Tag Archives: SC306

デンオン SC-306, SC-307

デンオンのスピーカーシステムSC306、SC307の広告
(スイングジャーナル 1980年7月号掲載)

SC307

デンオン SC-306

菅野沖彦

ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より

 デンオンSC306は3ウェイ・4ユニット構成のブックシェルフの本格派。ウーファーの口径は30cmで、4kHz以上を受け持つトゥイーターが2つ使われ歪とリニアリティの改善を計っている。全帯域にわたって音の質のコントロールがよく整い、癖のない自然な音色再現が得られる。小入力から大入力への直線性も優れ、音量の変化にともなう音色変化も少ない。

デンオン SC-306

井上卓也

コンポーネントステレオの世界──1980(ステレオサウンド別冊 1979年12月21日発行)
「’80特選コンポーネント・ショーウインドー」より

端正にまとまった音をもつSC106をベースにフレッシュアップした新製品。コーン型3ウェイの使用ユニットはデンマークのピアレス製で定評が高く、聴かせどころを捕えたシステムアップで表現力は新鮮で豊か。

デンオン SC-306

井上卓也

ステレオサウンド 53号(1979年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より

 穏やかな表情と、これにマッチしたデザインが巧みなバランスを保った優れたスピーカーシステムSC106を基本に一段とパーサタイルな現代的サウンドにリフレッシュした新製品である。
 使用ユニットは、全てデンマークのピアレス社製で、ウーファー口径がSC106同様に、SCシリーズでは例外的な30cm型であるのが特長。スコーカーは、一見してピアレスユニットとわかる10cmコーン型。トゥイーターは、5cmコーン型のパラレル駆動である。バッフル板への取付方法は、高音と低音用が独自のアルミダイキャストプレートとリングでフレーム全体をバッフル板にサンドイッチ状に締付ける新マウント法を採用し、左右対称型のユニット配置採用で、音場感的、音像定位的なフィデリティが高い。
 音色は、 SC106に比べ、一段と明るく滑らかで、細やかな音である。各ユニットのつながりもスムーズで調和感があり、とくにボーカルの発声や発音のナチュラルさに、海外製ユニット採用のメリットが如実に感じられる。