Monthly Archives: 5月 1970 - Page 2

サンスイ SR-1050, SR-2050

サンスイのアナログプレーヤーSR1050、SR2050の広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

SR2050

東芝 KT-43D, KT-84, PT-850SA

東芝のカセットデッキKT43D、8トラックデッキKT84、オープンリールデッキPT850SAの広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Toshiba

ヤマハ JA-0506

ヤマハのトゥイーターJA0506の広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

JA0506

ビクター BLA-405, MCP-105, MCM-105, MTR-10M

ビクターのスピーカーシステムBLA405、コントロールアンプMCP105、パワーアンプMCM105、オープンリールデッキMTR10Mの広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Victor

テクニクス SU-50A (Technics 50A)

テクニクスのプリメインアンプSU50A(旧型番:SU2010)の広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

SU50A

サンスイ SD-7000

サンスイのオープンリールデッキSD7000の広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

SD7000

Lo-D HS-1400W

Lo-DのスピーカーシステムHS1400Wの広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Lo-D

ナガオカ NR-1, NM-11, NM-22, NM-22E, NM-33

ナガオカのカートリッジNR1、NM11、NM22、NM22E、NM33の広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Nagaoka

パイオニア SA-70

岩崎千明

スイングジャーナル 6月号(1970年5月発行)
「SJ選定 ベスト・バイ・ステレオ」より

 ステレオ・ハイファイの隆盛と共に生長し、その急上昇カーブはしばしば経済誌や週刊誌にとり上げられるところとなり、専門メーカーの中でもひときわ頭角を現わした第一級メーカー、それが「パイオニア」だ。
 スピーカー・メーカーとしてスタートを切っただけにスピーカーには傑作、逸品が陸続としていて不思議はない。そしてこれらスピーカーに並んで市場においてもっとも好評なのがPLシリーズのレコード・プレイヤーである。PL41を始めとして文字通りベストセラー製品が続いて、スピーカーだけでなくあらゆるセクションに優秀な技術を誇り得る体制がステレオ専門メーカー、パイオニアに築かれつつあったのである。
 その時点、正確にいうと2年前に新シリーズがSA70をきっかけに発表されたのがあった。
 パイオニアのアンプは、それまでにもなかったわけではない。いやそれどころか、対米輸出を始め多くの製品がスピーカー同様世界にバラまかれていた。しかし国内市場では、レシーバーと呼ばれるチューナーつきアンプにのみ重点が置かれ、マニア・ライクなプリ・メイン・アンプは、常に他社の独歩を横目でにらんでいたとしかいいようのないものだった。
 マニアの層が厚くなり、若い層がプリ・メイン・アンプに手を出すようになった2年前、やっと売る気になったのであろうか。商品企画としても十分納得できる製品が待望の中で発表されたのであった。それがSA70でありSA90だ。
 SAという呼称はステレオ・アンプのイニシャルからであろうが、パイオニアの従来のSAアンプにくらべて、SA90、70、50の新製品ははっきりと区別される。それはまず、トランジスタ化されたプリ・メイン・アンプであり、さらにつっこんでいうと量産性を十分に考慮されている製品である。それまでのSAアンプは真空管による構成であった。トランジスタ化されたのはレシーバーのみであった。逆にいうとレシーバーにおいて研究し尽された技術の蓄積が新シリーズのアンプの土台となっている。それは、単なる技術だけでなく、実際のパーツ、プリント板の各部においてもハッキリと認められる点である。例えばトーン・コントロール・セクションのプリント板はすでに量産され全世界に送り込まれているレシーバーの一機種と全然変らないもので新型アンプに「流用」されているという具合である。このパワー・セクションはあのレシーバーと共通部分、という組合せによって、パーツのクリアランスは少数生産の時よりはるかに押えることができ、ひいては製品の質の均一性、信頼性を高めることになっている。さらに重要なこと、特に需要者にとって重要なことはこの量産性が製品のコストを引下げる点である。
 新型アンプは同じ級の他社製品とくらべると、明らかに割安だ。同じ価格ならパワーが大きいとか、アクセサリーが豊富な点だ。
 SA70のムービング・コイル型カートリッジ用ヘッドアンプはこの価格の他社製品には見られない。
 そして安いからといってその再生音は少しも濁りがなく、素直なトーンクォリティは多くの専門家も認める所である。大出力に支えられた低音の量感、歪の少なさに基づく中音から高音にかけての品の良いスッキリとしたソフト・タッチ。
 トランジスタ化されて一段とパワーを望まれるとき、パイオニアのアンプの魅力はまだまだ尽きることはないがコスト的に見てベストバイにはSA70が強いだろう。爆発的というわけにはいかない。しかし、本当のベストセラーというものはこのように長く、じっくりと売れる製品をいうのである。

タンノイ IIILZ, Autograph, GRF

タンノイのスピーカーシステムIIILZ、Autograph、GRFの広告(輸入元:シュリロ貿易)
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Tannoy

Lo-D HS-500

菅野沖彦

スイングジャーナル 6月号(1970年5月発行)
「SJ選定 ベスト・バイ・ステレオ」より

 もう1年前くらいの話だが、内外スピーカーを何種頼も集めて比較試聴をしたことがあった。その時、テストに使ったレイ・ブラウンのベースが一際鮮やかに、張りと豊かさをもって鳴ったシステムがあった。音程が明瞭で、ベースのもつサブ・ハーモニックスも十分再生し豊麗なレイ・ブラウンのサウンドが決して鈍重にならない。一体どのスピーカー・システムが、こんな魅力的な低音域特性をもっているのかとたどってみると、これが、日立のHS500であった。
 HS500から出た低音は、実に自然で生命感溢れるものだったのである。しかも、このシステムに使われているウーハーL200は20cm口径で、決して大口径ウーハーではないし、箱の容積もそんなに大きいものではない。一定容積の箱に入れる場合は口径の大きいものより小さいもののほうが低域の再生は周波数特性上有利ではあるが、実際には口径の小さなウーハーからは十分に量感、音圧感のある低音を得ることは難しいのである。それにも関わらず、このシステムは、20cmウーハーの常識を破った低音の魅力を聞かせてくれる。ここで、このウーハーについてちょっとふれておくことにしよう。低音域用ユニットL200は、先に述べたように口径は20cm、半頂角の小さい浅いコーンに、ギャザード・エッジという日立独特のエッジを採用している。たくさんのヒダをもった、ちょうど、チョコレート(板チョコではなく、丸いチョコレート・キャンディという奴?)の受皿に使われているヒダの入った紙のような具合に加工され、これが実に巧妙に円周に張りつけられ、コーンのピストン・モーションを全く自由にしている。コーン紙はかなり剛性の高いがっしりしたもので、不規則なたわみやしなりが出にくい。つまり、コーンの分割振動を極力防いでいるらしい。しかし、このウーハーの受け持つ帯域は3kHzまでとかなり高いので、高域のモーションには問題がありそうな気もする。
 そのために、最近3ウェイの新製品がでたが、私としては、このHS500により大きな魅力を感じる。話が横道へそれたが、この独特のウーハーは、日立の高い技術水準と、よくオーガナイズされた音響の基礎研究から生れたもので、一朝一夕には出来るものではない。設計から仕上加工に至るまで、明確なポリシーと綿密さのうかがわれる抜群のユニットである。
 このウーハーに配する高域ユニットはホーン型のトゥイーターで、これまたピストン・モーションの理想を追求した大変ロジカルな設計理論に基いたもの。14mm径のマイラー・ドームにアルミの削り出しのホーン、独特なハの字型ディフューザーでアッセンブルされた高級トゥイーターである。これと先のウーハーとを3kHzでクロスさせて2ウェイ構成をとり、エンクロージュア一にはダンプドバスレス型のブックシェルフタイプを採用している。バスレフのダクトはパイプ型で、グラス・ウールによってダンプされている。材質、加工共に高度なエンクロージュアーで、あの低音のすばらしさはもちろんこのエレクロージュア一によって生かされているわけだ。
 このスピーカー・システムについて、あえて難点をあげれば、音があまりにも素直でおとなしいことだろう。この辺がいつも云うオーディオの問題点であって、日立の卓抜な技術水準がいかにソフトウェア一に結びつき、理論的に優れたものが、どう美学と結びついてくるかが楽しみである。
 ジャズファンでもソフト派、知性派にはぴったりの最高級システムとして推薦したい。

トリオ KA-2600, KT-3000, KR-77, MA-5100, MX-1000

トリオのプリメインアンプKA2600、チューナーKT3000、レシーバーKR77、パワーアンプMA5100、MX1000の広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Trio1

トリオ KL-5060, KA-4000, KT-5000, PC-250, TT-5066

トリオのスピーカーシステムKL5060、プリメインアンプKA4000、チューナーKT5000、アナログプレーヤーPC250、オープンリールデッキTT5066の広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Trio

オンキョー MULTIAC 60

オンキョーのシステムコンポーネントMULTIAC 60の広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Multiac60

オンキョー Integra 624

オンキョーのパワーアンプIntegra624の広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Integra624

アカイ X-2000SD

アカイの総合デッキX2000SDの広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Akai3

ビクター MTR-10M

菅野沖彦

スイングジャーナル 6月号(1970年5月発行)
「SJ選定新製品試聴記」より

 ビクターが4チャンネルの再生システムの商品化を発表したのは、去年1969年の6月であった。関係者を招いての公開であったが、その時の試作機が、このMTR10Mの原形であった。その月末に私はたまたまアメリカのAR社を訪ねて同社も4チャンネル・ソースを実験しているのを知り、〝日本では既に商品化しているぜ!〟と大見得をきってみせたものだ。
 日本ビクターのその後の4チャンネルにかけた情熱は大したもので、ついに、一連の4チャンネル・ソースのプレイバック・システムの商品化が実現したことは大変喜ばしい。今回発売された一連のシステムは、中心となるテープデッキMTR10Mをはじめとし、従来よリMCSSという名称で商品化された一連のシステム・コンポーネントがそっくり活用される。試聴に使ったのはプリ・アンプMCP105が2台、パワー・アンプMCM105が2台、それをSJ試聴室に常設のアルテックA7とパイオニアのLE38を2台づつ使い前面4台のスピーカー・パターンで聴いた。4チャンネル・ソースの再生パターンは、このような前面4台に対し、前後2台づつ、前3後1などが考えられ、いずれの方式にもそれぞれよさがあっておもしろい。前面音源に馴れている私たちにもっとも新鮮な効果をもたらすのは2+2システムであるが、前面4台の再生音も従来の2チャンネル・ステレオとは格段に充実した再生音が得られる。その効果については他に譲るとして、このテープ・デッキMTR10Mは従来から同社のベスト・バイ製品として堅実なパーフォーマンスをもつTD694のメカニズムを土台に開発した4トラック2チャンネル、4チャンネルに兼用のもので、録音は1−3、2−4トラック使用の従来の4トラ2チャンネル・システム、再生が、1234トラック全部を片道で使う4チャンネルと13、24の2チャンネルが切換えられる。また、4チャンネル再生にはバス・トレプルのトーン・コントロールがついていて、このデッキのライン・アウトをそのままパワー・アンプに接続して再生する場合にもある程度までコントロールできるという配慮もあって、4チャンネル・ソースの普及までの過渡期的使用に対する考慮に好感がもてる。メカニズムはワン・モーター式のオーソドックスな製品。基本性能はよくおさえられていてワウ・フラなどのメカ特性は実用上まったく問題にならない。内蔵プリ・アンプは大変優秀で、歪の少い広いDレンジをもったS/Nのよいものだ。かなりシビアなソースも無難に通り、再生音は厚味のある充実したサウンドであった。同軸二連のレベル・コントロールとトーン・コントロールはやや扱い難いが、このスペースに4チャンネル再生の機能を盛り込んだ以上、仕方ないと思う。むしろ、このまとめの努力を評価すべきであろう。今回は製品が間に合わなかったが、4チャンネル再生のコントローラーMSC105という実に便利で楽しいコントロール・ユニットが商品化されることになっており、これを使うと4チャンネル再生のあらゆるパターンもスイッチ1つで切換可能、各チャンネルのレベル・コントロールも容易にできる。本当はここで是非紹介したかったところだ。4チャンネルには、2チャンネルとちがって各チャンネルのスピーカー・レベルを合せることが難しい。とりあえず、異種の能率のちがうスピーカーを混用する場合などは、テープの開始にある1kHzの信号並びにナレーションで各スピーカーからの音ラウドネスが同じになるように合せる作業をしなければならない。
 いずれにしても、これからの4チャンネル・ソース・システムの普及につれて各社から意欲的な製品が発売されるであろうが、その皮切りに登場したMTR10Mの功績は大きい。しかも充分な基本性能をもった安定した姿で商品化されたことは高く評価されてしかるべきである。MTR10Mにより再生された前面4台のスピーカーからでたジャズ・サウンドの圧倒的迫力は、ジョージ大塚トリオ+村岡建、猪俣猛クヮルテットなどの面々と相対して聞くパンチとガッツに満ちたサウンドであった。余分なスピーカーやアンプをもっているマニアにとって、このデッキさえあれば今すぐにでも4チャンネル・ソースの魅力を味わうことができるわけで、現在のところこのシステムの唯一の商品であるだけに人気が集中しそうである。

ソニー TC-6360, TC-6260, SLH

ソニーのオープンリールデッキTC6360、TC6260、オープンリールテープSLHの広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

TC6360

アカイ SW-125, AA-6000, X-200D

アカイのスピーカーシステムSW125、プリメインアンプAA6000、オープンリールデッキX200Dの広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Akai1

CEC BD-616, STP-95, STP-69, BD-202

CECのアナログプレーヤーBD616、STP95、STP69、ターンテーブルBD202の広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

CEC