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オットー SX-551

瀬川冬樹

ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より

 同じような構造と価格で、DS28BやNS−L325、それにスキャンダイナのA403など強敵が並んで、発売当初ほど目立つ存在ではなくなってしまったのは気の毒だが、クルトミューラー製のコーンによる艶のあるバランスの良い音質は、いまでも十分に評価されるべきスピーカーといってよいと思う。

オットー SX-551

菅野沖彦

ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より

 オットーのシリーズ中、もっともバランスのよい、そして、広く他製品と比較しても高く評価出来るシステムが、このSX551である。重厚なクォリティでいて音が暗くならず、十分明晰な分解能と朗々としたソノリティを響かせる。25cmcarファーをベースにした3ウェイ・3スピーカーで、高域はソフトドーム。

オットー SX-551

瀬川冬樹

ステレオサウンド 36号(1975年9月発行)
特集・「スピーカーシステムのすべて(上)最新40機種のテスト」より

 注目すべき製品が現われた。失礼ながらオットーといえば、スピーカーの方ではまず三流以下、という印象が否めなかったが、今回のこのシリーズは、海外のスピーカーとならべて比較しても聴き劣りしない立派な作品だ。国産品の水準がここまで上ったのかと、感無量である。決してほめすぎではないだろう。第一に帯域バランスが非常によい。中域がややおさえかげんで、やかましさや圧迫感のない、力強さよりも細身で繊細な美しさを聴かせるタイプで、その意味ではヨーロッパ系の音に似ている。SX661よりは中域が張っているが、たとえばダイヤトーンの28Bとくらべるとずいぶん中域をおさえているなと思う。したがって圧迫感のない、軽やかな美しい音質に仕上がっている。パワーを上げてゆくと中~高域にややこなれない硬質の音が軽微ながら聴きとれ、そこが今後の改良のポイントになりそうだが、中程度以下の音量では品位の高い、質感の良い、聴き惚れさせるスピーカーである。音の品位に重点を置いてアンプやカートリッジを選ぶべきだ。