ラックスのプリメインアンプSQ77T/IIの広告
(スイングジャーナル 1967年12月号掲載)
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ラックス SQ77T/II
ラックス SQ301
ラックス SQ77T
ラックス SQ301
ラックス PL45, MQ36
ラックス SQ301
ラックス PL45, MQ36
瀬川冬樹
ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より
はじめPL45とMQ36お組合せで聴いてみたが、何かもうひとつ音に冴えが無く、全体に靄がかかったように輪郭が甘く抜けが悪い。この原因を掴むため、試みにPL45とMQ36を切り離して、それぞれを素性の判っているプリアンプ、メインアンプに互いに組合せを変えてテストしてみたところ、どうやら問題はPL45の方にあることが判明した。
MQ36は、テクニクス20AやビクターMST1000と並んで,まさに優劣つけ難い、優れたパーフォーマンスを持った品位の高いパワーアンプであることが感じられた。特にデザインを含めて評価すると、これは立派に世界水準をゆく製品といえる。
その点、PL45には、まだ解決すべき問題が残されていると思われた。
ラックス SQ301
瀬川冬樹
ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より
これも試作品だが、良いアンプだと思った。オーソドックスでバランスの良い音質。音の奥行きがいくらか平面的になるような傾向はあったが、管球式に似た温かい肌ざわりと、いろいろなタイプのスピーカーに順応する良さは高く買える。AU777同様にいじるところがたくさんあって、マニアにとっても楽しいアンプだ。きめ細かな神経のゆきとどいた作り方は、さすがに手馴れたもの、この水準をぜひとも落さずに量産化されることを望みたい。
ラックス SQ38Ds
瀬川冬樹
ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より
このアンプの身上は、定評どおり音の素直さと中〜高音域の澄んだ美しさにある。反面、中低音部にふくらみが欠けていて、バランス上どうしても淋しい痩せた音質になりやすい。
しかしこの音質は、室内楽とか合唱曲など、クラシックの中でも凝った曲をじっくり鑑賞しようというとき、長く聴いても疲れない良さを持っていて、それがこのアンプの名声の裏づけになっていると思われる。
ラックス SQ77T
瀬川冬樹
ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より
前のトリオと逆に中・低域のふくらみが少し不足していて何となく弱々しい音になる点は、SQ38Dなどと似たラックスの弱点かもしれない。音は割合素直だが、TW61と同じくローレベルで何となく歪っぽい、トランジスター・アンプの匂いが残っている。今回はテストしなかったが、同価格のSQ5Bbと、非常に対照的な音のように感じられた。
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