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パイオニア M-25

菅野沖彦

ステレオサウンド 47号(1978年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ’78ベストバイ・コンポーネント」より

高い作りと美しいデザイン、輝かしい音質、三位一体の製品。

パイオニア M-25

井上卓也

ステレオサウンド 47号(1978年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ’78ベストバイ・コンポーネント」より

弾力的で伸びやかな音と機能に徹したデザインが独特の魅力である。

パイオニア M-25

井上卓也

世界のコントロールアンプとパワーアンプ(ステレオサウンド別冊・1978年春発行)
「最新型94機種のテストリポート」より

 コントロールアンプC21とくらべると、格段に音のクォリティが高いパワーアンプである。聴感上での周波数レンジはかなりワイドレンジ型で、バランス的には、低域が豊かで柔らかく、,中高域から高域にかけて、滑らかで粒立ちがよく、スッキリと明るい音をもち、いかにも現代のアンプらしい伸びやかさがある。中域は、この種のパワーアンプ共通の、やや薄く密度不足の面があるが、音の反応が早いために、とくに問題とするほどのことはない。ステレオフォニックな音場感は、左右方向・前後方向ともによく広がり、音像定位もかなりクリアーに立つタイプである。リファレンスのLNP2Lとは少しミスマッチの印象である。

パイオニア M-25

瀬川冬樹

世界のコントロールアンプとパワーアンプ(ステレオサウンド別冊・1978年春発行)
「最新型94機種のテストリポート」より

 パイオニアのアンプが、セパレートタイプにかぎらず音のバランスのとり方の巧みなことはすでに多くの機会に言われているが、そこにも一貫したパイオニアトーンとでもいえる個性があって、それは大づかみにいえば、中音域から低音域にかけてやや厚みを持たせ、中高音域ではよく抑えてやかましさをなくし、最高音域にちょっと味をつけてほどよい切れこみの良さを感じさせる、という印象がある。M25も大まかにはその線で仕上げられているが、M4のようにウェットな音でなく、暖かみはあってもややぜい肉をおさえた硬質なところも聴きとれて、いくらか強引さや乾いた印象のあるものの、力としなやかさをバランスさせたなかなかの音質だと思った。

パイオニア C-21 + M-25

瀬川冬樹

世界のコントロールアンプとパワーアンプ(ステレオサウンド別冊・1978年春発行)
「最新型94機種のテストリポート」より

 C3とM4を頂点としてプリメインアンプの9900、9800以下のひとつ前のシリーズのパイオニアのアンプの音には、基本的に、ウェットな滑らかさが基本になっていたが、C3/M4をエクスクルーシヴという別ブランドにして、新たにマグニワイド・シリーズになる直前あたりのパイオニアの音は、少しずつ方向転換しはじめて、音の力強さをかなり表面に押し出してきたように思える。あるいは音の力強さを、以前のように柔らかさやウェットな肌ざわりの中に包み込むのではなく、もっと単刀直入にあらわにしはじめた、といった方が当っているのかもしれない。このC21/M25の組合せでは、M25の方が格がずっと上という印象で、M25の方が色濃く持っているしなやかな力とニュアンスの豊かさを、C21では少々抽き出しきれないというよりもむしろ、C21の音の表情の硬い傾向が、M25の大らかな表現力をかなり抑えこんでしまっているように思えた。

パイオニア M-25

井上卓也

ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より

 パイオニアのセパレート型アンプ群のなかでは、20シリーズの製品に、単純化、高性能化の方向がいちじるしい。M−25は、パワー的に不足感があったM−21の上級モデルであり、優れた高域特性を得るためにパワートランジスターにリングエミッター型と呼ばれる新タイプを採用している点に特長がある。滑らかで色付けの感じられないナチュラルで素直な音は、かなり躍動的に音楽を聴かせてくれる。クォリティ重視のモデルである。

パイオニア M-25

菅野沖彦

ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より

 M22というAクラスのアンプでまとめあげたコンストラクションに、全くそれとは異なるアンプを組みつけたもので、形はほとんどM22と同じである。しかし、出てくる音は、大分ちがう。当然のことで、M22とは全く別もののアンプなのだ。ワイドレンジ感がうまく聴感域のバランス内を効果的に聴かせる。堂々たる低音、中、高域の優れたディフィニション、さすがにベテランメーカーらしい完成度の高いパワーアンプである。