GASのコントロールアンプThaedra II、Thalia、パワーアンプAmpzilla IIa, Grandson、ピラミッドのトゥイーターTiHの広告(輸入元:バブコ)
(スイングジャーナル 1979年1月号掲載)
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GAS Thaedra II, Ampzilla IIa, Thalia, Grandson, ピラミッド T1H
GAS Ampzilla II
菅野沖彦
ステレオサウンド 47号(1978年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ’78ベストバイ・コンポーネント」より
独特な粘りと力強さをもった立体的な音の魅力は他に得がたい製品。
GAS Ampzilla II
井上卓也
ステレオサウンド 47号(1978年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ’78ベストバイ・コンポーネント」より
IIとなって低域が充実し安定感を一段と高めたウォームトーンが魅力。
GAS Ampzilla II
瀬川冬樹
世界のコントロールアンプとパワーアンプ(ステレオサウンド別冊・1978年春発行)
「最新型94機種のテストリポート」より
中庸であることをの良さを十分にわきまえた音というべきか。実に見事に堂々とした安定感があって、どんなプログラムソースにも破綻をみせず、いわゆるヒステリックなところのない本当の底力のあるとてもいいパワーアンプだ。大地にどっしりと足をふんばってたっているかのように腰の坐りのよい音。よく鍛えたぜい肉のない筋肉質の肉づきの良さを思わせる、いかにも男性的な自信にあふれた魅力といえようか。ただ、前回のセパレート特集でも発言したように、私自身は、同じ音でももう少し女性的なやさしさや艶っぽさがなくては嬉しくなれない。いずれにしてもコントロールアンプのLNP2Lとは相容れにくい性格をもっていて、GAS同志の組合せの方がいい。
GAS Thaedra II + Ampzilla II
瀬川冬樹
世界のコントロールアンプとパワーアンプ(ステレオサウンド別冊・1978年春発行)
「最新型94機種のテストリポート」より
コントロールアンプ、パワーアンプ、それぞれの単体のところでほとんどその特徴を言いつくしてしまった。言いかえればそれぞれ単体で聴いたときと、それを互いに組み合わせたときの音の傾向がほとんど一致していて、それだけ個性がはっきりしているし、また、完成度の低いセパレートアンプが往々にして単独の試聴の際と組み合わせてのそれとで印象の違うことがあるのに対して、さすがに十分に練り上げられたアンプであることが聴きとれる。音の質感が本質的には乾いた傾向であること、堂々と立派で男性的であることなど、これ以外のメーカーではアムクロンの組合せが一見似ているが、アムクロンの方にむしろ力を抑制した好ましさを私は感じた。GASの音にはその力をやや誇示する傾向が聴きとれる。初期の製品だけが持っていた、素直さが魅力につながるような、控え目ゆえの好ましさが薄れたともいえる。しかし客観的にはこのアンプの音はやはり水準以上のみごとなできばえというべきなのだろう。
GAS Ampzilla II
井上卓也
世界のコントロールアンプとパワーアンプ(ステレオサウンド別冊・1978年春発行)
「最新型94機種のテストリポート」より
リファレンスコントロールアンプLNP2Lとの組合せでは、オリジナルな組合せとはかなり異なったキャラクターの音となる。
大変に滑らかで豊かな音で、低域から中域にかけてのベーシックトーンが、オリジナルペアにくらべると柔らかく軟調傾向が増え、中域のエネルギー感が少し薄らぐようだ。音の粒子は、ハイパワーアンプとしては細かくよく磨かれたタイプで、滑らかさ、細やかさ、表情のゆったりとしたキャラクターは、パワーアンプのほうにかなりあることがわかる。基本的なクォリティは充分に高く、ステレオフォニックな音場感は、パースペクティブをかなり感じさせるタイプだ。
GAS Ampzilla II
菅野沖彦
ステレオ別冊「あなたのステレオ設計 ’77」(1977年夏発行)
「’77優良コンポーネントカタログ」より
プリアンプ、テァドラと対で開発されたアンプジラのマークIIモデルだ。現在はこれが現役のパワーアンプの最高モデル。この下にサン・オブ・アンプジラというのがある。なんともユニークなネイミングであるが、同社のジェイムズ・ボンジョルノ氏の非凡な才能から生まれた傑作でありそのセンスのひらめきも鋭い。アンプジラはマークIIでさらに洗練され滑らかで透明。しかも力強い音質の200W/チャンネルの実力。
GAS Ampzilla II
瀬川冬樹
ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より
一聴して重量感と暖かみを感じさせる腰の坐りのいい、素晴らしく安定感のある音質が特長。総体に音の芯をしっかり鳴らすため、ことに高音域でも線が細くなったり弱々しくなったりせずに、悠々たる落ち着きをみせる。コンストラクションは飾り気を排したいかにも実質本位という感じで、機能に徹した作り方。
GAS Ampzilla II
菅野沖彦
ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より
グレート・アメリカン・サウンドのアンプジラは改良型でIIとなった。いっそう、そのサウンドには磨きがかけられ、豊かで、ねばりのある血の気の多い音は圧倒的な表現力をもつ。少々体力の弱い人は負けてしまいそうな情熱的なサウンド。最新最高のテクノロジーに裏づけられたアンプはもちろん抜群の特性をもつ。
GAS Ampzilla
岩崎千明
サウンド No.7(1976年発行)
「岩崎千明のグレート・ハンティング これだけは持ちたいコンポ・ベスト8(アンプ編)」より
米国の新進アンプ・メーカーにグレート・アメリカン・サウンド社という特異な高級製品を作るメーカーがある。いかにも大げさな社名だが、作るアンプの製品名が「アンプジラ」。まるでゴジラみたいなアンプだが、’76年中には出力300ワットの物すごいのを作るといい、その名はズバリ「ゴジラ」。特異な体質のメーカーという理由は、こうした名づけ方からも推察されるのだが、こんな名前をつけられた製品は、どんなにかハッタリに満ちたものかといぶかしい眼でみられてしまうに違いない。特に日本のマニアのように、かなりまじめでオーソドックスな感覚の持ち主には、あまり好ましい先入観念は持てっこない。ところが、である。これらのどぎつい名前のアンプは、その名前からの印象とはまったく違って、きわめて正統的な設計をされ周到に作られており、そのサウンドもまた驚くほどすばらしいもだ。日本に入ってまだ半年も経たないのに、その優秀性がきわめて短時間に轟きわたり金にゆとりある高級ファンの間にちょっとしたブームさえまき起こしている。
その中をみると、回路設計の簡潔なこと。使われている部品が重点的に最高品質を用いることに徹底している。アースは太い線ではなく、ぶ厚い銅帯を用い、ハンダ付けだけでなくボルト締めを重ねている。放熱には細心の留意をされ作られているが放熱版材料はぜいたくではない。さて、この「アンプジラ」を設計したボンジョルノ氏は多くの高級アンプを設計したキャリアもあり、初めて自尽のブランドで商品化しただけに最高を狙ったという。だがこのアンプは今回の選択から意識的に外した。理由は、間もなくより優れた設計のサーボ・ループ方式に変更されるといわれるからだ。現在、A級ドライバーを含むDCアンプだが、もっと良くなってからにしよう。ただ、アンプジラの持つ特長の数々は、現代アンプの技術的な象徴といえることは確かだ。
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