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ESS amt1

菅野沖彦

ステレオ別冊「あなたのステレオ設計 ’77」(1977年夏発行)
「’77優良コンポーネントカタログ」より

 アメリカ生れのユニークなスピーカー・システムである。特長は、ハイル・ドライバーと呼ばれる新方式のトゥイーターで、アコーディオン・プリーツ状のプラスティック振動板が伸縮し、呼吸するように音圧を放射する。その原理構造も、外観上も、オリジナリティとユニークさに溢れたものだ。これを25cm口径のウーファーと600Hzでクロスオーバーさせた2ウェイ・システムで、きわめて繊細華麗な高音が今までにない新鮮な響きだ。

ESS amt-1

瀬川冬樹

ステレオサウンド 36号(1975年9月発行)
特集・「スピーカーシステムのすべて(上)最新40機種のテスト」より

 低音から高音までの音の自然さ、バランスのよさで、今号掲載分の中ではスペンドールと比肩できる良いスピーカーだと思った。ただ、そういう良さを出すには、使いこなしに多少の工夫が必要だ。まず配置の面では背面をなるべく固い壁につける方がいい。これで低音の土台が非常にしっかりしてくる。レベルコントロールは〝NORM〟が良かった(BRIGHTとSOFTポジションあり)。限られたスペースでいろいろな曲についての詳細は書けないが要するに、すべての楽器に対して品位の高い、な滑らかで繊細な、適度に、艶も乗った美しい音色で、これは価格に対して相当にグレイドの高い掘り出し物だと思った。艶という点では、ヨーロッパ系の濡れたようなみずみずしさには及ばないが、しかしアメリカの製品としてはきわめて夜広っぱ的な清潔な響きの美しさを持っている。解像力もよい。この音を生かすには、アンプやカートリッジに、かなり緻密な音を組み合わせるべきだ。たとえばエンパイア4000やEMT。そしてマークレビンソン系のアンプ。

ESS amt1

ESSのスピーカーシステムamt1の広告(輸入元:ティアック)
(スイングジャーナル 1974年4月号掲載)

ESS