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ラックス PD272

瀬川冬樹

ステレオサウンド 47号(1978年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ’78ベストバイ・コンポーネント」より

PD121の優雅な雰囲気を受け継いで軽針圧に徹した設計が良い。

コンパクトなプレーヤーシステムのベストバイ

瀬川冬樹

ステレオサウンド 47号(1978年6月発行)
特集・「読者の質問に沿って目的別のベストバイを選ぶ」より

 特別な方法を採らないかぎり、レコードの直径よりキャビネットを小型化することはできない。となるとあとはアームと操作機能の整理によって、どこまで小型化できるかという問題になる。従来、短いアームは音が良くないという説があったが、それはトラッキングエラーの増大よりも、アームの共振の処理の問題であったのではないか。つまりロングアームにくらべてトラッキングエラーが1〜2度増すという点は、聴感上での明らかな歪の増加にはならないが、もうひとつのアームの共振に目を転じると、共振周波数の現われ方やその分布状態が、ショートアームのほうが聴感上不利であったのだろうと考えるわけだ。しかしこの点は、そういう面に注目して正しく設計が行われれば、アームを短くしたからといって音質が劣化するということは防げるはずだ。あと残るのは操作ボタンやスイッチの処理だが、これらは人間工学的に考えを煮つめれば、スペースファクターの点でさほどの問題は生じない。
 こう考えてゆくと、プレーヤーのサイズはいままでより小さく作ることは十分に可能だが、残念ながら日本のマーケットでは、同じ価格なら小さく作る方が見栄えが悪くて商売上で損をするというような、変な考え方にメーカーがとらわれているものだから、本質的にプレーヤーを小型化しようという問題意識で製品作りにとりくんだ例がきわめて少ない。その少ない中からしいてあげれば次のようになる。
●テクニクスSL01/この製品には、はじめから性能を十分に保ったままコンパクトなサイズに作ろうという明確な意図のみられる点が好ましい。モーターは単売のSP20に相当し、アーム軸受けはEPA100の考え方を簡略化したもの、というように、マニュアルプレーヤーとしては手抜きのない正攻法のまとめ方だ。ただ、色調は個人的には頂けない。プレーヤーでは目下余裕のあるテクニクスのことだから、明るい色調の製品を併売して自由に選べるようにして欲しい。
●ラックスPD121およびリン・ソンデックLP12/ともにアームレス型なので、どういうアームと組み合わせるかによって出来栄えが変わるが、両者とも、一応SMEを標準に考えているようだ。無駄のないシンプルな表情は、日夜手もとに置いてレコードを楽しませ、少しも飽きさせず、しかも性能面でも不満を感じさせない。

試聴テストを終えて

瀬川冬樹

ステレオサウンド 44号(1977年9月発行)
特集・「フロアー型中心の最新スピーカーシステム(上)」より

各スピーカーの評価ばかりでなく、組合せや使いこなしのヒントまでをテーマに聴いた
 上下二回に亙る予定の試聴テストの前半を終えた。30機種のスピーカーに共通のテストの方法について書いておく。
■試聴装置の選定──アンプ──
 各スピーカーの評価ばかりでなく使いこなしを含めて解説するように、というテーマが私には与えられていたので、アンプやカートリッジには、それぞれ性格を異にする製品を数多く集めて、幅広くテストするよう配慮した。アンプはプリメイン型の中から大幅にキャラクターの違う三機種として
 ①トリオ KA7300D
 ②ヤマハ CA2000
 ③ラックス SQ38FD/II
 を選んだ。②と③については42号の試聴記および推選機種の解説で書いたように、一方は最新型のTR(トランジスター)高級機、他方は旧製品ながらユニークな管球式ということで、全く対照的な音がするが共に優秀な製品だ。ただいずれも十五万円以上のいわゆる高級機に属するので、スピーカーによってはもう少し価格の安いプリメインアンプとのマッチングを確認する意味で、42号以降に発売された新製品の中から、私のテストした中では最も優秀だと思うトリオKA7300Dを加えた。中級機の中では音の品位の高いことと、音楽の表情をとてもよく生かす秀作だと思う。このトリオのいくらか味の濃い音に対して、ヤマハのややサラリと軽く明るい音との二つで、スピーカーの傾向をかなりよく掴むことができたと考えている。またSQ38FD/IIの場合は、この少々古めかしいところのある音を、暖かい良さとして生かすスピーカーと、逆に弱点として鳴らすスピーカーとがあって興味深かったが、結果的にはみれば、トランジスターの最新モデルのフレッシュな音と、38FD/IIのことに弦やヴォーカルで聴かせる滑らかな暖かさとを、それぞれに魅力として聴かせるようなスピーカーの方が、総じて優秀なスピーカーだと言える。こまかくは各試聴記をご参照頂きたいが、しかし私に与えられた枚数の中では、こういうこまかな面についてまで補足を加えるスペースがとれなくて残念な思いをした。
 アンプとしては右以外に、セパレートの高級機を加えておく必要もあると考えて、
 ④ラックス 5C50+5F70+5M20+5E24
 ⑤マーク・レビンソン LNP2L+SAE MARK2500
 の組合せを用意した。⑤は私の個人用のシステムで最も扱い馴れたいわばリファレンス用としての意味も持っているが、④の方は、最近の国産セパレートタイプの中でも、プリとメインの両方の出来栄えでバランスのとれたアンプという意味で使ってみたが、音質の点では十分に満足できた。またトーンコントロールアンプ5F70によって、周波数特性をかなり細かく調整して各スピーカーのくせを掴むことができたし、ピークインジケーター5E24でスピーカーに送り込まれるパワーを正確に読むことができてとても安心できた。ただ、5M20にはこういうテストには少々パワー不足に思えることがあって、せめて200W×2以上の出力が欲しかったが、その面はSAEの300W×2で補った。
■試聴装置の選定──プレイヤーとカートリッジ──
 レコードプレーヤーは、それ自体しっかりしたものであればスピーカーのテストにはそう厳密なことを考える必要がないと思ったので、おそらく延べ数十時間に亙るであろうテストのあいだじゅう、レコードを何百回となくかけるたびに不愉快な思いをさせないでくれるように、デザインや操作性の面で個人的に気に入っているラックスのPD121とオーディオクラフトのAC300Cの組合せを用意した。
 カートリッジは、オルトフォンMC20+マーク・レビンソンJC1AC/Pと、エレクトロアクースティック(エラック)STS455Eを最も多く使った。日頃常用して素性がよくわかっているからだが、このほかに、ADC(ZLM、XLM/III)、エンパイア(4000D/III)、EMT(XSD15)、ピカリング(XSV3000、XUV4500Q)、シュアー(V15/III)、オルトフォン(SPU-G/E、VMS20E)、テクニクス(EPC100C)などを、確認のために準備し、スピーカーによって使い分けてみた。なおこれ以外にも、本誌試聴室には市販のほとんどのカートリッジが揃っているので、必要に応じて随時各種を試みた。それらについても、アンプ同様、スペースの制約から細かなことを書けなかった点は残念だった。
■レコードについて
 試聴用に選ぶレコードについてかなり誤解があるようなので解説を加えておきたい。おそらく別項にあるように、私の使うレコードは必ずしもすべてが最新録音ではないし、いわゆる話題の名盤というわけでもない。中にはここ数年来変らず使うレコードもある。それは、ごく限られた短い時間の中で、ほとんど瞬間的に音を聴き分け、評価するという目的のためには、自分の身体に染み込んでしまうほど永いあいだ何百回となく聴き馴染んだプログラムソースを使う方がよいと考えているからだ。最新録音盤では、まだそのどこにどういう音が入っているのかが、身体に染み込むほど耳に入りきっていない。少なくとも数ヵ月以上、毎日のように聴いた部分でなくては、自信の持てるようなテストができない。
 また、いわゆる話題の名演、名盤をあまり使わないのは、私自身の全くの個人的な理由による。というのは、もしも自分が本当に音楽そのものを楽しみたいほどの良いレコードであれば、総試聴といういわば仕事の場ではなるべく耳にしたくない。プライベートの場で、菊機会を十分に選んで、音楽にのめり込みたい。そう思わせるほどのレコードを、何百回もの荒っぽい反復使用でキズものにしたくないし、どんな名演でも部分的に何百回も耳にすれば、感激も薄れてしまうだろう。そういうレコードは、原則としてテストには使わない。
 もうひとつ、いまも書いたようにテストの場合は、一枚のレコードの中のせいぜい3分から長くても5分あいだぐらいの特定の部分だけを、何百回も反復して使う。とうぜん傷みも激しい。しかしまた、部分的にビリつきやポップノイズを生じはじめたような傷んだレコードも、その部分を正確に知っていれば、ポップノイズはトランジェントレスポンスのテストになるし、ビリついたプログラムソースが潜在的な歪を露頭させるため
に有効に働くことがままあるのだ。
 要するに、テストソースというのは私にとってオシレーターの波形同様に音源としての方便のひとつにすぎないので、このレコードのこの部分がこう聴こえれば、あのレコードのあの部分がああ聴こえるはずだという計算が、頭の中で正確にできるような、自分にとって有用な基準尺度として使えることが条件だ。そのためには、あえて録音のよくないレコードを使うこともあるが、そういうレコードを私以外の人が入手しても、どの部分をどう聴きとるか、の基準が違えば何の約にも立たないだろう。
     *
 試聴装置およびレコードを選んだ理由は以上のとおりである。これをもとに、本誌試聴室に用意してある各種のスピーカー置台やインシュレーターをいろいろ試み、レベルコントロールを大幅に動かしてみ、音量も大幅に変えながら、それぞれのスピーカーの隠れた性格まで読みとるべくテストした。
 なお今回の試聴直前に、本誌試聴室に一部改修が加えられて音響特性が変ったが、部屋の音を十分に耳に馴染ませる時間が少なかったので、判断に誤りの生じないよう、リファレンス用としてJBL♯4343を用意して、常時参考にして比較した。今回の改修で従来よりも残響時間が短めになったせいとリファレンスを用意したために、むしろいままでよりも各スピーカーの差がはっきりと掴めたと思う。

■試聴レコード
●ベートーヴェン序曲集
 カラヤン/ベルリン・フィル(独グラモフォン 2530 414)
●ブラームス:ピアノ協奏曲第1番・第2番
 ギレリス/ヨッフム/ベルリン・フィル(グラモフォン MG8015/6)
●ベートーヴェン:七重奏楽曲 op.20
 ウィーン・フィル室内アンサンブル(グラモフォン MG1060)
●シューマン:リーダークライスop.24
 フィッシャー=ディスカウ(グラモフォン MG2498)
●孤独のスケッチ/バルバラ(フィリップス SFX5123)
●サイド・バイ・サイドVol.3
 八城一夫ほか(オーディオ・ラボ ALJ-1047)
●アイヴ・ゴット・ザ・ミュージック・イン・ミー/テルマ・ヒューストン(米シェフィールドラボ-2)
その他、数枚適宜使用

ラックス PD131

瀬川冬樹

ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より

 見た目にも聴感上も、兄貴分のPD121とほとんど差がわからない。ただし、同じアームを即座につけかえて比較試聴すると、心もち音が軽くなるような気がするのは、ターンテーブルの重量やモーターのトルクの違いのせいか。しかし実用上は、価格の安い131の方が一般的といえる。何しろ魅力的な製品。

ラックス PD131

菅野沖彦

ステレオサウンド 43号(1977年6月発行)
特集・「評論家の選ぶ ’77ベストバイ・コンポーネント」より

 同社の上級モデルであるPD121とほとんど変わらないデザインのアームレスプレーヤーシステムで、美しいデザインの魅力ある製品だ。ターンテーブルの厚さが、昔ながらにパネル上に出ていながら、全体にフラットなすっきりしたイメージで仕上げられている。PD121同様ベストバイに挙げられる。

ラックス PD121, PD131

菅野沖彦

ステレオサウンド 41号(1976年12月発行)
特集・「世界の一流品」より

 ラックスは、トランス、アンプリファイヤー・メーカーとしては日本最古のメーカーといえるが、プレーヤーシステムの部門においてはそれほどの歴史はない。しかし、アンプの一流メーカーから生み出されたこのプレーヤーは、同社のオーディオの分野における信条と感覚がよく反映され、見事な雰囲気が漂っている。その点において、私はこのPD121、PD131に高い評価を与えたいと思う。
 一口にしていえば、デザインの美しさということになるかもしれない。しかし、ラックスはプレーヤーの専門メーカーではなく、もちろん自社でパーツを作っているわけではないが、非常に高級なパーツをアセンブルして、このようにセンスのいい一品に仕上げるということは、やはり一流の感覚をもつプロデューサーがいなければ出来ないことである。レコードをかける心情にピタッとくる繊細さと、オーソドックスなプレーヤーらしい形を備えた美しい製品だ。

「柳沢氏の再生装置について」

井上卓也

ステレオサウンド 38号(1976年3月発行)
特集・「オーディオ評論家──そのサウンドとサウンドロジィ」より

 柳沢氏のスピーカーシステムは、マルチアンプでドライブされている。使用ユニットは、アルテックが中心で、ウーファーが38cm型の416A、スコーカーが804Aドライバーユニットと511Bセクトラルホーンのコンビ、トゥイーターはパイオニアのリボン型ユニットPT−R7である。
 ウーファーの416Aは、現在の416−8Aの前身で、ボイスコイルのインピーダンスが16Ωであることをのぞいて性能は変わらない。エンクロージュアは大型のバスレフ型620Aで、もともとアルテックの最新の同軸型全域ユニット604−8G用であるため、416Aの取付けはかなり苦労されたようだ。というのは、フレーム構造が、416Aはバッフル板の後から取付けるタイプであるが、604−8Gは前面から取付けるタイプと、異なっている。そこで、416A用ガスケットを利用して前面からの取付けを可能としたとのことだ。
 ドライバーユニットの804Aは耳慣れないモデルであるが、806Aの前身であり同等の性能をつものと考えられる。柳沢氏は、このユニットのダイアフラムを一度シンビオテック・タイプの16Ω特註品に交換し、さらに現用しているものは、高域レスポンスが改善された最新型の604−8Gに採用されているタイプに置き換えてある。
 セクトラルホーンの511Bは、現在ではマットブラック塗装に変わっているが、古くから愛用されているために、鮮やかなメタリック調のアルテックグリーンに塗られ、ホーン内部の仕上げも入念に工作がされていて、とても同じモデルとは思われないほどに印象がちがっている。このホーンは、視覚的な面とホーンの共鳴音を避けるために、木製のケースに入れてダンプしてある。
 アンプ系は、コントロールアンプがマランツの管球タイプ♯7である。チャンネルデバイダーはソニーTA−4300Fで、クロスオーバー周波数は8kHzと600Hz、スロープは18dB/oct.である。パワーアンプ群は、高音用がパイオニアEXCLUSIVE M4、中音用にマッキントッシュMC2105、低音用はモノ構成の管球タイプである♯9×2である。
 プレーヤーシステムは全部で3系統あるが、メインシステムにつながれるのはトーレンスTD124に柳沢氏自作のトーンアームとオルトフォンSPU−Aの組合せと、ガラード301にFR FR−54とオルトフォンSPU−Aのコンビの2台である。もう1系統はラックスPD121にFR FR−54とシュアーV15/IIIを取付けたシステムである。
 テープデッキはルボックスHS77、チューナーはマランツ♯10Bがメインだ。
 その他のアンプにはマッキントッシュC26、マランツ♯15、チューナーではマッキントッシュMR77と、パイオニアEXCLUSIVE F3がある。
 いずれ中音用アンプをマランツ♯15に置き換えて、マッキントッシュのラインナップを独立させ、ラックスのプレーヤーと組み合わせて、試聴用などのスピーカーをドライブするために使いたいとのことである。
 柳沢氏の音は、アルテックを使いながら、いわゆるアルテックサウンドは異なった音にまで発展させている点に特徴がある。

「瀬川氏の再生装置について」

井上卓也

ステレオサウンド 38号(1976年3月発行)
特集・「オーディオ評論家──そのサウンドとサウンドロジィ」より

 瀬川氏のリスニングルームには、二組のスピーカーシステムがあり、それぞれヨーロッパとアメリカを代表する中型の業務用モニターシステムであるのが大変に興味深い。
 KEF LS5/1Aは、英国系の最近のモニタースピーカーの見せる傾向を知るうえでは典型的な存在である。エンクロージュアのプロポーションが、横幅にくらべて奥行きが深く、調整室で椅子に坐ったときに最適の聴取位置となるように、金属製のアンプ台を兼ねたスタンド上にセットしてある。このシステムをドライブする標準アンプは、ラドフォード製の管球タイプのパワーアンプで、アンプ側でスピーカーシステムの周波数特性を補整する方法が採用されている。
 ユニット構成は、38cmウーファーとセレッション系のトゥイーターを2本使用した変則2ウェイシステムで、一方のトゥイーターはネットワークで高域をカットし、中域だけ使用しているのが珍しい。38cmウーファーは、一般に中域だけを考えれば30cmウーファーに劣ると考えやすいが、KEFの場合には38cm型のほうが中域が優れているとの見解であるとのことだ。このシステムは比較的近い距離で聴くと、驚くほどのステレオフォニックな空間とシャープな定位感が得られる特徴があり、このシステムを選択したこと自体が、瀬川氏のオーディオのありかたを示すものと考えられる。
 JBLモデル4341は、簡単に考えればモデル4333に中低域ユニットを加えて、トールボーイ型エンクロージュアに収めたモニタースピーカーといえ、床に直接置いて最適のバランスと聴取位置が得られるシステムである。ユニット構成は、2405、2420ドライバーユニット+2307音響レンズ付ホーン、2121、2231Aの4ウェイで、中低域を受持つ2121は、ユニットとしては単売されてはいないが、コンシュマー用のウーファーLE10Aをベースとしてつくられた専用ユニットと思われる。
 かねてからJBLファンとして、JBLのユニットでシステムをつくる場合には、必然的に4ウェイ構成となるという見解をもつ瀬川氏にとっては、モデル4341の出現は当然の帰結であり、JBLとの考え方の一致を意味している。それかあらぬか、システムの使いこなしについては最先端をもって任ずる瀬川氏が、例外的にこのシステムの場合には、各ユニットのレベルコントロールは追込んでなく、メーカー指定のノーマル位置であるのには驚かされた。なお、取材時のスピーカーはこのモデル4341であった。
 アンプ系はスピーカーシステムにあわせて2系統が用意されている。1系統は、マークレビンソンLNP2コントロールアンプとパイオニアEXCLUSIVE M4、他の1系統は、LP初期からアンプを手がけておられる富田嘉和氏試作のソリッドステート・プリアンプとビクターJM−S7FETパワーアンプとのコンビである。プレーヤーシステムは、旧タイプのTSD15付EMT930stと、ラックスPD121にオーディオクラフトのオイルダンプがたトーンアームAC−300MCとEMT TSD15の組合せであり、テープデッキは、アンペックスのプロ用38cm・2トラックのエージー440コンソールタイプを愛用されている。