Tag Archives: CCR667

ビクター CCR-666, CCR-667, CCR-668, JX-51

ビクターのカセットデッキCCR666、CCR667、CCR668、アクセサリーJX51の広告
(スイングジャーナル 1972年11月号掲載)

ビクター CCR-667, CCR-668, JX-51

ビクターのカセットデッキCCR667、CCR668、アクセサリーJX51の広告の広告
(ステレオ 1972年11月号掲載)

CCR668

ビクター CCR-668, CCR-667, CCR-666

ビクターのカセットデッキCCR668、CCR667、CCR666の広告
(スイングジャーナル 1972年10月号掲載)

ビクター CCR-668, CCR-667, CCR-666, JX-51

ビクターのカセットデッキCCR668、CCR667、CCR666、アクセサリーJX51の広告
(ステレオ 1972年10月号掲載)

CCR668

ビクター SX-3, MCA-V7B, MCT-V7B, SRP-B33M, CCR-667

ビクターのスピーカーシステムSX3、プリメインアンプMCA-V7B、チューナーMCT-V7B、アナログプレーヤーSRP-B33M、カセットデッキCCR667の広告
(スイングジャーナル 1972年8月号掲載)

ビクター SX-3, MCA-V7B, MCT-V7B, SRP-B33M, CCR-667

ビクターのスピーカーシステムSX3、プリメインアンプMCA-V7B、チューナーMCT-V7B、アナログプレーヤーSRP-B33M、カセットデッキCCR667の広告
(スイングジャーナル 1972年8月号掲載)

ビクター CCR-667, TD-550

ビクターのカセットデッキCCR667、オープンリールデッキTD550の広告
(スイングジャーナル 1972年7月号掲載)

CCR667

ビクター CCR-667, TD-550, 4ED-205, JX-51

ビクターのカセットデッキCCR667、オープンリールデッキTD550、8トラックデッキ4ED205、アクセサリーJX51の広告
(スイングジャーナル 1972年6月号掲載)

CCR667

ビクター CCR-667

菅野沖彦

スイングジャーナル 5月号(1972年4月発行)
「SJ選定新製品試聴記」より

 CCR667は日本ビクターの発売した最も新しいカセット・デッキである。カセット・デッキというのは、カセット・テープを使ってステレオの録音再生ができるデッキ・タイプのテープレコーダーで、出力はラインで出るから、これをステレオ・アンプのライン入力回路に入れて使うように作られているもの。そして、一般に、カセット・レコーダーというと、それ自体にパワー・アンプとスピーカーを内蔵してしいて、他のアンプなどにつながなくても再生音がきけるものをいう。いいかえれば、カセット式のテープレコーダーの場合には、家の中に据置いて使うものがデッキ、どこへでも持って歩けるものが、カセット・レコーダーというように考えてよいだろう。また、今、はやりのコンポーネント・システムという概念でいけば、カセット・デッキはそれ自体では音が出ないし、高級なシステムにつないで使うように、設計されているから、これはカセット・コンポーネント、あるいは、コンポーネント・カセットと呼んでもよさそうである。いずれにしても、カセット・デッキはカセット式の高級機であって、ハイ・ファイ・マニアの音質的要求にも応えるものというのが条件である。カセットはそもそも開発の意図からして、簡便、小型、軽量という使いやすさを第一の目的としてきた。したがって、その範囲での音質向上は当然計られるにしても、本来の〝イージー・ハンドリング〟〝コンパクトネス〟といった特徴を犠牲にしてまでもハイ・ファイ再生を目指すようになろうとは想像出来なかったのである。それは、やや馬鹿げたことにも思えたし、第一、あんな細いテープで、しかもゆっくり廻して、そんな高性能が得られるわけもないと誰もが考えたにちがいないのである。しかし、そうした馬鹿げたことをも、馬鹿げたことと感じさせないのが技術の進歩というものらしく、最近のカセットの性能は、オープン・リールのテープ・デッキ並の大型化をも不満と感じさせないだけのものとなってしまったようである。
 このCCR667を使ってみても、そのカセット本来の特質を失った堂々たるデッキのスタイルが気にならないだけの性能をもっているのであった。これで、音質が悪かったり、ノイズが聞くに耐えなかったりしたら、途端に、カセットの数十倍もあろうと思われる大きさに腹が立ってくるところだろう。
 CCR667はビクターが独自に開発したノイズ・リダクション・システムANRSが内蔵している点を第一のフューチャーとすべきだろう。これは、有名なドルビー・システムと同じような考え方による回路であって、入力信号が小さい時に、高域における録音レベルを上げ(伸長)てテープに録音し、再生の時に、その分を下げ(圧縮)てやることにより、耳につくテープ・ヒスを減らそうというものである。つまり、ハイ・レベル録音でS/Nをかせぐというテープ録音のコツを利用して、これをたくみに電気回路で自動動作をさせたものである。そしてこのANRS(AUTOMATIC NOISE REDCTION SYSTEM)はドルビー・システムとの互換性があるそうだから都合がいい。それにしても、同じ考え方、同じような動作、さらに互換性もあるとなると、世界的特許を盾に、世界中の市境を席巻しているドルビー氏との関係はどのようになっているのだろうか? というヤジウマ根性が首をもたげてくる。
 第2のフューチャーはクローム・テープに対する適応性である。ごぞんじのことと思うが、最近のテープ界の話題となっているクローム・テープは、従来の磁気テープが、ガンマフェマタイトという酸化鉄の微粒子を磁性体として使っていたが、この新しいテープはクロミダイオキサイド(CrO2)という合金の微粒子を磁性体としたもので、その磁気特性はまったくちがうものだ。テープに録音をするにあたって、あらかじめ高い周波数の交流電流を磁気ヘッドに流し、これに信号を重ねてテープを磁化する交流バイアス法が現在使われているが、そのバイアス電流の量はそれぞれのテープの磁性の特質によって異るのがテープ・レコーダーの厄介な問題の一つであった。クローム・テープとまでいかなくとも酸化鉄系のものでも、普通のテープと、ロー・ノイズ・タイプとでは性格が異り、同じバイアス電流量で使うと周波数特性に変化が起きたり、歪の少ない録音がとれなかったりという不都合が起きた。正しく使うと高性能を発揮するテープでもまちがった使い方をするとかえって悪い結果に終る、というわけだ。これがテープとデッキの適応の問題で、クローム・テープは、そのために設計されたデッキではないと使えないのである。このテープ・デッキは普通のテープとクロームとの二点切換スイッチがついていて、クローム対策は万全であり、実際、同社ブランドのクローム・テープを使ってFMやレコードから録音してみたが、なかなかよい。またフジ・フイルムのクローム・テープが手元にあったので使ってみたが、ANRSと併用して、とてもカセットとは思えない結果が得られた。メカニズムも安定していてドロップ・アウトも少なく、カセット特有だったフラフラとレベルが変動することがなかった。リニアー式のレベル・アッテネーターも確実だし適度に軽くて気持がよい。またテープの巻き終りで、ライト・ビーム・センシングによるカセットのポップ・アップ機構がついているのも便利だし、全体のデザイン・イメージもマニアの好みに合いそうだ。ヘッドまわりのクリ−ニングもカバーをとりはずすことによって容易に出来るような配慮があって好ましい。

ビクター CCR-667

ビクターのカセットデッキCCR667の広告
(スイングジャーナル 1972年5月号掲載)

CCR667

ビクター CCR-667

ビクターのカセットデッキCCR667の広告
(スイングジャーナル 1972年4月号掲載)

CCR667