JBLのスピーカーシステムL150の広告(輸入元:山水電気)
(スイングジャーナル 1980年7月号掲載)
Category Archives: 海外ブランド - Page 32
JBL L150
アムクロン SL-1, SA-2
BOSE 901 SeriesIV
B&O Beocord 8000
コス HV/XLC
マッキントッシュ C27, MC2125
フィリップス RH541
スタントン 881S, 681EEE, 680EE
アルテック A7-X, Model 19, Mini 7
シュアー M97HE
3a A360, A650, TR800
タンノイ Super Red Monitor, SRM15X
エレクトロボイス Interface:DII
QUAD ESL, 44, 405
B&O Beogram4004
井上卓也
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
光学センサーによる電子制御フルオートプレーヤーの、世界最初の製品4002の改良モデル。リニアトラッキングアームにはMMC20EN付、ターンテーブルはベルトドライブ型、操作軽の変更の他に、リモートコントロールが可能になったことが、このモデルの特長。
トーレンス TD126MKIIIC
瀬川冬樹
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
「ハイクォリティ・プレーヤーシステムの実力診断」より
●音質/オリジナルアームつきと、アームなしと、両方の製品がある。まず、アーム自体の性能のよくわかっているAC3000MCとの組合せから試聴した(リン・ソンデックよりひとまわり大きいので、国産アームが無理なくとりつけられる点は便利)。総体に穏やかでウェルバランスといいたい安定感がある。ことにクラシックのオーケストラや弦合奏、そして今回の試聴盤の中でもなかなか本来の味わいの出にくいフォーレのVnソナタなどが、とても優雅に、音楽の流れの中にスッと溶け込んでゆけるような自然さで鳴る。反面、ポップス系では、同席していた編集の若いS君、M君らは、何となく物足りないと言う。その言い方もわからないではない。たとえばL07Dの誰にでもわかる音の鮮明な粒立ち、あるいはLP12の、ことさらに粒立ちを意識させないまでも明るく音離れのよい爽快感。そうした音と比較すると、いくぶん暗く沈みがちに聴こえる点に、好き嫌いが出そうだ。本来の音が穏やかなのに加えて、音量感がほんのわずか減ったような印象を与えるところがあるので、それが聴きようによってはマイナス要因になるかもしれない。ところでオリジナルアームのほうだが、同じカートリッジをつけかえたとき、総体に音のスケールや音量感までも小さくなったように聴きとれる。中域が張ってきて、相対的に音域がやや狭く、Dレンジもまた狭まったかに感じられる。専用のカートリッジはEMT製だが、オリジナルのXSD15をACと組み合わせた音にくらべてかなり貧相だ。
●デザイン・操作性/以前の製品にくらべてツマミ類が何となく安手な感触になっているのが残念だが、比較的小型にうまくまとめられて、大げさでない点がいい。横揺れしやすいので、床がしっかりしていないと、外部からの振動で針が飛びやすい。設置にはこの点多少の工夫が必要。
EMT 930st + 930-900
瀬川冬樹
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
「ハイクォリティ・プレーヤーシステムの実力診断」より
●音質/中音域から低音にかけて、ふっくらと豊かで、これほど低音の量感というものを確かに聴かせてくれた音は、今回これを除いてほかに一機種もなかった。しいていえばその低音はいくぶんしまり不足。その上で豊かに鳴るのだから、乱暴に聴けば中〜高音域がめり込んでしまったように聴こえかねないが、しかし明らかにそうでないことが、聴き続けるうちにはっきりしてくる。ことに優れているのが、例えばオーケストラのバランスと響きの良さ。まさにピラミッド型の、低音から高音にかけて安定に音が積み上げられた見事さ。そしてヴァイオリン。試聴に使ったフォーレのソナタの、まさにフォーレ的世界。あるいはクラヴサンの胴鳴りが弦の鋭い響きをやわらかく豊かにくるみ込んで鳴る美しさ。反面、ポップスのもっと鋭いタッチを要求する曲では、ときとしてL07Dのあの鮮鋭さにあこがれるが、しかし一見ソフトにくるみ込まれていて気づきにくいが、打音も意外にフレッシュだし、何よりもバスドラムの重低音の量感と、皮のたるんでブルンと空気の振動する感じの低音は、こんな鳴り方をするプレーヤーが他に思いつかない。なお、試聴には本機専用のインシュレーター930−900を使用したが、もし930stをインシュレーターなしで聴いておられるなら、だまされたと思って(決して安いとはいえない)この専用台を併用してごらんになるよう、おすすめする。というより、これなしでは930stの音の良さは全く生かされないと断言してもよい。内蔵アンプをパスするという今回の特殊な試聴だが、オリジナルの形のままでもこのことだけは言える。
●デザイン・操作性/スタジオプレーヤーとして徹底した設計であるため、一般愛好家が使うには違和感もあるかもしれないが、使ってみれば納得、という感じ。昨日今日でっち上げられた製品とは格が違う。
KEF Model 105 SeriesII
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
KEF105IIは、ユニークな形状のリニアフェイズ・スピーカーで、ステレオフォニックな定位感や拡がり、奥行きといった、レコード録音の特質を忠実に再現する。高域にやや小骨っぽさがあるのが時として気になるが、バランス、質感ともに現代第一級のシステムといえる。
セレッション Ditton 662
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
セレッション・ディットン662は、シリーズ中、最大・最高価格の製品で、33cm口径ウーファーをベースにした3ウェイ・3ユニット構成となっている。ドロンコーン(ABR)は、同社のお家芸ともいえるものである。ややシャープさに欠けるが、柔らかく豊かな響きは、より明るさを増し、立派なシステムになっている。
スペンドール BCIII
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
スペンドールBCIIIは、小味なBCIIのスケールアップ・モデルといえるものだが、30cm口径ウーファーをベースにした4ウェイシステムの再生音は、さすがにBCIIの、箱庭的よさもわるさも脱却している。しかし大型システムとしては、やはり力より端正な質感と深い情緒に特色がある。
ハーベス Monitor HL
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
ハーベス・モニターHLは、英国のシステムしらい品のよさと格調の高い音が光る。この種の英国システムは多いが、中でもこの2ウェイシステムは、最も精緻な音の解像力を聴かせるようだ。スケールの大きな大音量再生には向かないが、レコード音楽の醍醐味を満たすには十分な再現能力をもつ。
セレッション Ditton 25
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
セレッション・ディットン25は、トールボーイ・スタイルのフロアー型システムで、このクラスの外国製の中では、かなりの大型といえる。ドロンコーン付で、4ユニットによる3ウェイ構成だが、セレッションらしい肉付きのある音だ。ウーファーの品位が高く、フロアー型にありがちな音源の低さがないし各ユニットの配置も近い。
BOSE 901 SeriesIV
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
ボーズ901IVは、アメリカのボーズ社のユニークなシステム。IV型になって著しく改善された音が印象的だ。11・5cm口径のフルレンジスピーカーを9個、それも正面は1個だけで、8個は背面につけられているという独特のものだが、付属のアクティヴイコライザーをうまく使い、壁から少し離して置くと抜群の成果が得られる。
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