瀬川冬樹
世界のコントロールアンプとパワーアンプ(ステレオサウンド別冊・1978年春発行)
「最新型94機種のテストリポート」より
単体でのML2Lの音の説明が、すなわちLNP2Lと組み合せたときの音そのものなのだから、組み合わせての印象はそちらを参照して頂くことにして、ここではもう少し別のこまかなことを補足する。まずML2Lは、電源を入れてから動作の安定するまでに少なくとも30分。さらに音質の安定するまでには鳴らしはじめてから2時間以上が必要だ。また、あまりデッドに仕上げたリスニングルームや低域の調整に不備のあるスピーカーシステムとの組合せでは、かなりやせた感じの音に仕上りやすいので注意が要る。またLNP2Lは、ゲイン切換(パネル右端上のツマミ)が10または20のところが最も音のバランスが良いと私は思う。ゲインが高すぎるときは、メーター両わきのレベルコントロールで−10ないし−15程度まで絞っても、ゲイン切換はできるだけ20以上を保ちたい。単体のところでも書いたように、別売のバッファーアンプを追加すること。一旦電源を入れから、使わないときでも電源を切らない。
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