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デンオン VS-220

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 音の品位が悪く、中音の下のほうに不自然な鳴きがあるし、高音域も制動不足のようなトランジェントの悪さが感じられる。音の印象は派手だが、ジャズを聴くと平板で、奥行き厚みがなくて物足りない。ポピュラー・ヴォーカルのかなり音づくりのきいたソースやムードものでは華やかさがプラスとなって効果的な響きがするが、価格的にも、もう一息オーソドックスな品位の高い音を要求したくなる。

ダイヤトーン DS-33B

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 まず、水準以上のシステムだと思う。しかし、最高水準という点からものをいえば、質がやや安っぽく、高域のざらつきが気になる。低域のダンピングも充分とはいいにくい。ベルリン・フィルの重厚なソノリティは生きてこなかった。ジャズでは高域がとげとげしく、シンバルの厚味や、豊かさが不足し、中域の迫力も今一歩という感じだった。全体によくまとまっているだけに、質的な点で不満が残るシステムだ。豊かさ、柔らかさ、重厚味がほしい。

サンスイ SP-1001

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 中低域に適度な脹らみをもたせた充実した音は、誰の耳にも快感として感じられるだろう。バランスづくりが大変効果的である。カラヤン、ベルリン・フィルの音がやや、甘味が加わるが、分厚いソノリティがよく再現された。シンバルのスティックによる打音、ブラッシングによるハーモニックも実にリアルで、高域の質がよい。欲をいうと、中低域にもっとソリッドでしまりのある品位の高い音がほしいところだが、総じてすばらしいまとまり。

コーラル BX-610

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 ベルリン・フィルの音が他のオーケストラのように品位のない音になった。全域にわたって制動がきかず、歯切れの悪い、また、高低域のバランスも悪い再生音である。音像がよく立たず、軽く平板な音となり、厚みや深さの再現がまったくなく不十分である。シュワルツコップやアンナ・モッフォのヴォーカルもキャラキャラと上が響くだけで、声の丸味や陰影が不思議にどこかへ消えてなくなる。価格バランスの点でも大きな不満が残る。

フォスター FCS-250

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 このスピーカーは、スケールが小さく、迫力を要求されるプログラム・ソースでは多少物足りなさが感じられる。しかし、音質は柔らかく、しかも腰があって好ましいし、全帯域にわたってのバランスも大変素直で抵抗感がない。ブックシェルフ・タイプとしてはもっとも標準的な音という印象を受けた。これで、切れ込みが今一歩鋭く、締まりが利いてマッシヴな音となればいうことなし。小じんまりとした美しさとまとまりをとるべきだろう。

デンオン VS-120

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 音のキメが荒いが、よくこなしたシステムといえる。つまり、高域が派手な音色のために全体にややどぎつい印象を受けるが、まとまりとしては悪くない。オーケストラのスケール感は十分ではないが、多彩な音の綾がよく出るほうだ。ポピュラーものには小じんまりまとまりで、効果的な音が聴ける。ジャズでは、要求をシビアーにすると、さすがに無理といった感じで、再生音の品位、スケールに不満がでてくる。

テレフンケン TX-60

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 明るく抜けて、のびのびとした音、それでいて、こくのある重厚味もあり、興味深いシステムだ。決してクオリティの高い音ではないが、切れ込みのよい明解な音がする。音楽的な音といってよい。Fレンジは決して広い方ではなさそうで、再生音場のスケールも小さい。ジャズにはそうした物理特性面での貧困が目立ち、迫力に欠けたが、やはり、まとまりのよさで聴かされてしまう。小憎らしいほどに巧みな、音まとめの妙だ。

サンスイ SP-50

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 オーケストラのスケールの再現は物足りないが、よくまとまったスピーカーである。いわば箱庭的まとまりとでもいうのだろう。全域にわたって、バランスのよい再現が得られる。中低域のしまりがなく、軽い鳴きをともなった音だが、これが全体の効果的な音づくりに利いているのかもしれない。高域にやや甘さがあるが、ムード音楽の艶っぽい弦楽器のユニゾンなどではかえって効果的。よくまとめられたシステムだと思う。

サンスイ SP-100

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 ベルリン・フィルの響きは中音域がよく、前へ出ず、低音ののびとしまりも物足りなかった。全体のバランスはとれているのだが、質的に充実感が足りない。よくいえば柔らかく、甘い、快い音だが、悪くいえば、にごってもごもごした不明瞭鈍重な音といえる。したがって、ジャズにも、抜けた明るさと積極的に前へ出るパンチがなく食い足りないもどかしさがでる。解像力のなさが一番の問題点として残るだろう。

フォスター FCS-200

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 高域の制動不足と暴れが感じられ、高弦がちりついて耳障りだった。そのために全体のバランスがやせ気味になり量感に欠けている。オーケストラの豊かな迫力が小さくまとまってしまって雰囲気が十分出てこない。シンバルの響きもシンシンと細い棒をたたいているようで不自然。音づくりの派手なソースを軽く聴き流す程度にはともかく、がっしり対峙して機器込むシステムにはなり得ない。

ラックス 25C43

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 力感はないが、量感はある音で、豊かである。オーケストラのスケール感がよく再現され全域にわたって明解なディフィニションが得られている。強い個性やアトラクティヴな魅力がないのが特長でもあり、弱さでもある音で、技術的にはよく検討されまとめられたといった感じがする。ジャズではガッツに物足りなさがあり、説得力の弱いのは先述した個性のなさによる。この個性と、まともな技術的精度の兼ね合いは、スピーカーの悩みの種。

ブラインド試聴者の立場から

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 50機種のスピーカー・システムをブラインドで聴いてチェックするという、無茶苦茶な難行苦行をやらされた。なんとも物凄いテストで、どこから手をつけていいかといった状態が何度もあった。単独でのクオリティ・チェックと、相互の比較試聴を限られた時間内でおこなうのだから楽ではない。比較試聴などでは、隣合わせの10種類ぐらいが限度ではないかと思う。1・2・3と比較していって20ぐらいになれば1、2はごちゃごちゃになってしまう。
 そこで、元へもどっていると、今度は先を忘れてしまうという、ていたらくであった。そこで何日かのデーターをそろえて総合して判定したわけだが、とにかく疲労困憊の仕事だった。それにしても、いろんな音のスピーカーがあるもので、興味深くあきれたことだった。

■試聴テストのポイント
 これほど多くのスピーカー・システムを瞬時切換して聴く場合には、条件として実に困難な問題が起ってくる。つまり、すべてのスピーカーを同条件化で鳴らし、しかも、同条件の聴き方をすることの難しさは、テストにとって大切な問題なので初めにこれについて私の考えを述べておくことにする。
 スピーカーが設置場所によって大きくその再生音にちがいが出ることは周知のことだ。そして50機種を一つの室内の同じ場所に置くことは神さまでも無理だ。そこで、私の場合、配置を三回変更した状態で聴いて総合して判定したが、なおかつ、部屋とその場所による音質傾向を私自身の頭の中で適宜補整して聴いたつもりだ。次に能率の差だが、これはその都度ボリュームをコントロールして感覚的にはそろえて聴いた。また、極度によく聴こえたり、その逆に悪く聴えたものについては特に時間をかけて数多くの比較確認をおこなった。プログラム・ソースは試聴に際して用意されたものと私自身の愛聴盤を併用した。
 さて、このような配慮をしても、それはもとより、ほんのわずかなコントロールにすぎず、問題の解決にはほとんど役立たないだろう。この試聴テスト・リポートは、あくまで、この条件下におけるものとして受取っていただかないと問題が残ると思う。
 だが、こうした条件下で試聴した時に、いくつかの着眼点ならぬ着耳点があるが、それについてここに書いておくので、採点表、ならびに各スピーカー・システムについてのメモと照合して判断していただきたい。
 第一のポイントはバランスである。これは単に周波数特性の問題ではないが結果的には再生周波数の凹凸、分布の平均性ということで、プログラム・ソースの音楽的情報がスピーカーからいかなる感覚的エネルギー・バランスで再生されるかということである。私にはあらゆる音響器材の諸特性の中で、このバランスを第一に考える。それだけに置き場所のちがいの条件は厳しかった。派ランスは音色と連なると思う。
 第二にクオリティ。音質である。これは、周波数特性のパターンなどで左右されない本質的な性格、いわば、金物が鳴るか、木が鳴るかという類のものだ。振動系の質量、コンプライアンス、材質、磁気回路、箱の性質など多くのファクターによって出来上るクオリティなのだろうが、これはスピーカーの特性になかなか現われない大事な要素だと思っている。勿論、測定に現われる諸歪みによっても大きく影響を受けるものだろうが、この辺のところは専門家に聴いても明確ではない。興味の的である。
 第三が左右のペアで聴いた時のプレゼンス。スピーカーとしては指向特性による影響の最も大きいファクターである。これも、位置関係が鋭く関係するので、あまり今回の試聴では重点をおかなかった。
 音の分解能、抜け、ダンピングなどといった細かい特徴はすべて、これらのポイントに含まれると思う。今回テストの対象にできなかった重要な特徴として、音量に関するものがある。小音量と大音量の音量のちがい、入力特性などについての細かい聴感試聴は残念ながら能力的にも時間的にも余裕がなかった。勿論、ブックシェルフの性格上ある程度のパワーを入れるべきもののあることなどは充分考慮して試聴したつもりである。

アコースティックリサーチ AR-3a

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 このスピーカーは、まずバランスが申し分なく、次に音色が艶やかで滑らかだ。聴き馴れたレコードの感じな情報は全て再生され、余計な音は出てこないという印象で、端正なイメージである。オーケストラの迫力、ジャズのガッツがもう一つ物足りないが、室内楽やヴォーカルのキメの細かさ、柔らかさは大変品位が高く魅力的であった。やや抜けの悪いのが不満といえばいえなくもないが、暴れのない点では比類がない。

トリオ・ボザーク B-313

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 大変キャラクターの濃いスピーカーだ。重く厚い低域、引き締まった控え目な中音、高質の高音、それらが一つとなって再生する音はマッシヴで重厚な安定感がある。しかし、私の好みからすると、いかにも明るさと軽やかさが即し、デリカシーとニュアンスの再現に難がある。全体にダンプされ過ぎた感じで、特に中音域のふくよかさ、陰影といった点で不満があった。シェリー・マンのブラッシングのピアニッシモはどこかへ消えた。

アコースティックリサーチ AR-5

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 クオリティは引き締った音で品位は高いが、抜けが悪く低音の上のほうからかぶり気味でこもる。バランスはよくとれていて、プログラム・ソースのシェイプがくずれることはない。低い能率でもあるし、かなりハイ・パワーでドライヴすると抜けの悪さもカヴァーされてくる。また、高域のエネルギー不足感じられ、質が良いだけに残念な気がした。使用条件をととのえれば、まだまだ高い性能を発揮するようにも思える。

JBL Lancer 77

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 私にはもっともぴったりきたシステムで、今回の試聴器中では最右翼に置きたいもの。明るく、よく抜けながら、音質が安っぽくなく解像力も優れている。プレゼンスも豊かでオーケストラのかもし出す音響空間もよく再現された。バランスの点でも中域がやや強い感じはあるがよくまとまっている。しかし、ジャズの再生で、中音が平板な感じで深みが足りないのが不満として感じられた。ピアノの打音の立上がりもよく大変好ましい音であった。

アルテック Lido

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 全体のバランスはよくとれているが、ややハイ不足で、どこか位相歪みのような不自然な部分(中低域)があり、音がのびきらない。しかし、締まったソリッドな音色は印象的で、ピアノなどの衝撃音には腰の強い引きしまった再生音が得られた。こうした傾向はジャズの再生により好適で、オン・セットのリアルなベースの再現は大変鮮やか。音像のイメージも明解である。どちらかというと全体に平均した周波数分布をもつソースでアラがでる。

Lo-D HS-500

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 実にのびのびとして弾力性のあるベースの音。澄んでいて丸味がある。まず、それが印象に残った。中域から高域への連続性に音色的にうまくつながらないところがあって、高音域が、やや冷たい。全体にマッシヴでソリッドなハイ・クオリティをもっているだけに、中域にもう一つ充実感が欲しいと思う。その辺がスムースになれば極めて高度なシステムといえるだろう。それにしてもジョージ・デュビビエのベースの美しさが印象的だった。

JBL Lancer 44

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 大変力強い音質だが、少々気になる響きが中域につきまとう。また、ごく低いほうののびもやや、ふやけた感じで不満だった。しかし、中音域あたりのマッシヴなクオリティは強固な音のイメージをもち、非常に聴きごたえのある音である。オーケストラは迫力のある再現だが、やや、きめが荒く、室内楽ではそれがやや仇となる。ジャズではガッツのある再生音が効果的だが、やっぱり、のびと抜けの点ではもう一つ不満が残った。

タンノイ IIILZ MKII

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 大変ソリッドでしまった音である。軽やかさや繊細さという点で、室内楽のデリカシーをもったソースには欲をいう余地はあるが、このまとまりとクオリティの高さは立派である。かなり品位の高いスピーカーだと思う。オーケストラとジャズにもっとも安定した再生を聴かせ危なげない。欲をいうと高域の解像力というかデリカシーというか、そうしたキメの細かさが加わって欲しいとこで、そうなれば文句なしのシステムである。

アルテック BF419 Malaga

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 クオリティは大変高い音だと思う。締まっていて硬軟合わせもった緻密で腰のしっかりした音だ。しかし、高低域がのび切らず、レンジの狭さがなんとしても気になる。オーケストラの中でのオーボエなどのソロでは魅せられるほど素晴らしい音を聴かせてくれているのに、テュッティになるとバランスせずスケールがくずれる。ただし、ジャズにはマッシヴな中域がものをいって充実した再現が得られ迫力ある安定した再生音が得られた。驚異的な高能率。

パイオニア CS-10

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 中高域が、かぶり気味で、抜けが悪い印象だが、全体に質の緻密な再生音で、余計な音がうるさくなく、よくコントロールされた再生が得られる。低域は豊かであるが、これが中高域をマスクしているようにも感じられた。ベースのピツィカートはよくのび、丸味・弾力性に富み実感がある。これで中高域がよりマッシヴに、明澄になれば優れたシステムとなる。ピアノの中域の力と抜けが物足りなかった他は、よく制動されたシステムだと思う。

サンスイ SP-LE8T

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 解像力が大変よく、マッシヴで抜けのよい音はスケール感もある。ただし、高域ののびと繊細さにもう一つ不満があって、広い帯域のソースでは不満がでる。オーケストラの高域がまとまった響きとなって、浮き立たないし、高いハーモニックは十分に出きらない。パーカッシヴなソースには効果的で、ジャズには大変ぴったりしたキャラクターをもっていた。シンバルの打音もリアルだし、ガッツのある充実した中音域は力量感が豊かだ。

ADC 303A

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 低域が豊かに盛り上がり、量感はあるが、高域に冴えたのびがない。つまり、毛色の変った音色をもっている。どこか、ガサついた音で、さわやかさ、丸味、暖かさなどの快感が感じられない音で、どのレコードも味気のない再生音となるのが不思議であった。エコーとキャラコンでかなり個性的に仕上げられたポピュラー・レコードだけしか満足のゆくものではなかったという他はない。

ビクター BLA-E40

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 すっきりと端正なシェイプをもったバランスで、癖のない再生音が得られた。高音域の質がよくしなやかで柔らかい音色をもちながらよくのびている。中音域と低音域の間に抜けが感じられ、パンチの弱さとなっている。こうしたバランスはクラシックにはむしろ暴れのない再生音で美しいが、ジャズには弱さが出て迫力に欠ける嫌いがある。中音域の充実はジャズ再生の絶対の条件だといってもよいだろう。