Daily Archives: 1970年4月20日 - Page 2

サンスイ SD-7000

サンスイのオープンリールデッキSD7000の広告
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

SD7000

サンスイ SP-10, SP-70, AU-555A, AU-666, TU-666, SR-1050, SR-2050, SD-7000

サンスイのスピーカーシステムSP10、SP70、プリメインアンプAU555A、AU666、チューナーTU666、アナログプレーヤーSR1050、SR2050、オープンリールデッキSD7000の広告
(スイングジャーナル 1970年6月号掲載)

Sansui

サンスイ

サンスイの広告
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

Sansui

オンキョー Integra 613

オンキョーのパワーアンプIntegra 613の広告
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

Integra613

オンキョー Integra 714

オンキョーのプリメインアンプIntegra 714の広告
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

Intergra714

ソニー TC-6360, SLH

ソニーのオープンリールデッキTC6360、オープンリールテープSLHの広告
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

TC6360

東芝 KT-43D, KT-84, PT-850S-A

東芝のカセットデッキKT43D、8トラックデッキKT84、オープンリールデッキPT850S-Aの広告
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

Toshiba

ビクター MCT-105

ビクターのチューナーMCT105の広告
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

Victor

JBL Lancer 101

菅野沖彦

スイングジャーナル 5月号(1970年4月発行)
「SJ選定 ベスト・バイ・ステレオ」より

 JBLの三字を書けば、このスピーカーの名門についての説明は必要あるまい。ジェームス・ビー・ランシング・サウンド・インコーポレイションはアメリカ、カリフォルニア州、ロスアンジェルスにあるオーディオ・メーカーである。J・B・ランシング氏がその創設者だが、彼はもともとアルテック・ランシングのエンジニアであった。そしてアルテック・ランシングも同じカリフォルニア州、ロスアンジェルスの郊外にある。従って、アルテックのスピーカーとJBLのそれとは、もともと同じ技術の流れをくむものである上に、同じ風土で誕生したものだ。
 JBLのスピーカーはずいぶん多くの種類があるが、このランサー101というシステムは高級システムとしてもっともコンパクトなもので、その端正な容姿がそのまま音の印象につながるといってもよく、音と形が見事に調和した傑作だ。14インチ口径のLE14Aと音響レンズ付ホーン・ドライバーのLE175DLHをLX10ネットワークで、1、500Hzでクロスオーバーさせた2ウェイ・システムで、マーブル・トップ(大理石)の、きわめてリファインされたエンクロージュア一に収められている。
 LE14Aは小型エンクロージュアーで十分低域まで再生されるように設計されたQの小さなハイ・コンプライアンス・ウーハーであり、LE175DLHは、すばらしい特性をもつLE175ドライバーと音響レンズをもったホーン1217−1290とを組み合せたJBLのユニット中の代表的傑作であり、この2つの高級ユニットの組合せを見てもマニアならばぞくぞくするだろう。からっと晴れた青空のように明るく透明な、しかも力感溢れる締った音はJBLサウンドの面目躍如たるものがある。これは、私がよく感じることだし、いろいろな機会にしゃべったり書いたりすることであるが、JBLやアルテックの音を聴くと、その技術の優秀性はもちろんのこと、アメリカのウェスト・コーストに育った音という地理的な、あるいは人文的な環境を思わずにはいられない。イースト・コーストのボザークやARのスピーカーには重々しい音があって、それなりに大きな魅力を感じるものであるが、明らかにウェストの音とちがう。コンテンポラリー・レコードなどウェストの録音と、ヴァン・ゲルダー・サウンドのようなイーストの録音の質のちがいになぞらえては、あまりにもうがち過ぎであろうか……?
 ランサー101は、価格からして、決して一般に広くすすめられる製品ではないかもしれないが、もし経済的に多少の無理をしても、このシステムを所有されれば、世界の名器をもつ誇りと、見るからに魅力的なその雰囲気に支えちれて、レコードを聴く楽しみがより充実し、豊かになることは間違いない。そうした名器の中では、このシステムの価格は決して高いほうではないのである。参考までにつけ加えておくと、このLE14AとLE175DLHの2ウェイ・システム(JBLではこれをS1システムという)専用のC51アポロというエンクロージュアーがあって、これは、ランサー101よりぐんと大きく、音のスケールは一段と増す。もっともエンクロージュアーだけで、ブックシェルフ・システムのランサー77よりはるかに高いので一般的ではないが、特に関心のある方のためにつけ加えておく。ランサー101はバランスのとれた第一級の音だが、部屋によってはやや低音感が不足するかもしれないので、アンプでブース卜してやるとよいだろう。パワフルなドライヴには抜群のパーフォーマンスを示し、
しかもロー・レベルでの静的な再生にも気品のある繊細な味わいを再現するという数少ないシステムの一つであるこのランサー101、機会があれば是非一聴することをすすめたいし、お金があれば思い切って買っても絶対に後悔はしない価値がある。

TDK SD

TDKのカセットテープSDの広告
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

TDFK

サンスイ AU-999

岩崎千明

スイングジャーナル 5月号(1970年4月発行)
「SJ選定新製品試聴記」より

 サンスイから、やっと待望の大出力アンプAU999が発表された。
 やっと、というこの言葉をもっとも痛切に感じているのは、このアンプの常用者になり買い手となるべきマニアの側ではなくして、おそらくサンスイというメーカー自身ではないだろうか。
 サンスイがブラック・フェイスという独特のメカニカルなデザインを打ち出したトランジスタ・アンプのPBシリーズ、AU777を頂点として爆発的なベストセラーを続けたのは、今を去る3年前であった。このAU777の売れ行きは、まさに伝説として残るほど驚異的であり絶対的であった。高級マニアにトランジスタ・アンプの良さを納得させ、トランジスタ・アンプの愛用者を確実に個定化したのもこのサンスイAU777の大きな業績といえるだろう。それまでは、トランジスタ・アンプは音が良いという以外の何かの理由で使用するだけであったのである。
 AU777の驚くべき人気に刺激されたトリオ、さらにパイオニアなどのステレオ専門メーカーが、このAU777の後を続けとばかり、ぞくぞくと一連の製品を充実させて今日のトランジスタ・アンプ全盛期を迎えている。今では、特にことわらなければ、アンプといえば、トランジスタであるのが常識である。それは、そのままトランジスタ・アンプの性能の向上と現在の優秀性を物語るのである。そして、市場のアンプの充実が著しい最近の情況下に於いては、定評のあったAU777も多くのライバル製品にその地位をおびやかされる現状である。AU777は中音コントロールを加えAU777Dとして諸性能を充実させたが、ライバルメーカーのより大型のアンプ群を相手に、ベストセラーの伝統に輝くサンスイ・PBシリーズの象徴製品たるには物足りなくなって来たのは事実である。それをもっとも強く感じていたのが、かつての栄光を意識するサンスイと言うメーカー自身であって何の不思議があろうか。
 その山水が逐に他を圧する本格的大出力アンプを出したのである。
 AU999は単に大出力というだけでなく、PBシリーズの最高級、いやそれ以上に「象徴」たるにふさわしい幾多の「内容」に充たされている。
 その最大のポイントは、なんといっても全段直結パワー・アンプという点であろう。最近の高級トランジスタ・アンプのひとつの流行がこの全段直結である。JBLのアンプSE400の改良型によって初めて採り入れられたこの回路方式は、トランジスタ回路によってのみ実現の可能な、いいかえれば、トランジスタにふさわしい回路方式であり、これは初めカウンター回路のために開発された直流増幅器であった。高速カウンター回路への発達が、そのままオーディオ用としてもっとも理想的な回路方式を創ることになったとしても、少しも不思議ではなく、トランジスタとその回路の発展として考えればごく当然な結論であった。ハイ・ファイ用として終局的に理想とされるのがこの全段直結であり、これを製品化したのがJBLであった。さらにサンスイがJBLの日本総代理店を兼ねていることから、サンスイのアンプにJBLの息のかかった全段直結が応用されるのもまた当然であり、サンスイならそれが最良の状態で活きてくることも想像できる。
 サンスイとJBLの結合はすでにスピーカー・システムにおいても見られるが、アンプにもこの優れた成果が遂に通せられたと見るべきであろう。
 このことはAU999の音質を聞けばだれしもが納得するのではないだろうか。力強く、あくまでも豊かな低音、輝かしい中高音、そして冴えわたる高音のひびき。JBLのアンプとの違いはより充実し厚みと力を増した中音域に
あろう。それはテナーのソロを聞くときに強く意識させられ、中音コントロールをも備えるAU999にとって大きなメリットとなろう。
 AU999のもうひとつのポイントは2台のデッキにより、テープからープの録音再生が容易な点であり、これは今日のテープ隆盛期においてのマニアには大きな魅力といえよう。
 全段直結と名を冠した各社の高級アンプの中でも本命とみられるこの50/50Wの大出力のアンプが85、000円と割安なのもファンにとってはかけがえのない製品といえるだろう。

サンスイ SP-10, SP-70

サンスイのスピーカーシステムSP10、SP70の広告
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

SP10

ラックス SQ507

ラックスのプリメインアンプSQ507の広告
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

SQ507

ソニー TC-6360

菅野沖彦

スイングジャーナル 5月号(1970年4月発行)
「SJ選定新製品試聴記」より

 4トラック・2チャンネル・ステレオのオープンリール式テープ・デッキはミュージック・テープの再生に加えて、FMステレオ・ソースの録音という便利なプログラム・ソースづくりの楽しさのためオーディオ愛好者の間で人気を呼んでいる。ステレオ録音が手軽に出来るという魅力はファンにとっては無視出来ないのも当然だ。音のいいFMプロを選んで上手に録音すると、高い値段で買ってくる、レコードやミュージック・テープ顔負けのクオリティが得られるのだからこたえられない、FM放送本格化の時を迎えて高性能のFMチューナーとテープ・デッキが大きくクローズ・アップされ、各社から活発に新製品が発表されている。
 今月の選定新製品として選んだソニーのTC6360テープ・デッキは、あらゆる角度から検討して大変優秀なものだとの結論に達したのであった。同社のテープデッキに関する実績は今さらいうまでもなく、世界でテープレコーダーを商品化した草分けであるだけに、一般の信頼も高いと思われるが、このTC6360は、私たちの期待に充分こたえてくれたものである。
 ワン・モーター式のテープ・デッキはメカニズムが複雑になることがさけられないために、その動作性、耐久性、操作性の三拍子そろった製品が意外に少い。この点、ソニーのワン・モーター・メカニズムは深い経験によって今や完成された安定性もつものになっている。
 このデッキの特長はたくさんあるが、気がついた点をいくつかあげてみよう。まず外観からして一風変っていてパネル面が傾斜している。バーチカル・ポジションで使う場合、たしかに垂直になっているよりテープ・ローディングやコントロールがしやすい。そしてラテラル・ポジションで使う時には、木製ケースから、一度はずして方向を変えてセットすることにより、やはリバネル面が手前へ傾斜するように配慮されているのが心憎いところ。
 パネルも大変要領のよいデザインだ。テープ・トランスポート部とエレクトロニックス・コントロール部をシルバーとグレイのツー・トーンとし、実際には合理的なコスト・ダウンをはかりながら重厚なイメージを残し、適度な豪華さもだしている。ヘッドハウジングをはずすと、ヘッド・アッセンブリーが目立って露出しクリーニングがしやすい。クローム調に美しく仕上げられたところなどお見事である。
 操作性は大変スムースで、プレイファストワインド、リワインドのスイッチ・レバーは確実で、しかもテープ・ローディングにより動作するレバーで保護されたユニークな構造である。つまり、テープを正しくローディングした時にだけ、プレイやファスト・ワインドが動作し、またテープが全部巻きとられると、メカニズムは自動的に解除状態に復元(オート・シャットアウト機構)し、ピンチロー ラーもキャプスタンから離れる(エスカレート・ドライブ方式)、テープ・スピード切換は軽く確実だしインスタント・ストップ機構もよい。
 特につけ加えておかなければならないのは、同社のローノイズ・タイプのテープSLHを使う上でのイコライザー切換と、再生レベル感度調節がついていることである。これによりSLHテープをかなりのところまで使いこむことができる。各種ローノイズ・タイプのテープの中でSLHはバイアス電流を深くかけなくても、高域の上昇はともかくノイズは明らかに少くDレンジが広いのでこの録音時のイコライザー調節で充分効果が得られよう。ただし、すべてのロー・ノイズ・テープが使えると考えては間違いで、スコッチ203やアグファPE36、バスフ35LHはバイアス値を適正にしないとノイズも減らないし歪の点でむしろ不利であることを記憶しておいていただきたい。
 さて肝心の音だが、再生、録音ともにきわめてバランスのよいものでこのクラスのデッキにあり勝ちな高域の荒れた派手やかさもなく、落着いた深味のある音が好ましい。マイク人力回路については申し訳けないがテスト出来なかったけれど、ライン入力のDレンジも申し分なく、再生ヘッド・アンプも余裕たっぷりでかなりのハイ・レベル・テープにも問題はなかった。私が使った限りでは、パーフォーマンスとしてはなまじっかの3モーター高級器を上まわ美質であった。蛇足ながら、テレコのライン入力表示をすべてAUXとしているのは気になる。

アルテック BF419 Malaga

アルテックのスピーカーシステムBF419 Malagaの広告(輸入元:エレクトリ)
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

ALTEC

パイオニア S-70/IS

パイオニアのシステムコンポーネントS70/ISの広告
(スイングジャーナル 1970年5月号掲載)

S70IS