トリオ Supreme 700C

菅野沖彦

ステレオサウンド 31号(1974年6月発行)
特集・「オーディオ機器の魅力をさぐる」より

 トリオの新しい高級アンプである。特にこのプリアンプの音の魅力は大変に個性的で、オリジナリティがある。中高域の明るく透明で、量感のある魅力は強烈だ。嫌いな人もあろう。しかし、世界の数多くの高級アンプの中で、これくらい個性が強く、しかも、絶対感覚的に美しく、快い、と感じさせる音をもった日本製のアンプも貴重である。デザインはマランツをお手本にしてトリオナイズしたものでオリジナリティはない。

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