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JBL 4430, 4435

井上卓也

ステレオサウンド 62号(1982年3月発行)
「JBLスタジオモニター研究 PART2」より

 4435は、安定感があり、適度にソリッドな質感を聴かせる低域をべースに、スムーズなクロスオーバーポイントのつながりを示す。エネルギー感がある中域と、シャープで張りつめた粒立ちをもつわずかに硬質な高域が、ほぼフラットなレスポンスを形成する帯域バランスをもち、明るく輝かしい音色が新鮮な印象である。
 低域は適度にソリッドさがあると前述したが、初期の4343のような重いゴリッとしたタイプではなく、低域の直接音成分のバランスがよく、アコースティックな楽器固有の質感も、エレキ楽器のやや無機的だがパルス成分が多く鋭い立上がりをもつエネルギッシュな特長をも、比較的ストレートに聴かせる。このあたりは、スタガー使用の片側のウーファーに100Hz以上をカットするフィルターが組み込まれているために、2本のウーファー間で適度な位相差が生じ、それが効果的に作用しているのかもしれない。
 中域はエネルギー感が充分にあるが、このタイプにありがちの固有音を伴った誇張感が少なく、音像をクリアーに輪郭をはっきりつけて聴かせる。高域はやや硬質の粒立ちを感じさせるタイプで、レスポンス的には聴感上で不足はなく、低域再生能力と巧みにバランスをとっているJBLのチューニング技術はさすがに見事なものだ。
 ただ細かく聴き込めば、国内製品に多い超高域にまでレスポンスが伸びた独特の雰囲気をもつプレゼンス感がないのがわかる。しかしこの差は、例えばMC型カートリッジの昇圧方法に、トランスを使うかヘッドアンプを使うかの違いに似ており、特別の場合を除いて問題にはなるまい。
 新開発のバイ・ラジアルホーンは、計測データが示すように、水平方向はもとより、スピーカーシステム共通の問題点である垂直方向の指向性パターンが優れているようで、システムの前で上下方向に耳を移動させてチェックしても、システムとしての帯域バランスがクリチカルに変わらず、ホーン開口部の下側あたりにブロードな最適聴取ゾーンがある様子だ。したがって、この最適ゾーンと耳の高さが同じになるように、実際の使用にあたっては、スピーカーとリスナーの相対的な位置関係を整える必要があるだろう。このあたりは、3ウェイ構成程度のやや大型のブックシェルフ型などで、縦方向にユニットが一直線上に配置されている場合でも、上下方向の指向性パターンが乱れがちで、最適聴取位置がスコーカーとウーファーの中間あたりの予想外に低い位置にまとまる例が多い。それに比べて4430/4435では、バイ・ラジアルホーンの特長をフルにいかして、ユニット配置とネットワークを設定した、いかにもモニターシステムらしい特性の見事さといってよいだろう。
 4435の音は、基本的には、4345に始まるスムーズで細やかな傾向があらわれだしたサウンドとは明らかに異なり、シャーブで解像力が高く、適度にリアリティがある輝かしいスタジオモニターの新しいサウンドが特長である。4435をコンシュマー用として考えても、この特長が魅力につながるだろうし、充分にコントローラブルな音である点も、使いこなしの上でメリットになるだろう。また、一般家庭用としては、ローボーイ型のプロポーションもメリットのひとつといえるだろう。

JBL 4344

井上卓也

ステレオサウンド 62号(1982年3月発行)
「JBLスタジオモニター研究 PART2」より

 4344は、基本的にはワイドレンジ型のシステムであるが、各ユニットは、振動板材料の違いからくる質感的な違和感を感じさせずにスムースにつながっている。極端なワイドレンジ型というよりは、あくまでナチュラルな帯域、バランスが身上だ。以前の4ウェイシステムのシャープで鋭角的な解像力を特長とする明るさから、一段とこまやかで音楽のディテールを素直に聴かせる、フレキシブルな表現力をもつシステムに成長している。
 低域に関してこの4344は、このところ省エネルギー設計の打撃から立直りはじめた中級以上のプリメインアンプでも、比較的簡単にドライブでき、優れた低域再生能力を備えているといえるだろう。4343が登場した時点では、当時のアンプの低域ドライブ能力不足もあって、少なくとも200W+200Wクラス以上のパワーアンプを使わないと、低域のコントロールができなかった。その頃から比べると、4344の低域再生能力は隔世の感がある。
 アルニコ系磁石独特の軽くソリッドに引締まった低域の特長と、フェライト系磁石の豊かで低域から中低域にかけてスムースなエンベロープを聴かせる特長をあわせもつ低域が、この4344の開発の重要テーマだったと聞くが、ウーファーの改良と、エンクロージュアのチューニング技術の進歩で、実際にこのシステムを聴いた結果からも、この目的はほぼ達成されていると判断できる。
 4343は4ウェイ構成でありながら、予想より中低域の豊かさが少なく、ゴリッと重い低域と輝かしい中高域がバランスを保つ、個性的なバランスのスピーカーであった。これと比較すると、SFG磁気回路を深用した4343Bでは、解像力では4343に一歩譲るとしても、低域から中低域にかけての豊かでバランスのよいファンダメンタルトーンが新しい魅力となり、システムとしてのトータルなバランスは格段に向上したことが印象に新しい。4344では、新しいミッドバスユニット2122Hの受持帯域の高域側の特性と音質改善の効果と、エンクロージュアのチューニングの方向性の違いも相乗的に働いて、低域から中低域にかけてのリッチでクォリティの高い音のまとまりは、JBLの4ウェイシステムとしてトップランクのものだ。
 中高域から高域は、主にユニット関係の改善と、ネットワークのバックアップで、やや金属的な響きに偏ったダイレクトな表現から、音の粒子が一段と細かく滑らかな光沢をもつ、しなやかでスムースなタイプに発展している。
 したがって、4343をエネルギッシュで粗削りだが若々しい、爽やかでダイナミックな魅力とすれば、この4344は、それが熟成されて、まろやかな味わいがある一段と完成度の高い円熟した魅力を備えたということができる。それだけの深みがあるといえるだろう。
 全体の音の粒子が細かく滑らかなだけに、音場感的なプレゼンスは素直な遠近感を聴かせる。いわゆる「前に音が出る」JBLから、「奥行きのある」JBLへと、一段とリファインされたといえよう。

デンオン PMA-950

デンオンのプリメインアンプPMA950の広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

PMA950

BOSE 901IV

BOSEのスピーカーシステム901IVの広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

BOSE

ティアック X-1000R

ティアックのオープンリールデッキX1000Rの広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

TEAC

オーム AC-200, LB-300, ST-580, CQ-2, CA-70, SL-15, JT-50, PRO-10, OHC-002

オームのアナログプレーヤー関連アクセサリーAC200、LB300、ST580、CQ2、CA70、SL15、JT50、PRO10、テープデッキ関連アクセサリーOHC002の広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

AC200

オルトフォン SPU-GOLD GE

オルトフォンのカートリッジSPU-GOLD GEの広告(輸入元:ハーマンインターナショナル)
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

SPU

ヤマハ NS-600

ヤマハのスピーカーシステムNS600の広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

NS600

アントレー EC-1, EC-10, EC-15, EC-20, EC-30

アントレーのカートリッジEC1、EC10、EC15、EC20、EC30の広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

entre

トリオ LS-1000

トリオのスピーカーシステムLS1000の広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

LS1000

マイクロ SX-777, BL-101, BL-111

マイクロのターンテーブルSX777、BL101、BL111の広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

micro

ラックス L-510, L-530, L-550

ラックスのプリメインアンプL510、L530、L550の広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

LUX

クリプシュ heresy HD

クリプシュのスピーカーシステムheresy HDの広告(輸入元:ヒビノ電気音響)
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

HeresyHD

マッキントッシュ C29, MC2255

マッキントッシュのコントロールアンプC29、パワーアンプMC2255の広告(輸入元:バエス)
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

mcintosh

JBL 4345

JBLのスピーカーシステム4345の広告(輸入元:山水電気)
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

4345

オンキョー Integra P-306R, Integra M-506R

オンキョーのコントロールアンプIntegra P306R、パワーアンプIntegra M506Rの広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

onkyo

シュアー V15 TypeIV, V15 TypeIII-HE, V15LT, M97HE-AH, M97LT, M95HE, M75HE Type2, MV30HE

シュアーのカートリッジV15 TypeIV、V15 TypeIII-HE、V15LT、M97HE-AH、M97LT、M95HE、M75HE Type2、MV30HEの広告(輸入元:バルコム)
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

SHURE

コス KSP

コスのヘッドフォンKSPの広告(輸入元:山水電気)
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

KOSS

ビクター QL-A75

ビクターのアナログプレーヤーQL-A75の広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

QL-A75

オーレックス SB-Λ70C

オーレックスのプリメインアンプSB-Λ70Cの広告
(モダン・ジャズ読本 ’83掲載)

Aurex

デンオン DP-52F

デンオンのアナログプレーヤーDP52Fの広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

DP52F

オンキョー Scepter 300

オンキョーのスピーカーシステムScepter 300の広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

Scepter300

オルソップ・スリー A-300, A-310, A-320

オルソップ・スリーのカセットデッキアクセサリーA300、A310、A320の広告(輸入元:東志)
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

Allsop

アキュフェーズ E-301

アキュフェーズのプリメインアンプE301の広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

E301

パイオニア PL-50LII

パイオニアのアナログプレーヤーPL50LIIの広告
(モダン・ジャズ読本 ’82掲載)

PL50