとしての優秀性を確保すべく、広帯域ウーファーとして作られたものだ。当初はLE30Aという口径3インチのドーム・ラジエター・タイプのトゥイーターと組み合せて発表されたが、高域の鮮かさと指向特性とを改善する意味もあってか、いまは小口径のLE20Aとの組合せでランサー77として発表されている。
 この一見なんの変哲もないLE20Aからたたき出されるシンバルの音はまったく紙質のコーンから出てるとは思えない。このシンバルのブラッシの余韻やすみきった超高音はいわゆる周波数域だけでなく、優れた指向特性の所産でもある。
 そして、この超高音特性に加えてLE10Aにパッシブ・ラジエターを加えて超低域特性をスッキリと素直に伸ばしている点で、ランサー・シリーズ中でも広帯域特性という点でずばぬけた製品だ。加えて、中音域のややおとなしいひかえめなバランスはJBLスピーカーには珍らしいほどである。しかもひとたびブラスのソロに接するや輝かしいタッチをくっきりと再現しフルバンドの咆哮にはスケールの大きな音場を鮮烈に再現してくれる点は、JBLならではといえよう。
 93、500円という価格はブックシェルフタイプとしてたしかにかなり高価なものには違いない。しかしこの音に接したなら多くの市場製品の中でも抜群のコスト/パーフォーマンスを得るに違いない優秀システムがこのランサー77なのである。

サンスイ Multi Amplifier System

サンスイのMulti Amplifier Systemの広告
(スイングジャーナル 1969年5月号掲載)

Sansui1

フォスター FCS-300

フォスターのスピーカーシステムFCS300の広告
(スイングジャーナル 1969年4月号掲載)

FCS300

サンスイ SP-1001, SP-2002

サンスイのスピーカーシステムSP1001、SP2002の広告
(スイングジャーナル 1969年4月号掲載)

SP2002

パイオニア CS-5, CS-7, CS-8, CS-A55, CS-A77, CS-A88, SX-45, SX-65, SX-85, PL-11, PL-A25, PL-30, T-4000, T-5000, T-6000, SE-30

パイオニアのスピーカーシステムCS5、CS7、CS8、CS-A55、CS-A77、CS-A88、レシーバーSX45、SX65、SX85、アナログプレーヤーPL11、PL-A25、PL30、オープンリールデッキT4000、T5000、T6000、ヘッドフォンSE30の広告
(スイングジャーナル 1969年4月号掲載)

Pioneer

サンスイ SP-1001

菅野沖彦

スイングジャーナル 4月号(1969年3月発行)
「SJ選定新製品試聴記」より

 サンスイの新製品スピーカー・システムSP1001を聴いた。同社はSPシリーズのシステムでスピーカーの音まとめを完全にマスターし、SP100以来、200、50、30、といずれも水準以上のシステムとして好評だった。SP100の当りぶりは業界でも伝説化するほどで、これほどの成果を収めた(営業的に)スピーカー・システムは後にも先にも珍しい。スピーカー・システムというものは、すべてのオーディオ製品の中で、耳によるまとめのもっとも難しいものだ。いい方をかえれば、製品の性能を決するファクターの中で、耳によるコントロールの占める部分がもっとも大きい。つまり理論的に解明されていない部分が多く、どうしても実際に聴いて仕上げていかなければならない。つまり、スピーカー・システムはそのメーカーの音への感性を雄辨に物語るわけであるから、メーカーにとっては大変こわい商品でもあるわけだ。現在のオーディオのかかえている問題の典型的なパターンがスピーカー・システムであるといっても過言ではない。もちろん理論的に裏づけられた正しい設計と、科学的に体系化され整理集積されたデータがなければ、同じオリジナリティーの製品を大量に生産することは不可能であるし、スピーカーに対して適用される現在の測定方法によるデータも満足すべきものでなくてはならない。現在の測定データは不十分ではあるが絶対に必要な条件でもある。このような実状のもとでサンスイのSPシリーズは実にみごとに物理特性と感覚性の両面をバランスさせ、それを巧みに生産システムに結びつけて量産化したものであるといえる。
 このSP1001のシステムは、低音に25cmウーハー、中音に16cmスコーカーのそれぞれコーン・スピーカーを使い、高域は25mmのドーム型という構成である。エンクロージュアはサンスイお得意のパイプ・タクトによる位相反転型で、SPシリーズ特有の豊かなソノリティーの一因となっているように思う。このSP1001は、従来のSP100と同級品だからSP100のMKIIのような商品といえるだろうが音は透明感と解像力の点で一新され大変明解な清新な音色となった。ユニットをみれば、SP100とはまったく異なった系列のシステムてあることがわかり、SP100のウォーム・トーンからこれはクリアー・トーンという印象になった。しかし、従来一貫して感じられていたSPシリーズの暖かさと艶麗さをもっていることは感心させられる点だ。音には必らず個性がでるということを改めて感じさせられた。低域はよくのびて弾力的だし、中域の明るい抜けのよさは特にジャズの再生には向いている。そして高音域がやや甘くしなやかすぎるのが私としては、ひとつ気になるところなのだが、これは高音域用に1個数万円もするトゥイーターを使っても満足のいかない問題だから欲張り過ぎかもしれない。また高域はパワー・アンプによってもずい分その質が変わるものだし、これは簡単に片づけられないことだと思う。シンバルの音色にはドラマーなみの悩みを感じるのがマニア共通の問題であろう。スティック・ワークの鋭いアタックとブラッシュ・ワークの繊細な音色を共に満足に再生することは、その両方を満足に録音することと同様にむずかしいと思う。
 背面の端子板は、2〜3チャンネルのチャンネル・アンプ・システムで駆動できるダイレクト・コネクターとネット・ワークによる3ウェイのコネクター、高中それぞれを3段階にレベル変化できるスイッチが設けられた本格派であるし、とかくやっかいな結線ターミナルもワン・タッチの操作が簡単で安全性の高いものであり、商品に対する誠意を感じた。

トリオ KL-91, MS-500

トリオのスピーカーシステムKL91、システムコンポーネントMS-500の広告
(スイングジャーナル 1969年4月号掲載)

MS500

クライスラー CE-1a

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 悪口が先になるが、ベルリン・フィルが明るく軽く、アメリカのハリウッドのオーケストラのように響く。これがこのスピーカーの音色的不満。しかし、バランスはよくとれているし、プログラム・ソースの選り好みも少なく、大変よくできた万能型のシステムだと感じた。この明るく軽やかな音色は、ジャズにはちょうど視聴に使ったシェリー・マンなどウエスト・コースト派の連中のサウンドにはぴったり来る。華やいだソプラノも魅力的。

ラックス 25C44

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 明るく明解な音で好感がもてる。バランス的には中音域がやや出過ぎの気もするが、これが決してマイナスにはなっていない。むしろ中域の充実感として受け取れるといってもよい。全体の音質は決して品位の高いものではなく、軽く、迫力不足だが、そうしたユニットを巧みに使いこなしてまとめた音づくりがうまい。どちらかといえばクラシック、ポピュラーに向き、ジャズには向かない。質感と力量感が物足りないからである。