Category Archives: アンプ関係 - Page 116

ジュピター CS-W8

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 トーンコントロール中点では、高域の抜けない、冴えの悪い音がするが、トーンをうまくコントロールしたりラウドネスをうまく使ったりすると、小型のスピーカーでは割合聴ける音になる。ただ、音像の小さいときは良いが、ハイレベルでは少しどぎつい音になって、トーン・フラットでは都合のよいことがあるかもしれない。

サンスイ SAX-700

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 TW880、SX100TAの中間的な音質。出力や機能の割には柄が大きいという印象が先に立って、同価格のSX100TAにくらべて損をしている。保護回路の利きが良すぎて、ちょっとしたショックで動作してしまうのは少し神経質すぎるようだ。

パイオニア SX-100TA

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 特に色づけのない、フラットでバランスの良い音質。SX30Tによく似た音色で、おとなしいがもう少しツヤっぽさがあってもいいのではないかと感じた。しかし大出力アンプを小柄なケースにうまく収めた全体のまとめかたはたいへん好ましい。SN良好。

トリオ TW-880

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 TW510の音からみると多少強調感があって、クラシックよりはポピュラーものに向くという印象であった。弱音で音が汚れる感じも高級アンプらしくない。パワーアンプというメリット以外にはTW510の方をおすすめしたい。

ビクター AST-140T

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 このアンプは弱音の表現がたいへん素晴らしかった。音の抜けがさわやかでみずみずしく音に何ともいえない温かさがあってしかもツヤっぽい。TRアンプとしてはスピーカーをあまり選ばない方で、どんなタイプのスピーカーをつないでもそれぞれの良いキャラクターを生かしてよく鳴らすアンプ、という感じであった。同じ5万円台の山水SAX600やトリオTW510とともに、アンプの音質としては最も素直で色付けの無いオーソドックスなゆきかたでこのクラスになると、最高水準のアンプとの音質の差はごくわずかなものだといえる。

トリオ TW-510

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 SAX600に非常に似た音なのにおどろいた。こちらはトランジスター、向うは三極管である。良くできたアンプには、球と石の差はもうほとんど無い。パワーも割合に大きい方だから、ARタイプのようなスピーカーには有利だろう。しかしコーン型スピーカーの場合に、いくらか抑えられた音になり、のびのびした感じが損なわれるのは、他のTRアンプにも共通の特性だった。周波数特性がフラットによくのびている。

サンスイ SAX-600

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 5万円台唯一の管球式だがそれだからではなく、音質の良さの点から第一に推賞したい。出力は大きい方ではないが、音の伸びが実によく、充実して安定感がある。何よりも、中域の温かな、透明緻密な音が印象的だった。コーン型のスピーカーでは特にその長所が発揮された。

サンスイ SAX-400

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 SAX600と比較して、音のバランスのとりかたには共通のポイントが聴きとれたが、600の透明で緻密な音からみると多少キメが荒いように感じられた。声が太くなるような傾向があるのは、イコライゼイションのわずかなちがいなのかもしれない。また能率の低いスピーカー(AR3やパイオニアCS3)を接続すると多少パワー不足を感じる。どうもトランジスター・アンプは管球式の3倍以上のパワーが必要らしい。

パイオニア SX-30T

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 SX304Bからくらべると、音のバランスがずっと良くなっているし、気になる音のクセも無く、5千円高いだけのことは十分にあると感じた。特に、トランジスターということをさとさらに意識したものか、高域をやわらげて聴きよい音にまとめてある。ただ、トランジスターアンプとしてはパワーが少ない方だから、能率の良いスピーカーを組み合わせないと、腰の弱いのっぺりした音になりすいので注意がいる。

コロムビア MA-20, MA-30/パイオニア SX-304B/サウンド SRQ-302X

瀬川冬樹

ステレオサウンド 3号(1967年6月発行)
「内外アンプ65機種の総試聴記と組合せ」より

 コロムビアの二機種の、共に高域を甘く丸めたソフトな音に対して、パイオニアと日本サウンドは、シャープさの強調された幾分硬質な音と、それぞれ対照的であった。
●MA20/中〜低域を盛り上げたふくらみのある音質。これはラウドネスコントロールが入りぱなしのためだが、このクラスに組み合わせるプレイアーやスピーカーの特性から、概して小造りな痩せた音になりやすいことを考えれば、これは仲々うまい作りかただと思った。高域が適度に甘いため音源がやや遠のく感じで、多少むーど音楽的傾向が無いわけではないが、トーンでハイを強調してみても、音のひずみをうまく抑えた素姓の良さが感じられた。
●MA30/MA20にフィデリティを加えたという印象。四機種中では最もパワーが大きいためか、音のゆとりが十分に感じられた。しかしMA20よりも一万円高いというメリットは、音のクォリティの向上よりむしろパワーアップと各種附属装置にあるように思われた。
●SX304BのSNは四機種中最良。高音域に良くレンジを延ばしているが、反面、低域はやや不足気味で音に深みを欠いていた。ポピュラーものにはこういう音のバランスも効果を発揮するかもしれないが、クラシックを主に聴く場合には、もう少し音にやわらかさと透明感を望みたい。
●SRQ302X/音のバランスは一層高音域に片寄っている。華やかで派手ないわゆるトランジスターの音で、クラシックをゆっくり聴こうという人にはあまり奨めにくい。

ラックス SQ77T, VL70T

ラックスのプリメインアンプSQ77T、チューナーVL70Tの広告
(スイングジャーナル 1967年6号掲載)

Lux

ラックス PZ24, KMQ8, FL15

ラックスのコントロールアンプPZ24、パワーアンプKMQ8、エレクトロニッククロスオーバーネットワークFL15の広告
(スイングジャーナル 1967年5号掲載)

Lux

サンスイ AU-777

サンスイのプリメインアンプAU777の広告
(スイングジャーナル 1967年5号掲載)

Sansui

サンスイ SAX-400

サンスイのレシーバーSAX400の広告
(スイングジャーナル 1967年4号掲載)

Sansui1

ニッコー STA-701, SB-300

ニッコーのレシーバーSTA701、スピーカーシステムSB300の広告
(スイングジャーナル 1967年4号掲載)

Nikko

ラックス WZ30, WZ50, WZ70, VL70T

ラックスのチューナーWZ30、WZ50、WZ70、VL70Tの広告
(スイングジャーナル 1967年4号掲載)

Lux

トリオ TW-61

トリオのプリメインアンプTW61の広告
(スイングジャーナル 1967年3月号掲載)

トリオ

サンスイ SAX-400

サンスイのレシーバーSAX400の広告
(スイングジャーナル 1967年3月号掲載)

サンスイ

ラックス SQ77T

ラックスのプリメインアンプSQ77Tの広告
(スイングジャーナル 1967年3月号掲載)

ラックス

パイオニアSX-30T, SX-100T

パイオニアのレシーバーSX30T、SX100Tの広告
(スイングジャーナル 1967年3月号掲載)

パイオニア

ソニー TA-4300

ソニーのエレクトロニッククロスオーバーネットワークTA4300の広告
(スイングジャーナル 1967年3号掲載)

ソニー

ガラードAT-80, グッドマン Maxim, CMラボラトリーズ CC-1, Model 350

ガラードのアナログプレーヤーAT-80、グッドマンのスピーカーシステムMaxim、CMラボラトリーズコントロールアンプCC-1、パワーアンプModel 350の広告(輸入元:シュリロ貿易)
(スイングジャーナル 1967年3月号掲載)

シュリロ

ラックス SQ38D, SQ77, SQ77T, SQ65, SQ58b, WZ30, WZ70

ラックスのプリメインアンプSQ38D、SQ77、SQ77T、SQ65、SQ58b、チューナーWZ30、WZ70の広告
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

Lux

ソニー SS-3300, TA-1080, TA-1120, TA-3120, VC-8E, PUA-237, TTS-3000, TC-250A, TC-263D, TC-350, TC-660MD

ソニーのスピーカーSS3300、プリメインアンプTA1080、TA1120、パワーアンプTA3120、カートリッジVC8E、トーンアームPUA237、ターンテーブルTTS3000、オープンリールデッキTC250A、TC263D、TC350、TC660MDの広告
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

TA1120

トリオ TW-61, FX-11T, AFX-21T

トリオのプリメインアンプTW61、チューナーFX11T、AFX21Tの広告
(モダン・ジャズ百科 1966年3月号掲載)

AFX21T