サンスイの4チャンネルデコーダーQS1の広告
(スイングジャーナル 1970年12月号掲載)
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サンスイ QS-1
サンスイ SP-150, SP-3005, AU-888, CA-606, BA-150, TAC-505, SAX-350D, SAX-1000X, TU-888, CD-5A, QS-1, SR-4050
サンスイ SAX-1000X
サンスイ CA-606
サンスイ TAC-505
サンスイ SP-150
サンスイ SAX-350D
サンスイ SP-150
サンスイ QS-1
サンスイ QS-1
サンスイ SP-150, SP-3005, AU-888, CA-606, BA-150, TAC-505, SAX-350D, SAX-1000, TU-888, CD-5A, SR-4050
サンスイ SP-3005
サンスイ SAX-1000X, SAX-350D
サンスイ CA-606, BA-150, CD-5A
サンスイ TAC-505
サンスイ SL-5, TAC-505, SR-1050
サンスイ SP-2002, AU-999, BA-60, BA-90, CD-5, TU-999, SR-2050
サンスイ QS-1
サンスイ SP-150
瀬川冬樹
ステレオサウンド 16号(1970年9月発行)
特集・「スピーカーシステム最新53機種の試聴テスト」より
サンスイのスピーカーの中では最も新しい製品で、今回初めてテストするシステムだが、音質には、みごとといいたいほどサンスイ・トーンが表現されて、強い個性を持っている。一聴して感じられるのは中域が強く張り出した明瞭度の高い硬質の音色で、これはむろん今回テストした同社の各製品に共通した性格だが、中でもこのSP150では、中域にホーンを使っているのではないかと思えるほど、特徴のある中音を響かせる。そこでバランス上は、とうぜん低音・高音ともやや抑えられた感じに聴こえるわけだが、どうやら山水の場合、ポピュラーやジャズ・ヴォーカル系のレコードで音決めをするのではないかと想像され、そういうプログラムソースでは、このバランスの作りかたが、結果として好ましい方向になるとも考えられる。これぐらい全製品に個性を主張できれば立派なものだ。
採点表
大編成:★★★
小編成:★★★
独奏:★★
声楽:★★★
音の品位:★★★
音のバランス:★★★
音域の広さ:★★★
能率:★★★★
デザイン:★★★★
コストパフォーマンス:★★★
(準推薦)
サンスイ SP-70
瀬川冬樹
ステレオサウンド 16号(1970年9月発行)
特集・「スピーカーシステム最新53機種の試聴テスト」より
SL7とよく似た音のつくりかたをしている。ただし、SL7がドロン・コーンを採用しているのにこちらはパイプダクトのままであるためか、低音域ではSL7の方が抜けがよいように感じられた。いずれにしても、SL7の場合でも聴感上では低域が少々抑えられすぎると思ったのだから、SP70ではいっそう低域に不足を感じてしまう。
山水独特の中高域の張り出した硬質の音づくりが、この感じを一層強調して、聴感上は、中高域を盛り上げて低域と高域の両端をおさえたような、特徴あるバランスだから、トーンコントロールで低音・高音をややブーストするとか、置き場所のくふうで低域を低域を補ってやるなどする方がいいように思われる。
山水のこの特徴あるバランスは、ポピュラー・ヴォーカルなどに対しては非常にうまい作り方といえる。
採点表
大編成:★★★
小編成:★★
独奏:★★
声楽:★★★
音の品位:★★★
音のバランス:★★★
音域の広さ:★★
能率:★★★★
デザイン:★★★★
コストパフォーマンス:★★★
(準推薦)
サンスイ SL-7
瀬川冬樹
ステレオサウンド 16号(1970年9月発行)
特集・「スピーカーシステム最新53機種の試聴テスト」より
JBLのトリムライン54をモデルにしたと思われ、前面を広く奥行を極度に薄くした、独特のスリムラインがタダが、スピナール(木材)の明るい色調が、華やかな雰囲気を持っていて楽しい。
明るく華やいだ外観は音を聴いてみてもそのままの雰囲気に受けつがれている。つまり中高域が強く張り出す例のサンスイ・トーンが一層強調されていて、これがヴォーカルなどではすばらしく歯切れのよい明瞭度を感じさせる。SL7専用の脚をつけてフロアタイプとして、広いサロンなどで鳴らしたら、この音質はよく透ってなかなか魅力的なのではないかと思う。ただ、こういう音は、本誌試聴室のような比較的狭い小住宅では(つまり一般家庭では)、いわゆる鑑賞用としてのオールラウンド的な作り方とは違うように思われ、そういう性格を理解して使いこなすべきだと感じた。
採点表
大編成:★★
小編成:★★
独奏:★★
声楽:★★★
音の品位:★★
音のバランス:★★
音域の広さ:★★★
能率:★★★
デザイン:★★★★★
コストパフォーマンス:★★★
サンスイ SP-10
瀬川冬樹
ステレオサウンド 16号(1970年9月発行)
特集・「スピーカーシステム最新53機種の試聴テスト」より
16センチの全域型スピーカー一本だけを、こんな小さな箱に押し込んでしまうと、ふつうならのびない貧弱な音になりがちなのに、SP10にはそういう欠点がみあたらず、中低域に(こういうシステムとしては)意外なほどの厚みがあって、小さいくせにスケール感の豊かな、堂々とした響きを聴かせてくれた。しかも同社の各機種と共通した独特の張りのある、いわばサンスイ・トーンともいうべき中音域の音質は、ちゃんと備わっているのだから立派というべきだろう。小型のくせに、音量を相当に上げても音のくずれが割合少ない。それらの特徴を総合すると、小柄の割に派手な音づくりをしているという印象である。中低域の響きや、高域でのスクラッチノイズの独特のシリシリというくせが長く聴いているとやや耳障りだが、なにしろローコストにうまくまとめたものだと感心させられた。
採点表
大編成:★★
小編成:★★★
独奏:★★
声楽:★★★
音の品位:★★
音のバランス:★★★
音域の広さ:★★
能率:★★★
デザイン:★★★
コストパフォーマンス:★★★★★
(推薦)
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