Category Archives: プリメインアンプ - Page 41

サンスイ AU-777

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 バランスのとれた良いパーフォーマンスを持ったアンプだと思った。低音が仲々しっかりしていて、オルガンの低域のファンダメンタルな動きをよく再現するし、ローレベルからハイレベルにかけて盛り上ってゆくクレッシェンドでも破綻のない再現性を示した。こういう音の傾向はソニーの1120によく似ていると思ったが、比較してみると、山水の方に、気のせいかほんのわずかの曇りが感じられる。しかしここで4万円の差があることを考慮に入れたら、5万円台では最もお買徳なアンプのひとつに入るだろう。

ラックス SQ38Ds

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 このアンプの身上は、定評どおり音の素直さと中〜高音域の澄んだ美しさにある。反面、中低音部にふくらみが欠けていて、バランス上どうしても淋しい痩せた音質になりやすい。
 しかしこの音質は、室内楽とか合唱曲など、クラシックの中でも凝った曲をじっくり鑑賞しようというとき、長く聴いても疲れない良さを持っていて、それがこのアンプの名声の裏づけになっていると思われる。

ニッコー TRM-120

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 音質の点では最も良好。素直でクセの無いオーソドックスな、まともなアンプの音であった。ローレベルでも、音が繊細で抜けが良いし、ハイレベルでも安定によく音が延びてゆく。パワーにも十分のゆとりが感じられてこのクラスでは最も安心できる音質。

トリオ TW-80D

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 こうして改めて聴いてみると、もはやこのアンプの時代は終ったという印象が大きく残った。これは私見だが、80DとなってNF型のトーンコントロールを採用してから、かえって高低域両端に、ドンシャリ的な強調感が現れてかえって音がヒステリックになってきたのではないか。ワイドレインジの良いスピーカーでは、これがたいへん耳ざわりだった。

コーラル A-1000

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 ちょっとしたはずみで周期の遅い低域発振を起こして、スピーカーのコーンが大きくフラフラとゆれはじめるのは問題だと思った。コーラルの二機種ともこの稽古ヴかあったのだから、偶然の故障とはちがうだろう。
 音質は大味で、高域の刺激的な音のとりきれない、いわゆるトランジスター的カラーの残ったもの。

コーラル A-707

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 トランジスターアンプの中では発売時期が古い方で、そのためかいわゆるトランジスター的なカラーが強く、刺激的で長く聴いていると疲れるような音だった。低域を延ばしすぎているのか不安定で、ちょっとしたショックでモーターボーディングを起こすのには閉口した。ただSNは非常に良く、ボリュームを上げてもノイズの性質も仲々良かった。

パイオニア SA-81

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 このグループ唯一の管球式で出力も大きい方。音のバランスとしては、フラットなクセの無い特性を狙っていて、その意味では良くまとまって欠点は無く、たっぷりした音量感は安心感を与えてくれる。ただ弱レベルの再生音のとき、もう少し繊細な音が欲しい──、切れ込みにシャープさが欲しいとも思った。

ラックス SQ77T

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 前のトリオと逆に中・低域のふくらみが少し不足していて何となく弱々しい音になる点は、SQ38Dなどと似たラックスの弱点かもしれない。音は割合素直だが、TW61と同じくローレベルで何となく歪っぽい、トランジスター・アンプの匂いが残っている。今回はテストしなかったが、同価格のSQ5Bbと、非常に対照的な音のように感じられた。

トリオ TW-61

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 ローレベルでは多少ザラついた感じのつきまとう歪がわずかにあるようだが、音が実にたっぷりしていること、音量を上げても刺激的な音のしないことなど、三万円台ではベストバイにあげてよいと思った。
 トーン・フラットのポジションでも中低域に意識してふくらみを持たせた音質で、こういう作りかたは、コロムビアMA20と同じ意味でローコスト・アンプにはむしろ好ましい。
 ただ、ノイズの性質はあまり良い方ではなく、トランジスターのボソボソいう雑音が、音量を上げたときには少し気になったがこれは製品ムラかもしれない。ヘッドフォン使用時に残留ノイズが割合耳ざわりだった。

2万円クラスのプリメインアンプの印象

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 このクラスにいえることは、三万円台の総合アンプの場合と同様、正面切ってフィデリティを求めないで、ひずみの少ない、おだやかで聴きよいバランスのとれた再生音を狙うべきだということ。
 テストの結果は、四機種とも、表示パワーの割には音量を上げようとするとうるさくなってあまり大きなパワーは出せないことと、低音域の量感にどうしても不足を感じた。この点は総合アンプの三万円グループと同じだが、回路構成は総合アンプより手の込んだものが多くて、やはりプリメイン独立型だけのことはあると思った。
 総じてこのクラスのアンプでは、あまり本格的なスピーカーを組み合わせないで、気軽に、組合せそのものを楽しむべきもののように思う。

ミラフォン AG-15W

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 音は割合に素直だけれど、どことなくひよわな感じを受けた。

パイオニア SA-40

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 音質の点ではビクターに次ぐもので、これでもう少し弱レベルの音の粒が揃えば、もっと品位の高い再生音になる。

ビクター MCA-102

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

四台の中では音質がいちばん素直で、特別大きな音量を望まなければ、トーンで低音を上げ気味にするとか、このアンプだけについているローブーストスイッチをONにすると、低音も最も良く延びて、楽器のファンダメンタルらしい音も結構再現してくれた。ただしヘッドフォン端子では、電源の誘導のようなジーというハムが、わずかだが気になった。

ジュピター CS-W8

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 トーンコントロール中点では、高域の抜けない、冴えの悪い音がするが、トーンをうまくコントロールしたりラウドネスをうまく使ったりすると、小型のスピーカーでは割合聴ける音になる。ただ、音像の小さいときは良いが、ハイレベルでは少しどぎつい音になって、トーン・フラットでは都合のよいことがあるかもしれない。

ラックス SQ77T, VL70T

ラックスのプリメインアンプSQ77T、チューナーVL70Tの広告
(スイングジャーナル 1967年6号掲載)

Lux

サンスイ AU-777

サンスイのプリメインアンプAU777の広告
(スイングジャーナル 1967年5号掲載)

Sansui

トリオ TW-61

トリオのプリメインアンプTW61の広告
(スイングジャーナル 1967年3月号掲載)

トリオ

ラックス SQ77T

ラックスのプリメインアンプSQ77Tの広告
(スイングジャーナル 1967年3月号掲載)

ラックス

ラックス SQ38D, SQ77, SQ77T, SQ65, SQ58b, WZ30, WZ70

ラックスのプリメインアンプSQ38D、SQ77、SQ77T、SQ65、SQ58b、チューナーWZ30、WZ70の広告
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

Lux

ソニー SS-3300, TA-1080, TA-1120, TA-3120, VC-8E, PUA-237, TTS-3000, TC-250A, TC-263D, TC-350, TC-660MD

ソニーのスピーカーSS3300、プリメインアンプTA1080、TA1120、パワーアンプTA3120、カートリッジVC8E、トーンアームPUA237、ターンテーブルTTS3000、オープンリールデッキTC250A、TC263D、TC350、TC660MDの広告
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

TA1120

トリオ TW-61, FX-11T, AFX-21T

トリオのプリメインアンプTW61、チューナーFX11T、AFX21Tの広告
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

AFX21T

サンスイ SAX-600, SAX-700, SAX-400, AU-111

サンスイのレシーバーSAX600、SAX700、SAX400、プリメインアンプAU111の広告
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

SAX700

ニッコー STA-70, TRM-120, FAM-12B

ニッコーのレシーバーSTA70、プリメインアンプTRM120、チューナーFAM12Bの広告
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

STA70

ラックス SQ77, SQ5B, WZ50, WZ70

ラックスのプリメインアンプSQ77、SQ5B、チューナーWZ50、WZ70の広告
(モダン・ジャズ読本 ’65 1965年4月増刊号掲載)

LUX

サンスイ AU-70, TU-70, SAX-200, SAX-1000

サンスイのプリメインアンプAU70、チューナーTU70、レシーバーSAX200、SAX1000の広告
(モダン・ジャズ読本 ’65 1965年4月増刊号掲載)

Sansui