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エクセル ES-70S/II, ES-70EX/II

井上卓也

ステレオサウンド 39号(1976年6月発行)
特集・「世界のカートリッジ123機種の総試聴記」より

 ES70EX/IIは、単体の市販カートリッジとしてはローコストな、CD−4システムに使用可能な点が特長である。全体にこの種のワイドレンジタイプ共通の低域が甘口で、間接音成分をタップリとつけて鳴るが、粒立ちは細かく、汚れが少ないメリットをもっている。高域がアラくなりやすい普及型ブックシェルフスピーカーとの組合せで好結果が期待できそうだ。
 ES70S/II。低域は、ダンプされて締っており、70EX/IIとは対照的な低音である。スケール感は少なくなるが、音に活気かあり、早いテンポのプログラムソースにリズミックに乗れる点が好ましい。ヴォーカルはやや粗いが、音像がクッキリと前に出て浮かび上がり、コントラストが付くのは面白い。価格対クォリティの比も充分にある。

エクセル ES-70S/II, ES-70EX/II

岩崎千明

ステレオサウンド 39号(1976年6月発行)
特集・「世界のカートリッジ123機種の総試聴記」より

 市販品中でもっとも安い価格のカートリッジを作るメーカーとして、エクセルの名はとくに初級者にとって親しみがあるかもしれない。プレーヤーを単体で買ったユーザーは、おそらく最初にカートリッジを買うときにこうしたクラスを狙うであろうし、そうしたときに、少なくとも支払った金額だけのバランスだけはかなり良いが、とくに広帯域ということでもなく、中級ないしは普及製品にあるような音の細やかな変化が、そのまま表現できないというところがいつわらざるところだ。
 ちょっと聴いて、くっきりしているようなイメージを受けるが、それはあくまで音溝の音に比例しているわけではなく、とりこぼしがあるのは、高級カートリッジをつければわかる。高域での帯域をやや伸ばしたEXはCD−4対応型だが、出力がへって高域のかがやきがかえって薄くなりシンバルのあつみも物足りない。

エクセル ES-70S typeII, ES-70SH typeII, ES-70E typeII, ES-70EX typeII, ES-70EX, ES-801

エクセルのカートリッジES-70S typeII、ES-70SH typeII、ES-70E typeII、ES-70EX typeII、ES-70EX、トーンアームES-801の広告
(オーディオアクセサリー 1号掲載)

ES801

エクセル ES-70EX typeII

エクセルのカートリッジES70EX typeIIの広告
(オーディオ専科 1975年4月号掲載)

エクセルサウンド

エクセル ES-70EX, ES-70EX4

エクセルのカートリッジES70EX、ES70EX4の広告
(ステレオ 1972年12月号掲載)

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エクセル ES-70EX, ES-70EX4

エクセルのカートリッジES70EX、ES70EX4の広告
(ステレオ 1972年11月号掲載)

ES70EX

エクセル ES-70EX

エクセルのカートリッジES70EXの広告
(ステレオ 1972年10月号掲載)

ES70EX