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アコースティックリサーチ AR-3a

瀬川冬樹

ステレオサウンド 29号(1973年12月発行)
特集・「最新ブックシェルフスピーカーのすべて(下)」より

 このスピーカーには、よく、ウォームとかソフトなどの形容が使われるが、同じ暖かさでもたとえばディットン25の場合には薪を焚いた温かさ、スチームのぬくもりのような、どこか湿った温度を感じるのに対して、AR3aは電気ヒーターの乾いた暖かさとでもいえる。デザインが変ったが、音のバランスやレインジなど初期のものより自然な感じになってきた反面、パワーには少々弱くなってきたようにも思われて、音量を上げてゆくにつれて中域の張りが次第にやかましい感じが出てくる。それにしてもこのバランスはなかなか見事で、さすがはロングセラーの製品。どんな音楽を鳴らしても楽器固有の音色や合奏のバランスを実にうまく鳴らし分ける。本質的にシャープに切れこむタイプではないから、音像は多少太い感じに表現され、ソロ・ヴォーカルが中央にぴしっと定位するというような効果は出にくい。それは定位の問題よりもこのスピーカーの音の性質そのものともいえ、スクラッチノイズの出かたなどわずかだがまいわりつくような傾向が聴きとれ、上質な光沢が出にくい。バランスはよいがその辺のクォリティに薄手のところがある。

周波数レンジ:☆☆☆☆☆
質感:☆☆☆☆
ダイナミックレンジ:☆☆☆☆☆
解像力:☆☆☆
余韻:☆☆☆
プレゼンス:☆☆☆
魅力:☆☆☆

総合評価:☆☆☆

アコースティックリサーチ AR-3a, AR-6, AR-LST, AR-Amp

アコースティックリサーチのスピーカーシステムAR3a、AR6、AR-LST、プリメインアンプAR-Ampの広告(輸入元:フォスター電機)
(ステレオ 1972年10月号掲載)

AR

アコースティックリサーチ AR-3a, AR-2ax

アコースティックリサーチのスピーカーシステムAR3a、AR2axの広告(輸入元:フォスター電機)
(スイングジャーナル 1971年11月号掲載)

AR

アコースティックリサーチ AR-3a, AR-2ax

アコースティックリサーチのスピーカーシステムAR3a、AR2axの広告(輸入元:フォスター電機)
(スイングジャーナル 1971年10月号掲載)

AR

アコースティックリサーチ AR-3a, AR-2ax

アコースティックリサーチのスピーカーシステムAR3a、AR2axの広告(輸入元:フォスター電機)
(スイングジャーナル 1971年8月号掲載)

AR

アコースティックリサーチ AR-3a

アコースティックリサーチのスピーカーシステムAR3aの広告(輸入元:フォスター電機)
(スイングジャーナル 1971年7月号掲載)

AR

アコースティックリサーチ AR-3a

アコースティックリサーチのスピーカーシステムAR3aの広告(輸入元:フォスター電機)
(スイングジャーナル 1971年6月号掲載)

AR3a

アコースティックリサーチ AR-3a

アコースティックリサーチのスピーカーシステムAR3aの広告(輸入元:フォスター電機)
(スイングジャーナル 1971年5月号掲載)

AR

アコースティックリサーチ AR-3a

瀬川冬樹

ステレオサウンド 16号(1970年9月発行)
特集・「スピーカーシステム最新53機種の試聴テスト」より

 前回のブラインド・テストでは、リファレンス・スピーカー(比較用の基準スピーカー)に使われたし、個人的にも割合馴染んでいる方のスピーカーだが、今回は、どうもいつもの聴視が出ていないようで、試聴中、ボタンを押しまちがえたのではないかと首をかしげることがたびたびであった。
 だいたい日本の気候、とくに高温多湿に弱いところがあって、日によって鳴り方のちがうようなスピーカーなのだが、いかに梅雨あけ間近の頃だったとはいえ、ほかの52機種も同じ条件でのテストなのだから、こう音が変ったのでは戸惑うばかり。ブラインド・テストだったら、絶対に良い点を入れなかったろう。音のバランスは悪いし品位はないし、ラジオの音みたいに箱の中でこもって鳴る感じで、採点は、健康なときのARを頭においてのおマケつきとして受けとって頂きたい。

採点表
大編成:★★★
小編成:★★★
独奏:★★★
声楽:★★★★
音の品位:★★★★
音のバランス:★★★
音域の広さ:★★★★★
能率:★★★★
デザイン:★★★★★
コストパフォーマンス:★★
(準推薦)

アコースティックリサーチ AR-3a, AR-4x, AR Amplifier

アコースティックリサーチのスピーカーシステムAR3a、AR4x、プリメインアンプAR Amplifierの広告(輸入元:フォスター電機)
(スイングジャーナル 1970年9月号掲載)

AR

アコースティックリサーチ AR-2ax, AR-3, AR-4x, AR-5, AR Amplifier, AR Turntable

アコースティックリサーチのスピーカーシステムAR2ax、AR3、AR4x、AR5、プリメインアンプAR Amplifier、ターンテーブルAR Turntableの広告(輸入元:フォスター電機)
(スイングジャーナル 1970年8月号掲載)

AR

アコースティックリサーチ AR-3a

菅野沖彦

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴」より

 このスピーカーは、まずバランスが申し分なく、次に音色が艶やかで滑らかだ。聴き馴れたレコードの感じな情報は全て再生され、余計な音は出てこないという印象で、端正なイメージである。オーケストラの迫力、ジャズのガッツがもう一つ物足りないが、室内楽やヴォーカルのキメの細かさ、柔らかさは大変品位が高く魅力的であった。やや抜けの悪いのが不満といえばいえなくもないが、暴れのない点では比類がない。

アコースティックリサーチ AR-3a

瀬川冬樹

ステレオサウンド 10号(1969年3月発行)
特集・「スピーカーシステムブラインド試聴 純粋聴感で選ぶベストシステム」より

 これだけはあらかじめAR3aと知らされていたが、かりに名前を伏せてあったとしても、この特徴ある音は、容易に聴き分けがつく。全体にやわらかくソフトフォーカスで、キリッとしたところが少ない。従ってポピュラー系の音楽を雰囲気的に楽しむにはよいが、クラシックでも室内楽やピアノなどの細かな陰影までを感じとろうというには無理がある。しかし、どんなレコードをかけても、楽器も声もすべてそれらしく、異質な音が少しもしない点、立派なものだ。全域にわたって、非常に質の良いなめらかな音を聴かせてくれる。このスピーカーは、小音量で鳴らすよりも、あるていどパワーを入れてやる方が、良い音質になる。

テスト番号No.1[特選]