Category Archives: スピーカーシステム - Page 81

パイオニア CS-E600, CS-E700

パイオニアのスピーカーシステムCS-E600、CS-E700の広告
(スイングジャーナル 1972年1月号掲載)

CS-E700

パイオニア CS-3000

菅野沖彦

スイングジャーナル 1月号(1971年12月発行)
「SJ選定新製品試聴記」より

 CS3000というスピーカー。実にぜいたくな製品だ。そして、それは、ただぜいたくだけではない。随所に新しい試みが見られ、いかにもスピーカーの専門メーカーとしての遊びが余裕たっぷりに感じられる。遊びというのは表現が悪いかもしれないが、実はオーナィオ製品にもっとも大切な要素だと私は思っている。CS3000の遊びについて、目についたところを拾ってみよう。まず外側から。ローズウッド・フィニッシュのエンクロージュアーは実に見事な仕上げだ。たたいてみればわかるが、その強固なこと、木工技術のち密なこと、見るからに風格が滲みでている。前面グリルの生地がいい。安っぼいサランのイメージはまったくなくなり、感触のよいクロスのもつ重味が味わえる。これを取はずしてみると、そのフックがまた実にこった代物。マジック・テープなどでペッたんこというのとはわけがちがう。グリルをはずすと、3ウェイの全ユニットはバッフル前面に突出している。周囲がフレイムでけられディフレクションの影響を受けることはまったくない。いかにも優れた指向性をもっていそうなユニットを十分生かした箱作りだ。もちろんバッフル前面も美しいフィニッシュ。まず目につくのが、異様な星形のデュフィーザーをもったドーム・ツィーターと、かなり大型のドーム・スコーカーである。よくよく見ると、このミッド、ハイ・レンジ用のユニットはただものではない。特にそのスコーカーのつくりのこっていること。形状としては前面にイクォライザーをもったドームであるが、引きもののフレームがいかにもマニア好みの遊びに溢れていていい。ドーム・ラジエーターの周囲になにやら変った針金がでていて接着剤がべたべたついている。根元はビニールかゴム質の制動機らしきものがかぶせられていて、これがドームのサスペンションだ。円形ドームの接線上に、このワイアーが5ヶ所でサポートされているわけで、従来よく使われているダンパーの類とは全くちがう。つまり、ワイヤー・サポートというわけで、従来のダンパーのように面ではないから、ダンパー自体が音のエネルギーをラジエイ卜することがないし、ヒステリシスのないフリー・サスペンジョンというわけだ。当然、ダイアフラムは高いコンプライアンスで吊られているから、リニアリティがよくセンシティヴなレスポンスが得られそうだ。それにしても、このユニットは大量生産でどんどん作れるものではなさそうで、いかにも、高級品としての手造りを余議なくさせられそうだ。一個一個丹念に組まれ、かつ、調整されなくてはなるまい。ドームの直径は75ポール、材質は50μのジュラルミンだ。スコーカーとしては口径が大きいが、できるだけ低いところまでカバーしてウーハーの負担を軽くしようという狙いだろう。クロスオーバーは700Hzにとられている。マグネットは同社の30cmウーハーPW30と同じものだというから、この振動系には十分なドライヴが期待できるだろう。ウーハーは、30cmのハイ・コンプライアンス型で、エッジには発泡ウレタンを使用している。温度変化や経時変化に優れた特性をもった新しい材質だというが、この点はそこまで使ってみたわけではないから不明。コーン紙の中ほどにリング状にダンプ材が張りつけられているが、このあたりはいろいろカット・アンド・トライで苦労をした跡のように感じられる。そしてエンクロージュアー内部がまたこっていて補強と定在波防止板兼用という厚い穴あき板が内部を二分している。このメリット、ディメリットはどうなのか、少々疑問も感じないわけではないが、設計者としてはあえてこれだけのことをする理由を認めた上でのことにちがいない。
 音質はすばらしく澄んだ明るい中高域が印象的で、その美しさは特筆してよい。歪感のない。まるで大輪のダリアのように華薦で魅力的なのである。指向性のよいことも無類でステレオフォニックなプレゼンスが実によく生きる。ただし、どうしてもウーハーとの音色的なバランスについての不満に触れないわけにはいかない。完全密閉のエアサスペンション・タイプ特有の重厚な低音の音質とそののびは優れているが、この中高域は、大型エンタロージュアーの、のびのびとした低音とつなげてみたい衝動にかられたのである。特に、入力をしぼった時のローレベルでのリニアリティが、中高域に比してウーハーが明らかにダルである。これは、このシステムに限ったことではなく、この形式のシステムに共通した特質というべきものだろう。しかし、スピーカーのパイオニアという面目を見せつけられた力作で、同社のオーディオ魂が感じられて久し振りに爽快な気分であった。

Lo-D HS-220T, HS-320, HS-350, HS-420, HS-500, HS-1400W, IA-600, IA-1000, FT-600, SR-300, SR-600, PS-33, PS-77, TRQ-735D, TRQ-740D, TRQ-744D, TRQ-7000D

Lo-DのスピーカーシステムHS220T、HS320、HS350、HS420、HS500、HS1400W、プリメインアンプIA600、IA1000、チューナーFT600、レシーバーSR300、SR600、アナログプレーヤーPS33、PS77、オープンリールデッキTRQ735D、TRQ740D、TRQ744D、TRQ7000Dの広告
(スイングジャーナル 1972年1月号掲載)

Lo-D

ビクター BLA-305, MCA-V9

ビクターのスピーカーシステムBLA305、プリメインアンプMCA-V9の広告
(スイングジャーナル 1972年1月号掲載)

BLA305

ラックス LX77, BOSE 901

ラックスのスピーカーシステムLX77、BOSEのスピーカーシステム901の広告
(スイングジャーナル 1972年1月号掲載)

LX77

パイオニア CS-E700, SX-616, PL-25E

パイオニアのスピーカーシステムCS-E700、レシーバーSX616、アナログプレーヤーPL25Eの広告
(スイングジャーナル 1972年1月号掲載)

Pioneer

トリオ KL-3030, KL-4050, KL-5060A, KL-7050

トリオのスピーカーシステムKL3030、KL4050、KL5060A、KL7050の広告
(スイングジャーナル 1972年1月号掲載)

KL7050

トリオ KR-2170, KL-2060, KP-2022

トリオのレシーバーKR2170、スピーカーシステムKL2060、アナログプレーヤーKP2022の広告
(スイングジャーナル 1972年1月号掲載)

KR2170

フィリップス RH493

フィリップスのスピーカーシステムRH493の広告
(スイングジャーナル 1972年1月号掲載)

RH493

ダイヤトーン DS-22B MKII, DS-31C MKII, DS-34B MKII, DS-251, DS-301, DA-U600, DA-F900, DA-R300

ダイヤトーンのスピーカーシステムDS22B MKII、DS31C MKII、DS34B MKII、DS251、DS301、プリメインアンプDA-U600、チューナーDA-F900、レシーバーDA-R300の広告
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

Diatone

ローテル RS-600, RX-150

ローテルのスピーカーシステムRS600、レシーバーRX150の広告
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

Rotel

ヤマハ NS-570, CR-700, YP-500

ヤマハのスピーカーシステムNS570、レシーバーCR700、アナログプレーヤーYP500の広告
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

Yamaha

アコースティックリサーチ AR-6

アコースティックリサーチのスピーカーシステムAR6の広告(輸入元:フォスター電機)
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

AR

ダイナコ A-25XS

ダイナコのスピーカーシステムA25XSの広告(輸入元:今井商事)
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

dynaco

JBL D44000 Paragon

JBLのスピーカーシステムD44000 Paragonの広告(輸入元:山水電気)
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

JBL

Lo-D HS-500, HS-1400W

Lo-DのスピーカーシステムHS500、HS1400Wの広告
(スイングジャーナル 1970年12月号掲載)

Lo-D

サンスイ SP-1005, SP-2005

サンスイのスピーカーシステムSP1005、SP2005の広告
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

SP2005

デンオン VS-170, VS-270, VS-560

デンオンのスピーカーシステムVS170、VS270、VS560の広告
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

Denon

パイオニア CS-E700, SX-616, PL-25E

パイオニアのスピーカーシステムCS-E700、レシーバーSX616、アナログプレーヤーPL25Eの広告
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

Pioneer

アルテック DIG

アルテックのスピーカーシステムDIGの広告(輸入元:エレクトリ)
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

DIG

パイオニア CS-3000

パイオニアのスピーカーシステムCS3000の広告
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

CS3000

オンキョー U-4500, E-53A

オンキョーのスピーカーシステムU4500、E53Aの広告
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

U4500

テクニクス SB-30, SB-50, SB-100, SB-300, SB-310, SB-400, SB-500, SB-600, SB-700, SU-3100, SU-3400, SU-3600, SU-50A, ST-3100, ST-3400, ST-3600, SL-30, SL-40, EPC-205C, EPC-260C, EPC-280C

テクニクスのスピーカーシステムSB30、SB50、SB100、SB300、SB310、SB400、SB500、SB600、SB700、プリメインアンプSU3100、SU3400、SU3600、SU50A、チューナーST3100、ST3400、ST3600、アナログプレーヤーSL30、SL40、カートリッジEPC205C、EPC260C、EPC280Cの広告
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

Technics

ラックス LX77, BOSE 901

ラックスのスピーカーシステムLX77、BOSEのスピーカーシステム901の広告
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

LX77

トリオ KL-4050, KL-7050, KH-41, KH-71

トリオのスピーカーシステムKL4050、KL7050、ヘッドフォンKH41、KH71の広告
(スイングジャーナル 1971年12月号掲載)

Trio1