デンオン VS-120

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 音のキメが荒いが、よくこなしたシステムといえる。つまり、高域が派手な音色のために全体にややどぎつい印象を受けるが、まとまりとしては悪くない。オーケストラのスケール感は十分ではないが、多彩な音の綾がよく出るほうだ。ポピュラーものには小じんまりまとまりで、効果的な音が聴ける。ジャズでは、要求をシビアーにすると、さすがに無理といった感じで、再生音の品位、スケールに不満がでてくる。

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