Monthly Archives: 4月 1972 - Page 2

トリオ KL-4050

トリオのスピーカーシステムKL4050の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

KL4050

JBL L71 Verona, L45 Flair, L55 Lancer, L200

JBLのスピーカーシステムL71 Verona、L45 Flair、L55 Lancer、L200の広告(輸入元:山水電気)
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

JBL

パイオニア CS-E350, CS-E600

パイオニアのパイオニアCS-E350、CS-E600の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

CS-E600

ソニー SLH

ソニーのオープンリールテープSLHの広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

SLH

ダイヤトーン DS-22B MKII, DS-34B MKII, DS-251, DS-301

ダイヤトーンのスピーカーシステムDS22B MKII、DS34B MKII、DS251、DS301の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

Diatone

ラックス LX77

ラックスのスピーカーシステムLX77の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

LX77

東芝 QM707

東芝のシステムコンポーネントQM707の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

Toshiba

パイオニア PLC-61

パイオニアのターンテーブルPLC61の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

PLC61

トリオ KX-700

トリオのカセットデッキKX700の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

KX700

サンスイ SP-2005

サンスイのスピーカーシステムSP2005の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

SP2005

オットー RD-4300

オットーのカセットデッキRD4300の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

OTTO

メモレックス MEMOREX

メモレックスのカセットテープMEMOREXの広告(輸入元:パイオニア)
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

memorex

ラスター GST-1

ラスターのトーンアームGST1の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

GST1

オンキョー Integra 725, Integra 732, Integra 733, Integra 931, Integra 433S

オンキョーのプリメインアンプIntegra 725、Integra 732、Integra 733、パワーアンプIntegra 931、チューナーIntegra 433Sの広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

Onkyo1

アルテック DIG

岩崎千明

スイングジャーナル 5月号(1972年4月発行)
「SJ選定 best buy stereo」より

 アルテックというと、一般にどうも業務用音響機器の専門メーカーのイメージが強い。Altec は Alt tecnic つまり「大音量の技術」というところからきたのだし、ウェスターン・ブランドのトーキー用システムを始めプロ用システムを専門に作ってきたキャリアが長いだけに当然といえよう。
 映画産業のもっとも隆盛を誇ってきた米国内において、トーキー以来ずっと映画関係と、電波を媒介とする放送が始まればそれに伴ない、さらにレコードとも密着して、ずっと発展し続けたのだから、まさに業務用音響メーカーとしての地位を確保し続けたのは間違いない事実である。
 しかし、アルテックがハイファイ初期から、家庭用音響機器をずっと手がけて、50年代から早くも市販商品を世に送ってきたことは、このプロフェショナル・メーカーとしての存在があまりにも偉大でありすぎたために十分知られていない。
 これはひとえには1947年、アルテックから独立したJ・B・ランシングが、アルテックの製品と酷似した家庭用高級音響製品の数々を、高級音楽ファンやマニア向けに専門的に発売し出したことも、アルテックの家庭用音響幾器の普及にブレーキをかけたといえよう。もっとも、このJBLの各製品の設計者であるJ・B・ランシングが、この頃のアルテックの多くの主要製品の設計に参画していたのだから酷似するのはあたりまえともいえよう。
 アルテックの家庭用機器が大きく飛躍したのは、オーディオ界がステレオに突入したころからであるが、その後は毎年飛躍的に向上して、少なくとも今日米国においては、アルテックはJBLと並び、ARやKLHなどの一クラス上のマニアに広く愛用されるポピュラーなメーカーであるといえよう。
 いや、ポピュラーな層に大いに売り込もうと前向きの姿勢で努力している「もっとも犠牲的なメーカー」であるといいたいのだ。
 ブックシェルフ型スピーカー「ディグ」がその端的な現れである。アルテックでも、「ディグ」以前にもこの種のシステムは数多く現れては、消えた。消えたのはおそらく、その製品が十分に商品としての価値を具えていなかったからに他ならない。商品としてもっとも大切な価格の点でプロフェッショナル・システムになれてきたアルテックが、市販商品としての企画に弱かったのだといえるのではないだろうか。
 つまり、音響機器においての「価格」はサウンドに対するペイであり、アルテックにすれば商品として以上に内容に金をかけすぎてきたのであろう。
 もうひとつの理由は、ARに代表されるスピーカー・システムのワイド・レンジ化が、アルテックの標模するサウンド・ポリシーに反するものであったことも見落せない。
 アルテックの音楽再生の大きな特長というか姿勢は、レンジの拡張よりも中声部の充実を中心として、音声帯域内でのウェル・バランスに対して特に意を払っていることだ。
「ディグ」の中味は、20センチの2ウェイ・スピーカー1本である。それもフェライト・マグネットを使っているためユニットは外観的に他社製品のようなスゴ味を感じさせるものではない。
 つまり、中味を知ると、多少オーディオに強いファンなら[ナァンダ」と気を落してしまいそうなメカニズムを土台としているシステムなのだ。
 しかし、この点こそがアルテックならではの技術なのである。
 音量のレベルが小さい所から大音量に到るまで、バランスを崩さずに中声部を充実させるため、この永年使いなれたユニットをもっとも効果的に鳴らしている。それが「ディグ」なのである。
「ディグ」というジャズ・ファンにおなじみなことばを製品につけたのは、広いファンを狙った製品だからなのだが、単に若いファンだけを対象にしたのではないのは、その温かみあるサウンドににじみ出る音楽性からも了解できよう。むろん、若いジャズ・ファンが納得する迫力に溢れた瑰麗なサウンドは、「ディグ」の最大の特長でもある。ブックシェルフとしてはやや大きめの箱は、この409Bユニットによる最大効果の低音を得るべく決められた寸法であり、ありきたりのブックシェルフとはかなり違った意味から設定されている。小さいながらもこのブックシェルフ・タイプのサウンドは、アルテックのオリジナル・システムA7と同質のものなのである。

サンスイ QS-1, QS-100

サンスイの4チャンネルデコーダーQS1、4チャンネルアダプターQS10、QS100の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

QS100

ビクター CCR-667

菅野沖彦

スイングジャーナル 5月号(1972年4月発行)
「SJ選定新製品試聴記」より

 CCR667は日本ビクターの発売した最も新しいカセット・デッキである。カセット・デッキというのは、カセット・テープを使ってステレオの録音再生ができるデッキ・タイプのテープレコーダーで、出力はラインで出るから、これをステレオ・アンプのライン入力回路に入れて使うように作られているもの。そして、一般に、カセット・レコーダーというと、それ自体にパワー・アンプとスピーカーを内蔵してしいて、他のアンプなどにつながなくても再生音がきけるものをいう。いいかえれば、カセット式のテープレコーダーの場合には、家の中に据置いて使うものがデッキ、どこへでも持って歩けるものが、カセット・レコーダーというように考えてよいだろう。また、今、はやりのコンポーネント・システムという概念でいけば、カセット・デッキはそれ自体では音が出ないし、高級なシステムにつないで使うように、設計されているから、これはカセット・コンポーネント、あるいは、コンポーネント・カセットと呼んでもよさそうである。いずれにしても、カセット・デッキはカセット式の高級機であって、ハイ・ファイ・マニアの音質的要求にも応えるものというのが条件である。カセットはそもそも開発の意図からして、簡便、小型、軽量という使いやすさを第一の目的としてきた。したがって、その範囲での音質向上は当然計られるにしても、本来の〝イージー・ハンドリング〟〝コンパクトネス〟といった特徴を犠牲にしてまでもハイ・ファイ再生を目指すようになろうとは想像出来なかったのである。それは、やや馬鹿げたことにも思えたし、第一、あんな細いテープで、しかもゆっくり廻して、そんな高性能が得られるわけもないと誰もが考えたにちがいないのである。しかし、そうした馬鹿げたことをも、馬鹿げたことと感じさせないのが技術の進歩というものらしく、最近のカセットの性能は、オープン・リールのテープ・デッキ並の大型化をも不満と感じさせないだけのものとなってしまったようである。
 このCCR667を使ってみても、そのカセット本来の特質を失った堂々たるデッキのスタイルが気にならないだけの性能をもっているのであった。これで、音質が悪かったり、ノイズが聞くに耐えなかったりしたら、途端に、カセットの数十倍もあろうと思われる大きさに腹が立ってくるところだろう。
 CCR667はビクターが独自に開発したノイズ・リダクション・システムANRSが内蔵している点を第一のフューチャーとすべきだろう。これは、有名なドルビー・システムと同じような考え方による回路であって、入力信号が小さい時に、高域における録音レベルを上げ(伸長)てテープに録音し、再生の時に、その分を下げ(圧縮)てやることにより、耳につくテープ・ヒスを減らそうというものである。つまり、ハイ・レベル録音でS/Nをかせぐというテープ録音のコツを利用して、これをたくみに電気回路で自動動作をさせたものである。そしてこのANRS(AUTOMATIC NOISE REDCTION SYSTEM)はドルビー・システムとの互換性があるそうだから都合がいい。それにしても、同じ考え方、同じような動作、さらに互換性もあるとなると、世界的特許を盾に、世界中の市境を席巻しているドルビー氏との関係はどのようになっているのだろうか? というヤジウマ根性が首をもたげてくる。
 第2のフューチャーはクローム・テープに対する適応性である。ごぞんじのことと思うが、最近のテープ界の話題となっているクローム・テープは、従来の磁気テープが、ガンマフェマタイトという酸化鉄の微粒子を磁性体として使っていたが、この新しいテープはクロミダイオキサイド(CrO2)という合金の微粒子を磁性体としたもので、その磁気特性はまったくちがうものだ。テープに録音をするにあたって、あらかじめ高い周波数の交流電流を磁気ヘッドに流し、これに信号を重ねてテープを磁化する交流バイアス法が現在使われているが、そのバイアス電流の量はそれぞれのテープの磁性の特質によって異るのがテープ・レコーダーの厄介な問題の一つであった。クローム・テープとまでいかなくとも酸化鉄系のものでも、普通のテープと、ロー・ノイズ・タイプとでは性格が異り、同じバイアス電流量で使うと周波数特性に変化が起きたり、歪の少ない録音がとれなかったりという不都合が起きた。正しく使うと高性能を発揮するテープでもまちがった使い方をするとかえって悪い結果に終る、というわけだ。これがテープとデッキの適応の問題で、クローム・テープは、そのために設計されたデッキではないと使えないのである。このテープ・デッキは普通のテープとクロームとの二点切換スイッチがついていて、クローム対策は万全であり、実際、同社ブランドのクローム・テープを使ってFMやレコードから録音してみたが、なかなかよい。またフジ・フイルムのクローム・テープが手元にあったので使ってみたが、ANRSと併用して、とてもカセットとは思えない結果が得られた。メカニズムも安定していてドロップ・アウトも少なく、カセット特有だったフラフラとレベルが変動することがなかった。リニアー式のレベル・アッテネーターも確実だし適度に軽くて気持がよい。またテープの巻き終りで、ライト・ビーム・センシングによるカセットのポップ・アップ機構がついているのも便利だし、全体のデザイン・イメージもマニアの好みに合いそうだ。ヘッドまわりのクリ−ニングもカバーをとりはずすことによって容易に出来るような配慮があって好ましい。

ヤマハ YP-700

岩崎千明

スイングジャーナル 5月号(1972年4月発行)
「SJ選定新製品試聴記」より

 ヤマハのプレイヤー、と聴いて、昔のプロフェショナル仕様のプレイヤーを思い浮かべた方がいたら、それは、本格派のベテランマニアに違いない。モノーラル時代の盛んなりし頃、たしか30年ごろだったと記憶するが、リムドライブ型フォノ・モーターと、例の長三角形のオイル・ダンプド・ワンポイントサポート方式のアームを組合せた、プレイヤーをヤマハ・ブランドで市販した。高級マニアのひとつの理想が、このプレイヤーに凝縮され息吹いていた。このプレイヤーを手がけたのは現在のティアック、東京電気音響のさらに前身であったのだが、放送局のモニタールームなどにあったレコード再生機のイメージがそのまま市販品として再現されていた。形だけではなく、その性能も、規格もプロ用に匹敬して今日において歴史に残る名作と謳われるべき高性能機種であった。
 今、ヤマハのプレイヤーを前に置いて、かつての名作を思い浮かべる時、眼の前にあるプレイヤーは、昔のものとはイメージすら全然異なるものであるのは確かだがそれはそのまま我国のハイファイの推移を具象化した形で示していることを感じた。
 かつて、ハイファイは一般の音楽ファンにとって高嶺の花でしかなかった。
 今日のように、多くのファンやマニアの間にオーディオが定着した現実と、ヤマハというブランドがオーディオ産業の奈辺に存在するかに思いをいたせば、この新型プレイヤーの外観と、志向する性能が、昔日と全く異なるのはしごく当然といえよう。購買層ファン自体が、大きく変ったのである。共通点はただひとつ、ターンテーブル上のゴムシートのパターンだけだ。
 新製品YP700は、セミ・オートマチック・プレイヤーである。つまりレコードの音溝の上にアームを位置させてプレイ・ボタンをおせば、アームは静かにレコード上におり、演奏が終われば、アームは上って静かに定位置に戻りレスト上に止る。
 この新製品がセミ・オートマチック・プレイヤーであるということで、現在のヤマハの狙っている層が、昔日のように一部の超高級マニアではなくもっと若い広い層を考えていることが判ろうというものである。
 ターンテーブルは今日では高級品としてオーソドックスなべルト・ドライブ方式で、大きなメタル・ボードの左奥にアウター・ローター型シンクロナス・モーターがあり、三角形のカバーがその位置を示している。この位置は、カートリッジのレコード面上の軌跡からもっとも遠い位置であり、この一点を見てもプレイヤーの設計にオーソドックスながら十分な配慮がなされていることが判る。事実、カートリッジ針先をモーターボードに直接のせてボリュームを上げてみてもスピーカーから洩れるモーターゴロは微少で、モーター自体からの雑音発生量の少ないのが確められる。
 これはモーターボードの厚くガッチリした重量による効果も大きく見逃せない利点だ。
 さて、このプレイヤーのウィーク・ポイントは、アームのデザインにあるようだ。使ってみて、扱いやすく、誰にでも間違えることのない優れたアームとは思うが、ただ取り柄のまったくないありきたりのパイプアームだ。シンプルというには後方のラテラル・バランサーなどがついており、多分、これが特長としたいのだろうが、このラテラルバランサーと対称的にインサイド・フォース・キャンセラーが、アーム外側につけられている。アームは、実用的であると同時に、毎日これと対決を余儀なくさせられる音楽ファンの、マニア根性を、もう少し刺激して欲しいパーソナリティーを望みたい。
 ちょっとだけ不満な点にふれたがこのプレイヤーの最大メリットが2つある。まずヤマハならではの、豪華にして精緻なローズウッドのケースの仕上げだ。圧巻というほかない。
 もうひとつの大きなプラスアルファはカートリッジにマニアの嬉しがるシュア・75タイプIIがついていることだ。タイプIIになってスッキリした音が一段と透明感を強めた傑作カートリッジが、オプションでなく、始めからついているのは、このプレイヤーの49000円という価格を考えると魅力を一段と増しているといえよう。

ダイヤトーン DA-Q100

ダイヤトーンの4チャンネルデコーダーDA-Q100の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

DA-Q100

テクニクス RS-275U

テクニクスのカセットデッキRS275Uの広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

RS275U

パイオニア

パイオニアの広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

Pioneer

ビクター CCR-667

ビクターのカセットデッキCCR667の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

CCR667

フォスター GZ-75, SU-163, BF-103S, G-11

フォスターのスピーカーシステムGZ75、SU163、BF103S、G11の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

GZ75

オットー DCA-1300, DCA-1400, FMT-1300, FMT-1400

オットーのプリメインアンプDCA1300、DCA1400、チューナーFMT1300、FMT1400の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

OTTO1

パイオニア QL-60A, QD-210

パイオニアの4チャンネルデコーダーQL60A、QD210の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

QL60A