ラックス PD441+フィデリティ・リサーチ FR-64S

黒田恭一

ステレオサウンド 48号(1978年9月発行)

特集・「音の良いプレーヤーシステムは何か プレーヤーシステムによって同じカートリッジの音がどのように変わったか」より

●オルトフォンMC20で聴く
 声のつやがましたということと、音が積極的に前におしだされているということで、シュアーV15タイプIVより、まさる。低域のひびきに、さらに力が加われば、よりこのましいのだろうが。

●デンオンDL103Sで聴く
 このカートリッジの折目正しさに正直に反応しているというべきか。ひびきの輪郭をくっきりと示して、あいまいさがない。全体的なバランスに乱れはないものの、個々のひびきがつきはなされすぎているように感じる。

●シュアーV15/IVで聴く
 もし「ナチュラルなバランス」などという言葉が可能なら、その言葉は、ここでこそ使われるべきかもしれない。ただ、ひびきを、もう少し積極的に前におしだしてもいいのではないかとは思うが。

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