アキュフェーズのチューナーT103、T104の広告
(ステレオ 1979年2月号掲載)
Category Archives: アンプ関係 - Page 38
アキュフェーズ T-103, T-104
ヤマハ CA-R11
ハーマンカードン hk503, hk505
Lo-D HS-50, HCC-50, HMA-50
プレシジョン・フィデリティ C4
EMT 927Dst, TSD15, XSD15, KEF Model 105, Model 104aB, UREI Model 813, K+H OL10, スチューダー A68, B67
パイオニア A-8800X, F-8800X
GAS Thaedra II, Ampzilla IIa, Thalia, Grandson, ピラミッド T1H
マッキントッシュ C32
菅野沖彦
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「第1回ステート・オブ・ジ・アート賞に輝くコンポーネント49機種紹介」より
マッキントッシュ社は、一九四六年に創立以来、アンプリファイアーの王者としてこの世界に君臨してきたメーカーである。それも、当時としては大変にユニークな低歪率のトランスの特許を獲得し、それを前面に打ち出した製品を開発してきただけではなく、アンプリファイアーというものを、オーディオの好きな人たちに、その物としての芸術的な香りさえも感じさせるほどの素晴らしいデザインと高い仕上げで見せてくれたメーカーとして、マランツと並んでオーディオ史上に燦然たる不滅の輝きをもつ名門なのである。
その名門マッキントッシュの最新の最高級コントロールアンプが、このC32である。マッキントッシュといえば歴史の長いメーカーだが、いまだにパワーアンプには頑強に出力トランスを搭載しているということから、ついつい古いメーカーのイメージ、あるいは古い技術というように最近では思われている。しかし、これは大変な誤解である。マッキントッシュの技術開発は、常に前向きの姿勢で行なわれ、常にその時点での最新のテクノロジーを追求しているのである。ただ、いまアメリカにおいては新しいメーカーが雨後のタケノコのように生まれつつあり、そして新しい製品を発表しているわけであるが、そうしたメーカー間の兢争ということでみれば、確かにマッキントッシュは古いといって押しのけるには都合がいい。しかし、だからといってそれを鵜呑みにすることは、私は非常に浅はかなマッキントッシュに対する理解だと思うのである。
私の理解する限り、マッキントッシュのテクノロジーは、最新メーカーの若いエンジニアのテクノロジーに比べて、いささかも古いとは思わない。むしろ、マッキントッシュは、商品として世に送り出すときに、技術の新しさだけを売物にして、あるいは製品に神話を結びつけて売る、などということをしないメーカーなのである。お客様に対して、音楽を聴く上において豊かな満足感の得られる、そして完成度の高い美しい製品を提供するという姿勢をもっているのだと思うのである。そういう意味で、私はどうも最近のマッキントッシュに対する理解は、少し付和雷同型の人たちによって過小評価されつつあるような気がするのである。
このC32にしても、使用されているパーツ、素子、ディバイスなどは、選り抜かれた新しいものが使われているのである。回路にしても従来からの伝統は踏襲しているが、歪率ひとつとっても確実に従来のモデルから一ケタ減らしているのだ。したがって、決してテクノロジーのニューウェーブに立ちおくれているものではないと思うのである。
そして、このC32のもっている魅力は、マッキントッシュ伝統の美しい、しかもユニークなグラスイルミネーションのりパネルデザイン、音の重厚な風格 そしてさらに洗練された透明感が加わった音にあるのである。
最近のマッキントッシュは、このコントロールアンプC32のあとに、従来のC26の後継機種ともいえるコントロールアンプC27を発表したが、最新のテクノロジーを駆使したアンプシリーズをまとめようとしているようである。このC32は、そのニューシリーズのコントロールアンプにふさわしく、従来のマッキントッシュのアンプにあった重厚な音に、非常に透明度の高い、スムーズな美しい輝きが加わった製品である。そういう意味で、音の点からいっても、独特なイルミネーションパネルの重厚なデザインや仕上げからみても、私は現在のコントロールアンプの最高峰として、このC32は、当然〝ステート・オブ・ジ・アート〟に選ばれるものであろうと思うのである。
実際に音を聴いてみても、自分の家に持ち込んでもうずいぶん長い間使っているが、実際に使ってみても、製品を手にしてみても、現在の数多くのコントロールアンプリファイアーの中で、このC32はやはり最高のコントロールアンプというに値する製品ではないかと私は思うのである。
トリオ KA-9900
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
ハイスピード化をポリシーとするトリオ最高級のプリメインアンプである。ライズタイム0・8μS、スルーレート±230V/μSの驚異的性能とストレートDCスイッチ、多段切替のラウドネス、MCヘッドアンプなどフル機能を備える。中域がソリッドで充実しパワフルでスケールの大きなダイナミックな音である。
トリオ KA-8300
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
ハイスピード、ストレートDCなどのトリオ最新の技術を活かし、MCヘッドアンプを装備したハイスピードシリーズアンプの新製品である。初段超低雑音FET使用のDC構成イコライザ㈵、利得0dBの位相反転をしないトーンコントロール、それに高利得型DCパワーアンプの3ブロック構成を採用し、AUX、TAPE入力からスピーカー出力端子までを完全にDC化できるストレートDCスイッチを傭えるのが特長である。この目的のために0dB利得のトーンコントロールが意味をもつことになる。なお電源はダイナミッククロストーク追放の左右独立型。
デンオン PMA-850/II
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
全段に独自の対称型プッシュプル回路を採用した特長のあるPMA850が、MCヘッドアンプとEBTパラレル接続のDCパワーアンプ部に22W+22WのA級動作と100W+100WのB級動作の切替機能を加えてMKIIに発展した。
機能面では、PMA700以来のイコライザー出力を直接パワーアンプに送り込むダイレクトカップルスイッチの他に、機械的中点で完全にディフィートとなるトーンコントロール、主回路に任意に挿入可能なフィルター回路、REC・OUT切替などを備える。
PMA850IIは、音色が明るく響きの美しい柔かさと、充分なスケール感が両立した安定した音である。音場感的な拡がり定位もナチュラルで、かなり遠近感をスッキリと見せるタイプだ。
デンオン PMA-630
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
イコライザー段と高利得パワーアンプの2段構成とし、質的、量的な両立を単純化により達成した高出力型の新製品だ。各段は全段対称型プッシュプル構成でPMA850II系の安定したスケール感豊かな、このクラスのアンプとしてはクォリティの高さが目立つ立派な音をもつ。
ヤマハ CA-S1, CA-R11
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
CA−S1は、価格的には、かつてのCA1000の位置を受け継いだヤマハの新しいプリメインアンプである。4石構成のMCヘッドアンプを除く、イコライザー、トーン、パワーの各アンプはFET差動入力のDC構成で全て0・005%以下の低歪率を誇り、実装時に各コントロールを操作しても特性の変わらない動的にも静的にも追求された回路構成をもつ。
機能面では、セパレート型アンプのC4で開発されたターンオーバー連続可変型トーンコントロール、同じく、B4のR0コントロールを初めてプリメインアンプに導入したのが目立った特長である。
シリーズ製品として連続可変ターンオーバーを省き、出力を70W+70WとしたCA−R11が同時に発売された。
CA−S1は、基本的にはやや硬質な音をもつが、音の粒子が充分に磨き込まれ、エネルギー感があるために、プログラムソースに幅広く対応し、余裕のある落ち着いた穏やかな音を聴かせる。
ソニー TA-F80
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
信号系をL字型の流れとするために、入力端子をフロントパネル右側に、スピーカー端子をフロントパネル側から見て左側のリアパネルに配置したユニークなレイアウトを採用したソニーのプリメインアンプのトップモデルである。
構成は、LECを並列接続した超LECトランジスター使用の差動増幅とICを組み合わせ40?と3?切替スイッチ付のMCヘッドアンプ、サブソニックフィルター付イコライザーアンプ、バイパス可能なCR型トーンコントロール、パワーアンプの放熱用に新開発ヒートパイプを使いパワートランジスターのレイアウトを信号の流れと一直線上に置くことを可能としたDC構成の120W+120Wの出力をもつパワーアンプである。電源部は、ソニーのパルスロック方式だ。
構造面の特長は、コントロールアンプとパワーアンプを完全に分離したセパレート設計で、パワーアンプの大電流によるコントロールアンプ部への干渉は極めて少ない。機能面では、カートリッジの負荷をCはスイッチ切替とし、Rは連続可変とした点や、左右独立型で0・01W〜130Wを20ステップで表示するLED使用のパワーインジケーター、独立2系統のTAPE・COPYスイッチなどがある。
マランツ Pm-8
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
最高級プリメインアンプは、セパレート型のコントロールアンプとパワーアンプを一体化して開発するというマランツの伝統的な手法を現時点で実施した新しいプリメインアンプである。基本構成は、同時発売のコントロールアンプSc7をパネル側に、パワーアンプSm7をその後に配置したといえるレイアウトを採用しているため、奥行きが437mmと長いという外形寸法にもそれがあらわれている。パネル面のレイアウト、機能は、コントロールアンプSc7と同等で、特長的なサブパネルをもつ。パワーは150W+150Wの高出力をもち、電源部は2次巻線で左右チャンネルを分離する左右独立型で15、000μF×4の電解コンデンサー使用だ。
Pm8の音は、聴感上でのfレンジでは、Sc7とSm7の組合せよりワイドレンジ感は減るが、反面において、中域のエネルギー感が充実した、よりハイデンシティ型のプリメインアンプならではの充分にコントロールされたものだ。高出力タイプの魅力で小音量時にも余裕たっぶりの音が聴けるのが特長。
ラックス M-6000
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「第1回ステート・オブ・ジ・アート賞に輝くコンポーネント49機種紹介」より
ハイパワーアンプのジャンルでは、現在においても開発のコンセプトが、いわゆる業務用に重点が置かれるのは、実際の使われ方から考えても当然のことに思われる。とくに、300Wクラスともなれば、業務用途に開発されたモデルが圧倒的に多く、そのほとんどが、いわゆる19サイズのラックマウント仕様のフロントパネルとコンストラクションを備えている。
ラックスのM6000は、一九七五年に商品化され、すでに3年経過しているが、現時点においてもその開発意図はいささかも古くなく、むしろ、コンセプトを限って企画された発想は最新製品にはない趣味性豊かな魅力として感じられるようだ。そのコンセプトを限って企画されたと感じられる点は、何をおいてもそのデザインに色濃く現われている。フロントパネル面は、別系統のピークレベルメーターを内蔵する2個の大型パワーメーター、dB目盛の左右独立型入力レベル調整、矩形をした大型パワースイッチのいずれを見ても、パネルフェイスをフラットに見せようとする思想で統一され、フロントパネルに続くウッドケースも、額縁状に一端くびれて後部の上部が開閉可能なウッドボンネットにつながる独特のデザインは、ラックスの創成期以前の早川商店が、ガラス輸入商であり、次に額縁商に転じた歴史を象徴するものという、もっともラックスらしく、ラックスでなくては成しとげられない雰囲気をかもしだすものである。これは、19サイズのラックマウントパネルをもち、純粋に機能面から要求されるデザインをもつ多数のハイパワーアンプと、このM6000が全く異なったコンシュマーユースのために開発されたハイパワーアンプであることを明確に示す事実以外の何物でもない。
M6000の300W十300Wのハイパワーは、コンシュマーユースとしては過ぎたものとの意見もあるであろう。たしかに、平均的な使用と要求度からすれば、正しいと思うが、かつて今は亡き岩崎千明氏が再生音量が極めて大きいことを質問された答として、ディスクに刻まれているローレベルの音をクリアーに聴きたいために、結果として音量が大きくなる、との名言にも現われているように、量的なものと解釈されやすいパワーは、平均的な音量の場合にもいつ訪れるかもしれない強烈なピークを再生するためのリザーベーションパワーの有無として、またスピーカーからのアンプに及ぼすリアクションを制御するためにもパワーの余裕は高度な再生を要求するときには不可欠の条件となり、聴感上ではパワーもまたクォリティにほかならない。
現実にピークマージンが強烈に高い2トラック38cm速度や76cm速度のテープ再生では、ディスクと同じ平均音量で再生をしても、ピークでは簡単にプロテクターが動作することは、250W+250Wのパワーアンプと、93dB程度の現在の平均的出力音圧レベルをもつスピーカーシステムの組合せでも常時経験することである。これは、最近のカッティングレベルが高くなった最新のディスクでも、パワー不足の状態では本釆ディスクのもつ性能の向上が実感として聴きとれないことにもなるわけだ。ちなみに、カッティングレベルが3dB上昇すれば、ピーク値ではアンプのパワーは2倍必要となり、6dB上昇すれば4倍を必要とすることは単純な計算でも容易にわかることなのである。つまり、M6000の300W+300Wのパワーは、高度なディスク再生を要求すれば必須の条件であり、しかもローレベル時の低歪率化を重要視した設計方針からみても、ラックスがハイパワーアンプを純粋なコンシュマーユースとして開発しなければならなかった背景がうかがい知れるというものである。
回路構成は、片チャンネル12石構成のダブル・トリプルプッシュブルの出力段、A級動作のプリドライブ段とB級動作の出力段との間に2石構成のエミッターフォロアーを設け、スピーカー負荷によるインピーダンス変動がプリドライブ段に及ぶのを防止する設計、2個の独立パワートランスを使い出力段を別系統にし、ブリドライブ段の定電圧化などオーソドックスな設計方針が見られる。
ラックス L-5
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
薄型のパネルに特長があるDC構成の新製品である。3段直結イコライザー、2段直結フラットアンプ、2段直結ラックス型トーン回路、ドライバーにEBT使用のDCパワーアンプの充実した構成である。機能もフル装備の本格派で、特長は、かつてのJBLの製品と同様にアンプ底部に入出力端子をもつことである。
サンスイ AU-D607
井上卓也
ステレオサウンド 49号(1978年12月発行)
「SOUND QUARTERLY 話題の国内・海外新製品を聴く」より
AU−D907で初めて採用されたサンスイ独自の開発によるダイヤモンド差動回路と2ポール位相補正回路を使う、低TIM設計の第2弾製品である。
回路構成面では、MCヘッドアンプ、10石構成のDCイコライザー段、8石構成のDCフラットアンプ段、ダイヤモンド差動回路とノンマグネチックトランジスターを出力段に使うDCパワーアンプの構成である。電源部は、2個の左右独立型パワートランスと12、000μF×4の強力な電解コンデンサーのペアだ。
AU607が独特のステレオフォニックな音場感の拡がりを聴かせる音であったことに比較して、このAU−D607は、クォリティ面で1ランク以上向上した緻密で、しかも反応の早い見事な音を聴かせる。とくに、中域から中高域の解像力は非常にシャープであり聴き手に一種の緊張感を感じさせるリアルさだ。














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