BOSEのスピーカーシステム901 SeriesIVの広告
(スイングジャーナル 1980年7月号掲載)
Category Archives: スピーカー関係 - Page 20
BOSE 901 SeriesIV
オットー SX-P5
コス HV/XLC
フィリップス RH541
デンオン SC-306, SC-307
アルテック A7-X, Model 19, Mini 7
パイオニア Exclusive Model 3401W
3a A360, A650, TR800
タンノイ Super Red Monitor, SRM15X
エレクトロボイス Interface:DII
QUAD ESL, 44, 405
ヤマハ FX-3
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
ヤマハFX3はベストセラーのNS1000Mに準ずるユニット構成の3ウェイ。36cm口径とウーファーは大きくなっているが、スコーカー、トゥイーターは同口径のベリリウム振動板をもつ。しかし全く同一のものではないらしい。かなり迫力ある表現力の豊かなシステムで、フロアー型としてのゆとりを聴かせる。
デンオン SC-307
井上卓也
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
デンオンのSC304以上のシステムは、デンマーク・ピアレス社と共同開発のユニットを採用した点が国内製品としてユニークな存在であり、国産ユニットとはひと味ちがったユニットのキャラクターを充分に引き出した独自のサウンドと完成度の高さはすでに定評が高いが、SC304/306につづき、今回SC307が第2世代の300シリーズの型番で発売された。
ユニット構成は従来のSC107を受け継いだ3ウェイ・5スピーカーシステムだ。ウーファーは、25cmユニット×2のツイン駆動方式。軽量振動系で35cmウーファーに匹敵する振動面積をもち、
ユニット振幅が少なくリアリティが優れる特長をもつ。10cmスコーカーはフレーム一体構造のダイキャストバックチャンバー付で、裏面に制動材を塗布したノンプレスコーンとアルミボイスコイルボビン採用。トゥイーターは5cmコーン型のパラレル接続ツイン駆動だ。
エンクロージュアは65・5ℓ密閉型。2種類のグラスウール、アルミ箔ラミネート型ブチルゴム制動、補強棧レス、ユニットは独自のサンドイッチ支持方式取付け。ネットワークは、コンデンサーは全て2個並列使用、種類はアルミ・プレーン箔電解、メタライズドフィルム型だ。
本機はSC107に比較し、フラットな帯域感、素直な高域の伸び、粒立ちの細やかさなど完成度が格段に向上した。
ヤマハ NS-1000M
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
ヤマハNS1000Mは、まさに当社のスピーカーシステムを代表するプレスティッジ製品だ。3ユニット・3ウェイの大型ブックシェルフシステムで、プロのモニターとしても十分に責任を果すタフネスと、音の精緻さをもっている。プログラムソースの情報は正確に、緻密さと豊かさを、そして力強さを明確に再現するシステム。
KEF Model 105 SeriesII
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
KEF105IIは、ユニークな形状のリニアフェイズ・スピーカーで、ステレオフォニックな定位感や拡がり、奥行きといった、レコード録音の特質を忠実に再現する。高域にやや小骨っぽさがあるのが時として気になるが、バランス、質感ともに現代第一級のシステムといえる。
セレッション Ditton 662
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
セレッション・ディットン662は、シリーズ中、最大・最高価格の製品で、33cm口径ウーファーをベースにした3ウェイ・3ユニット構成となっている。ドロンコーン(ABR)は、同社のお家芸ともいえるものである。ややシャープさに欠けるが、柔らかく豊かな響きは、より明るさを増し、立派なシステムになっている。
オンキョー M90
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
オンキョーM90は、オンキョーの常として、同クラス中で最大のウーファー口径を採用している。32cmウーファーをベースとした3ウェイ。同社最新シリーズ共通のユニークなDDトゥイーターをもち、きわめて繊細でのびのある高音域が聴かれる。全帯域の音の質感の統一の点でもう一息だが、よくまとめられたシステム。
デンオン SC-306
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
デンオンSC306は3ウェイ・4ユニット構成のブックシェルフの本格派。ウーファーの口径は30cmで、4kHz以上を受け持つトゥイーターが2つ使われ歪とリニアリティの改善を計っている。全帯域にわたって音の質のコントロールがよく整い、癖のない自然な音色再現が得られる。小入力から大入力への直線性も優れ、音量の変化にともなう音色変化も少ない。
スペンドール BCIII
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
スペンドールBCIIIは、小味なBCIIのスケールアップ・モデルといえるものだが、30cm口径ウーファーをベースにした4ウェイシステムの再生音は、さすがにBCIIの、箱庭的よさもわるさも脱却している。しかし大型システムとしては、やはり力より端正な質感と深い情緒に特色がある。
ダイヤトーン DS-35BMKII
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
ダイヤトーンDS35B/IIは、このクラス(1本5万円〜10万円)として最も低価格といえる位置にあるが、その再生音は、このクラスを代表するといってよい充実したものだ。よく練り上げられたシステムといえるだろう。確度の高い明解な解像力をもち、よく弾む,豊かな低音に支えられた中、高域は明るく緻密である。周波数特性の広さは、よく最新のレコーディングのレンジをカバーする。
ハーベス Monitor HL
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
ハーベス・モニターHLは、英国のシステムしらい品のよさと格調の高い音が光る。この種の英国システムは多いが、中でもこの2ウェイシステムは、最も精緻な音の解像力を聴かせるようだ。スケールの大きな大音量再生には向かないが、レコード音楽の醍醐味を満たすには十分な再現能力をもつ。
テクニクス SB-8000
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
テクニクスSB8000は、4ウェイ・4ウェイ構成のフロアー型システムで、36cm口径のウーファーをベースとしたワイドレンジ、ハイリニアリティな高性能システムである。リニアフェイズ理論によりユニットをずらせて取付けられているが、たしかに4ユニットの再生にもかかわらず定位やプレゼンスはよい。
ソニー SS-G9
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
ソニーSS−G9は、38cm口径のウーファーをベースにした4ウェイ・4ユニット構成の大型フロアーシステム。堂々とした体躯にふさわしい豊かな表現力をもち、スケールと情報量の大きさは特筆に値する。4ウェイのバランスもよくとれていて、質的な連りにも不自然さがない。
セレッション Ditton 25
菅野沖彦
ステレオサウンド 55号(1980年6月発行)
特集・「’80ベストバイコンポ209選」より
セレッション・ディットン25は、トールボーイ・スタイルのフロアー型システムで、このクラスの外国製の中では、かなりの大型といえる。ドロンコーン付で、4ユニットによる3ウェイ構成だが、セレッションらしい肉付きのある音だ。ウーファーの品位が高く、フロアー型にありがちな音源の低さがないし各ユニットの配置も近い。
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