Category Archives: アンプ関係 - Page 79

マッキントッシュ C28

井上卓也

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 確立したマッキントッシュサウンドと、安定したパフォーマンスをもった定評のあるプリアンプである。ややもすれば標準機種と考えやすいが、伝統的な個性派の音である。

ラックス CL30

井上卓也

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 やや、従来のラックス製品からみれば、型やぶりのデザインをもっている。しかし、わずかに傾斜したフロントパネル、デリケートさを感じさせるコントロール類などは美しい。

QUAD 33

井上卓也

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 大型の傾向が著しい国内製品群からみると、実にコンパクトで、楽しい機種である。メカメカしいオーディオではなく、音楽を、くつろいで聴くためには素敵なアンプである。

マッキントッシュ C28

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 肉付の豊かな暖かい音でありながら、分解能も優れた音楽表現をよく伝えるプリアンプ。美しいイルミネーションのパネルも、一層この製品の魅力を高めている。

QUAD 33

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 このプリアンプを選んだ最大の理由はデザインの魅力だ。むろん、性能が著しく悪くては困るが、まずまず中級の中味。持つ喜び、使う楽しみの味わえる愛すべきプリだ。

プリアンプ/パワーアンプのベストバイを選ぶにあたって

井上卓也

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 セパレートアンプは、とかく実用性を重視しがちなプリメインアンプとは異なり、かなりオーディオ的、趣味的な面を重視してセレクトしている。つまり、プリメインアンプの延長線上に位置すると思われるようなバーサタイルな性格をもつモデルに、私は余り興味がない。やはり、このアンプならではの独特な個性が、デザイン的にも、音質的にも、アンプとしての性格的な面にもなくてはならぬと思う。セパレートアンプのいまひとつの魅力である、強力なパワーも重要なファクターであるが、クォリティあってのパワーである。

プリアンプ/パワーアンプのベストバイを選ぶにあたって

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 プリアンプとパワーアンプとを別々のものにするということは、当然、プリメイン型では得られないパフォーマンスを要求するところから生れてきたもののはずだ。大きさ、重量などに盈虚売れれる扱いやすさの点(設計、使用上の両面で)から、分けなければならない必然性がなければ、本来のセパレート型の意味がないと思う。しかし、ここでもこの本質がくずれかかっていて、いわゆるスタイリングとしてのセパレート型も増えてきた。あまり非現実的になってもいけないし、マルチアンプや4チャンネルでのことを考えて範囲を拡げた。

トリオ KR-7400

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 パワーは63W×2と余裕もあるし、入力回路も豊富、機能的にも充実した高級レシーバーである。デザインも豪華で、仕上げも美しく、家庭用として最高級といってよい内容。

ソニー STR-7065

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 70W×2というパワーをもつ高級レシーバーで、大人の風格をもった製品。中級以上のプレーヤー、スピーカーとの組合せで、品位の高い再生装置を構成するに足る製品。

ソニー STR-6550A

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 チューナーの感度も音質もなかなかいい。オーディオ部も明解で美しい音質をもち、20W×2の出力も、このクラスとしては余裕のあるもの。楽しいリヴィングステレオだ。

ソニー STR-6450

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 実用的には充分なチューナー感度、音質の得られる手軽なレシーバー。広く一般のファン層を支える商品で、レシーバーの特色がよく生きたバランスのよいアンプだ。

パイオニア SX-535

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 聴き易い音質をもったレシーバーで、出力も20W×2と余裕があり、若いオーディオファンに広くすすめられる完成度の高い商品だ。万人向きの標準的レシーバー。

パイオニア SX-300

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 家庭用の実用的レシーバーとしてローコストでまとめられた製品で、初心者、入門者の一号機としての価値も高い。手軽にFMやレコードを楽しむレシーバーらしい商品。

トリオ KR-3400

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 このクラスまでが、普及型レシーバーというジャンルに入ると思うが、この製品は内容的に充実している。音質が明解で、弱々しさがない。チューナーも高性能である。

パイオニア SX-737

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 このクラスになると、強いて安いインテグラルアンプとチューナーを別々に買う必要がないと思える内容を持つ。便利さと、水準以上の音質を兼ね備えた総合アンプである。

ヤマハ CR-1000

菅野沖彦

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 レシーバーの条件を最大限に満たした製品で、チューナー部、オーディオ部とも、高級コンポーネントとしての内容を備え、しかもオールインワンの機能とデザインが光る。

マランツ Model 240

岩崎千明

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 かつてのモデル16の量産アレンジ版ともみられる240は、パワーの点で今や独立パワーアンプとして大きい方ではないがサウンドにおけるマランツらしさを強く感じさせる。

マランツ Model 125

岩崎千明

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 10B以来と、この2月号の米オーディオ紙に絶賛されたサウンドは、マランツ直系であろう。スコープつきの高価格品と、無しの実用機120とがそろえられデビューした。

アキュフェーズ T-100

岩崎千明

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 アキュフェーズのチューナーということで世界にまかり通るというもの。ロールスロイス級と外誌で讃えられたその質は、国産チューナーの中でも群を抜くクォリティと再生音。

マッキントッシュ MR77

岩崎千明

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 マランツ10B以来という低歪のオーディオ特性で注目されたマッキントッシュには珍しい高級チューナー。ダイアル面などに新鮮さも欲しいがそのオーソドックスな点も魅力。

マッキントッシュ MC2100

岩崎千明

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 もっともよく知られるマッキントッシュのメーター付MC2105の原型ともいえ、質とサウンドのみへの志向の強い点と、価格面でのお徳用ともいう点を買いたい。

アキュフェーズ T-101

岩崎千明

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 高級チューナーにもっとも腕をみせるであろうという期待は、このT101という実質的製品により実現され、このクラスで抜群の製品として完成度も高く質的魅力もいっぱい。

QUAD 50E

岩崎千明

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 メーカー側の思惑とは逆に、日本では303よりも業務仕様のこちらに人気が高い。それというのも、信頼性とか英国製品らしい個性がより強く受けとれるからであろう。

デンオン TU-500

岩崎千明

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 2個のVUメーターという大いなるプラスαが、このチューナーの最大の魅力。やや手綱をゆるめすぎた音も、ダイアルメカやメーターアクセサリーで揃って余りある製品。

オーディオリサーチ Dual76

岩崎千明

ステレオサウンド 35号(1975年6月発行)
特集・「’75ベストバイ・コンポーネント」より

 今や稀少なる管球アンプによるハイパワーアンプ。回路設計に今日の技術が活かされているためか音にも現代的な広帯域感が強く、しかも低域、高域の力強さなど管球らしさ十分。